九話 一瞬の油断
その時ジンは最後の氷結弾をドラグニルに撃ち込んだ・・・。
「あ・・・ありがとう、おかげで【覚醒】しなくて済んだ」
「わざわざ他の弾に変えてリロードする暇なかったんだよっ」
「・・・」
「ドラグニル、今何か言ったか?」
「え、いや、何も」
「まぁいい、とにかくこの
ジンオウガを狩猟するんだ!!」
「うん!」
「とにかくドラグニルはさっきと同じように
ランスで突きまくるんだ!!」
「OK、分かった!!」
ドラグニルはランスで、ジンはボウガンで遠慮なく攻撃する・・・
「よし!いいぞ!!このまま行こう!!」
その一瞬が過ちだった・・・
「グシャッ」
ジンオウガの一撃がジンの頭部に直撃した。
「ジン!?嘘だろ・・・」
ジンは無残な姿で倒れている・・・。
「今はジンオウガなんかと戦っている場合じゃない!!」
そう思い、ドラグニルはクエストをリタイアした。
村に着いた_________
「村長!!ジンが・・・ジンが・・・」
「そう慌てるな・・・俺も心配なんだ・・・」
「あ、ジンが運ばれてくる・・・」
ジンは息をしていなかった。
「・・嘘だろ、死んでる。」
「どうやら間に合わなかったようじゃな・・・」
「僕が・・・もっとジンを信じていれば・・・こんな事には・・・」
「やめなさい!!これ以上ジンの事を考えるな!」
「村長・・・」
最終更新:2011年09月28日 14:27