十話 友、盟友の死

ジンが死んでから一日がたった頃ジンの葬式があった。
ドラグニルも村長も村の人たちも出席していた。
「村長・・俺これからどうしてけばいいか、分かんないです・・・。」
ドラグニルがそういうと村長は、
「ドラグニルよ。こういうことは狩人にとってはありうることだ・・
 俺もこういうことはもう何十回も見てきた・・
 自分の目の前で仲間が死んでいくということは残念だがどうすることも出来んのだ・・・。」
村長がそういうとドラグニルは、
「俺があそこでもっと攻撃してたら・・・ジンはこうならずに済んだのかな・・・。」
ドラグニルは絶望の淵に立たされていた・・
「ドラグニル・・!もうジンの事は、何も言うな・・・!!」


それから数時間後_________


ジンの火葬が行われた。
ドラグニルが落ち込んでいると誰かが肩をたたいてきた。
ドラグニルが振り向くと見知らぬ男がいた。
「あなたがドラグニル君かい?」
見知らぬ男がそういうとドラグニルは、
「は、ハイ・・そうですけど・・・」
ドラグニルがそういうと男は急に泣き出した。
「あぁ君がドラグニル君なんだね?君がジンの友達だった子なんだね?」
「え、あ、まぁ。そうですけど・・貴方どちらさまで?」
ドラグニルがそういうと男は、
「私はジンの父のシリアスだよ。話は聞いていたよジンの口から。」
なんと、見知らぬ男はジンのお父さんだった。
「な!?ジ、ジンのお父さんですか!?
 す、すみません・・・俺がまだ未熟だったもので・・ジンを守れませんでした・・・」
ドラグニルが謝罪の言葉を言うとシリアスは、
「いえいえそんなこと言わないで。
 ハンターになると決めたんだから狩場で死ぬのもジンにとっても本望だろう。」
とシリアスはそういうとポケットから何かをとりだした。
「これはね、ジンが小さい頃に拾ってきたお守りなんだ。これを君にあげよう。」
シリアスはお守りをドラグニルの差し出した。
「そ、そんなもの受け取りれません・・・。」
「いやこれは君がもらった方がいい、いや、君がもらうべきものなんだ。
 大体、これを君にあげてくれとジンに言われたんだ。」
シリアスがそう言うと、ドラグニルは、
「え?ジ、ジンが!?」
「あぁ、そうさだからこれを・・・」
ドラグニルはお守りを受け取り自宅でお護りを鑑定していた。
「これは、『盟友の護石』って言うのか。
 スキルは、自動防御10と加護7か・・
 よし、ジンお前の敵は、俺がとってやる!」
ドラグニルはそう決め、再び狩りを再開するのであった・・・。




最終更新:2011年09月25日 21:55