【情報文章】マウサツレポート・その20 2007年07月01日

 

サコンです。
 大幅に遅れてしまいましたが、これまでに執り行って戴きました通常業務等の護衛士活動に

於ける成果や結果のご報告及び、他国との約定に付いての経過報告など、今後マウサツが

行うべき活動についての纏めが終わりましたのでお届け致しますね。

●マウサツの国
 農繁期を終え本格的な夏を迎えようとしているマウサツですが、今年の作付けに関しては

順調に進められたとの報告が届いています。それは、昨年来より入植が進められた開墾地でも

同様で、有志の護衛士の方々がお手伝いをしていた事もあってか、作業は順調に進められた

との事で、新たな実りを得るべく作業が執り行われているとの報告もありました。
 一部の方が懸念されていた水路や溜池などは、地元の方々の手によって既に大方の整備が

終わっており、最終的な確認作業などのお手伝いが出来る程度との事でしたが、施設の状態や

現時点まででの貯水量、河川の水量などに特に問題はない様子で、例年通りの水利状況が

見込めそうです。
 普請関連の作業は、梅雨の季節から夏場に掛けてあると予想される増水時に不安の残る

堤防施設の補強、増築を中心に工事が進められ、ある程度の作業は完了しているとの報告が

届いています。
 ただ、作業が間に合わず強度に不安の残る堤防も数ヶ所残っており、増水時には警戒が

必要になるでしょう。
 危急の際には、護衛士の皆さんのお力添えを戴けますと幸いです。
 治安面に関しては、護衛士の皆さんのお力添えなどもありまして相変わらず安定した状態が

続いており、特に取り上げるほどの大きな事件などは起こっていない様子です。港や『社』への

出入り口などと言った重要拠点に於いても、特に不審な出来事などは確認されておらず、

平穏な日々が続いています。
 マウサツの街近郊の野山では、有志の方によって事前に変異動物の類の掃討が行なわれた

事などもありまして、散策を楽しみながらの山菜摘みなどに興じる住民の方も多くおられたとの

事です。
 これらの方々の護衛の任を買って出た護衛士の方もおられたとの事で、お礼の言葉と共に

御裾分けの山菜なども届けられていました。
 こうした巡回任務や各種お手伝いなどの合間を用いての地元の方々との交流も積極的に

進められており、護衛士着任時期の新旧を問わずして、確かな信頼関係が結ばれているとの

手応えを感じられた方も多かったようです。
 以前は顕著であったストライダー以外の異種族の護衛士の方々に対する畏怖や奇異などを

含んだ視線は今のマウサツでは殆ど見られず、畏敬や親和を込めたそれへと変化している

様子です。
 良くも悪くも、此処マウサツでは種族間の垣根など古くからの楓華の慣習が薄まりつつあると

言えるのかも知れませんね。
 今後も現地の方々とこのような関係が保てる事を、切に願うばかりです。

●セイカグド州各国
 マウサツとセイカグド各国との関係ですが、現在までに大きな変動はありません。

トツカサの国とは友好的な関係を維持しており、アルガの国とは関係の改善を前提に交渉中、

ジリュウの国とは依然として対立的な関係が持続している状況となっています。
 アルガの国との交渉に関しては、関連する事情に明るいクラノスケさんを始めとし

たマウサツ武士団の方々のお力添えなどを戴いて、トツカサの国とも調整の協議を重ねており、

後は細部の詰めを行なうのを待つばかりとなっています。
 また、これらの交渉が纏り正式な国交が回復すれば、対立が取り沙汰されています

親ジリュウ派と反ジリュウ勢力との力関係も拮抗する事となり、アルガの国のジリュウへの

傾倒に歯止めが出来る事も期待されています。
 ただ、ジリュウの持つ経済的な力を背景に弱体化したアルガの発展を促すと言う

親ジリュウ派閥の掲げる主張を覆すだけの代案を反ジリュウ派が持ちえていない事も事実で、

対立は今後も続きそうです。
 一部で反ジリュウ勢力の方々への接触なども図られましたが、当たり障りのない話題に終始し、

特に不平不満などを引き出すには至りませんでした。
 さて、トツカサから得られている情報に関してですが、基本的にはトツカサ側からの定期連絡や

マウサツ側からの問い合わせに応じる形で届けられています。

現地で独自に情報を収集する事も不可能ではありませんが、かなり精度の落ちるものと

なりますのでご注意ください。
 色々とその動向が懸念されているジリュウの国に関しては、依然として大きな動きはなく、

不気味な沈黙を守っている様子です。
 今後の課題としては、セイカグド統一を標榜しているジリュウとの関係をどのように

考えるのかが、1つの大きな鍵となりそうです。

●楓華列島各地
 現在執り行われている他国との交易に関しては、関連の任務について順調に成果を

上げているとの事で、それなりの利益を得られている様子です。
 アオイサガの国に対する支援物資等の輸送ですが、アソウ一家の方々や護衛士の皆さんの

尽力などもあって現在までにほぼ終了しています。加えて、トオミフジ州への人材派遣に

付いての調整も着々と進められており、近日中にも護衛士の皆さんに派遣任務を

お願いする事になりそうです。
 一部でアオイサガ上層部との交流を進めようとの動きもあったようですが、目立った成果を

上げるには至らなかったようですね。
 また、ミナモの国との関係については、護衛士の方々の他にマウサツ武士団が独自に交流を

進めている様子で、交易を始めとした相互間の結び付きを強化しているとの報告を

受けています。
 現時点では、各国共に足場を固めていると言った所ですので、今後の活動が重要になるかと

思われます。
 自分たちの立ち位置なども考慮しつつ、より良い関係を構築して行きたい所ですね。

 今回の報告は以上となります。
 報告書が滞っている間、ランドアースでは大きな戦いがあり、護衛士団内でも少なからずの

方々が犠牲となられました。この場をお借りしまして、犠牲者の方々のご冥福を祈らせて戴きます。
 他にも諸々の理由で護衛士団を去られた方もおられますが、これまでの活動に対して感謝の

言葉を送ると共に、今後のご活躍を心よりお祈り致します。
 今後、関連する業務に付いてのご相談やお仕事の依頼などを順次執り行って戴きたいと

思っていますので、護衛士の皆さんのお力添えの程、どうかよろしくお願い致します。(礼)

 ところで、7月7日に行われる予定の『星凛祭』の準備ですが、有志の方々のご協力によって

順調に進められているとの事です。折角ですので、お手隙のようでしたら皆さんも

ご参加くださいね。

 


最終更新:2007年07月12日 23:56