【情報文章】マウサツレポート・その1 2004年12月11日
サコンです。
今回の【通常業務・準備編】での護衛士の皆さんの活動の成果や
判明した事柄などを取り纏めた物を御報告致しますね。
●マウサツの砦
こちらで活動された護衛士の皆さまのお力添えで、破損状況の調査や応急処置、
周辺地域の地理の把握など、本格的な活動に向けての準備が整いました。
現状で確認されている砦に関する問題点は、破損した一部石垣の組み直しや
外壁の修繕、四方の櫓の強化や居住施設の増設、砦の地下にある
グリモア周辺の防御面の強化、農耕地の確保などが挙げられています。
この内、砦の防御面に関する石垣や外壁などの修復作業に関しましては、ある程度の人員が
集れば、短期間(一週間以内?)での修復も可能であるとの報告も聞いております。
もちろん、建材の調達に滞りさえ無ければ、と言う事になりますが。
また、砦周辺の周辺の大まかな地図などは完成しておりますが、
細かな点の不備なども見受けられます。
今少し、詳しい調査が必要かも知れません。
峠の通行の監視ですが、今後の事も考えますともう少し人員が欲しい所ですね。
また、この地で倒れたアルガ兵の遺品などの回収も進んでいます。
機会があればご遺族の元に届けたい所ですが……
●マウサツの街
多くの方々が街の住人たちと交流を深めた結果、楓華列島に付いての様々な文化について
触れる事が出来ました。伝統的な衣装の『着物』や、食事の際に用いられる『箸』と言う道具など、
ランドアースの一部東岸地域にも伝わっていたこれらの文化は、
楓華列島から伝わった物であろう事が証明されたとも言えます。
街中の見取り図などは、こちらで活動されておりました皆さまのおかげで、
かなり正確な物が出来ているみたいですね。
今後の巡回などにも上手く活用して行けそうです。
まあ、お勧めのお食事処や茶屋、髪留めや簪などを扱っている小間物屋など、別方面の情報も
かなり充実しているようですがね(苦笑)
あと、街の住人からの護衛士の皆さまの評判も上々な様子で、
治安の方も安定しているようです。
ただ、物資の不足などの是正を求める声や、今後のマウサツの街での生活に
対しての不安の声なども多く聞かれたようですね。
恐らくは我々に対する期待の裏返しなのだろうと思いますが、
何とかその期待に応えたい所です。
また、ここの所の冷え込みと、食料や燃料そして防寒具の不足などから
住人たちの間で風邪が流行しそうな気配があります。注意が必要でしょう。
●物資調達関連
マウサツ近郊での材木や石材の調達は、人員を配したならばすぐにでも
可能であるとの報告が届いております。これらの作業に関しましては、
木こりや石工などの職に就いていたマウサツの住民たちの協力などがあれば、
一層はかどるのではと思われますのでご参考にしてください。
砦の修復に必要な資材の調達の為にも、力を入れたい所ですね。
また、噂される炭焼き小屋の所在が確認されれば、燃料となる炭の生産も見込める物と
思われます。他にも付近の漁民や農民たちとの顔繋ぎも進んでいますので、
今後のマウサツでの殖産に向けて一歩前進したと言えるでしょう。
ゲート移動を使っての物資の輸送ですが、それほど多くの物を運べない事が
判明しています。
また、再移動までに1日以上開けねばならない事も障害の1つになっているようです。
しかし、小型軽量かつマウサツ復興に役立つ品は色々とある事と思いますので、
それらの品の調達も含めた今後の活動が期待されます。
一方で、マウサツの街での物資の調達はやや不調であったようです。物資の不足からか、
物価が高騰している様子で、値の吊り上げや売り惜しみなども横行しているようです。
一刻も早い物流の正常化が待たれます。
マウサツで取引されている品などの市場調査に付きましては、
引き続き調査を続行中です。
幾つか特産品などもあるそうですので、今後のご報告をお待ちください。
最後に商人たちですが、口では護衛士団への協力を約束しているようですが、
今後の私たちの動向如何では手の平を返すような事態もあるでしょう。
新たな商売相手として、少なからず興味を持っている事には
間違いないようですので、良好な関係を築いて行きたいものです。
●ドラゴンズゲート
ドラゴンズゲートの出入り口である『社』は、マウサツの街の南方にある
小高い丘の中腹にあります。
他に建築物などは無く、周囲には林が広がっています。
その為、死角なども多くなりますので、警護の際には注意が必要でしょう。
マウサツの街から『社』への道は、細い小道が一本あるだけですが、
街とはそれ程距離も離れておりませんので、小道を通らずとも『社』に
近付く事は容易である物と思われます。
また、ドラゴンズゲート利用者のチェック体制は出入り口が
『社』である事もあってか、比較的容易になっております。
今後は、そうした作業についての簡略化などを模索してみるのも
良いかも知れませんね。
『社』周辺の見取り図につきましては、作業に従事されておられました
護衛士の皆さま方のおかげで、かなり完成度の高い物が出来ておりますので、
今後の警護の際には大いに役立つ物と思われます。
当面の問題として、現在は『社』の近くでベースキャンプを張って
仮の拠点にしていますが、何かと不便な事は確かです。
本格的な活動に向けて、正規の屯所などを作るべきかもしれません。
●その他
砦にあった資料の整理やツバキ姫やクラノスケさんとのお話から
セイカグドの周辺国、特にジリュウについての情報が幾つか判明しましたので、
取り急ぎ御報告致します。
現在のジリュウの国王はサダツナ様と申される方て、先代の国王の
筆頭家老を務められていた方であったそうです。
前ジリュウ国王が身罷られた際に『禅譲』という形で家名を継いだと
聞いておりますが、かなりの切れ者であるとの噂もありますね。
トツカサのチオウ王子の話では、ジリュウの動きには注意しろとの事ですが……。
さて、砦の書物などの整理につきましてはほぼ終了しておりますが、
内容確認までは手が回っておりませんので、今後更なる調査が必要でしょう。
また、マウサツの政治や今後の国造りに関してですが、
ツバキ姫やクラノスケさんは私たちに全て委任されると仰っておられます。
もちろん、お2人から意見などを聞く事も出来ますが、
主導権は護衛士の皆さまの手にあります。その期待に応える為にも
力を尽くして行きたい所です。
あと、貨幣についての情報ですが、マウサツを含めた楓華列島では
主に金、銀、銅の貨幣が使用されており、それぞれの価値は
『金貨1=銀貨10=銅貨100』と定められているそうです。
これに加えて銅片と呼ばれる低額貨幣も広く流通しており、
『銅片10=銅貨1』として扱われています。
物価が上昇する前は、食事付きの安宿に銅貨1枚で泊まれていたと
聞いておりますので、銅貨30枚ほどあれば1ヶ月程はのんびりと暮らせたと
言う事ですね。現在のマウサツでは物価が以前の数倍にも跳ね上がって
おりますので、正確な指標にはなりませんがご参考までに。
最後に、現在のツバキ姫やクラノスケさんですが『マウサツの国救援部隊』の
移動に関する作業のお手伝いでかなり忙しく動かれているそうです。
これらの作業が終われば、少しお手隙になるそうなのですがね。
以上、取り急ぎ纏めた物ですので、見落としや書き間違いなど、
お見苦しい点もあるかと思いますが、ご甘受戴ければ幸いです