【情報文章】マウサツレポート・その3 2004年12月25日
サコンです。
この1週間でマウサツに起こった出来事や、護衛士の皆さんの活動の
成果などを取り纏めた物を御報告致します。
●砦及びその周辺
城壁の修復の方ですが、ほぼ完了した様子です。
ただ、今回は作業を職人さんたちに任せ切りにした事もありますので、最
終的な確認なども必要になるかも知れません。
次は居住用の施設の整備を執り行いたいと思いますが、状況的には先に
他の防備面の強化を図った方が良いかもしれませんね。
一方、警備の方を強化した事で、水際での偵察兵の締め出しが進んでいる
様子です。
ただ、関所のあった緩衝地帯の周辺では、他国の偵察兵らしい者たちの動きが
活発になっているとの情報もあります。今後も注意が必要です。
また、間者らしき者を捕らえる事が出来たとですが、頑強に口を閉ざし、
得られた情報はそれほど多くはありません。
『マウサツの地での動きは自重せよ』
と書かれた指令書らしき密書を持っていたのですが、それが何を
意味するのかもまだ判っていません。
今後の調査をお待ちください。
それと、皆さんのご協力で集めていたアルガの兵士たちの遺品は、
アルガへと遠征に向った方々が送り届けてくれた事と思います。
お力添えありがとうございました。
●ドラゴンズゲート周辺
有志の方々が屯所の建設を開始されたようですね。
資材などはある程度は確保出来ていますが、人手が足りてないようですね。
警備の交替の合間などに、少しでもお手伝いして戴けますと良いかも
知れませんね。
警備状況は変わらず順調です。不審者も確認されておりません。
ただ、どうやらフォーナ祭に向われる方も多いようで、ここ暫くの間は『社』への
人の出入が活発になっています。この辺りを街の方々などに不審に
思われていないと良いのですが……
●マウサツの街及び郊外
一時、他国の状況などが街の方々の話題に上って騒然としていたようですが、
大きな混乱も無く、現在では落ち着きを取り戻しつつあります。
ただ、リョクバの軍勢の襲来の話が民衆に伝われば、それ以上の混乱も
予想されますので、引き続き注意が必要でしょう。
そのリョクバ勢襲来に向けての準備も、街の人々の避難経路の調査や
防策代わりの荷車の調達など、少しづつではありますが進んでいます。
これらの作業は、今後の別の有事の際にも重要になると思いますので、
お力添えを戴けますと幸いです。
不審者の取り締まりも進んでいるようですが、現在の所は小者の検挙に
留まっているようですね。
普請場での働き手が増えて助かるとクラノスケさんは言っておりましたが……
また、炭焼き小屋からの炭の搬入が始まった事で、燃料不足も一通りの
落ち着きを取り戻しつつあるようです。安定供給を目指すのならば、
炭焼き小屋の増設や搬入路の整備なども視野に入れておいた方がいいでしょう。
建築資材などの供給は順調です。街中の傷んだ建物の建て直しなども、
これで進めれる事と思います。
ゲート移動で持ち込まれた薬などは風邪の流行を抑えるのに
一役買っていますが、量の方が心許ない事も確かです。食糧の流通や
燃料の供給のおかげもあり、小康状態を保っていますが、今後も警戒が必要です。
●その他
文献の調査ですが、『社』に付いての表記がある書物が発見されました。
それによりますと、昔、あの『社』に向かった冒険者が、何人も行方不明に
なるという事件があったそうです。
その後、事態を重く見た当時のマウサツの領主が、この『社』は危険で
あるという事で、永きに渡って封鎖されていたとの事です。
この『社』のある丘の周囲に地元の者たちが余り近付かないのも、
古くから禁忌の地とされていた事が大きな要因となっていると考えて
間違い無いでしょう。
ただ、その本当の由来を知る者は、今では殆ど居ないようです。
それからも時折、禁忌を犯して『社』に向う者も居たそうですが、
その事如くが帰らぬ者となっていたと、この書物には記されています。
東方からの漂流者と呼ばれる方々は、もしかすると昔『蒼の迷ひ路』を
通り抜けた楓華列島の冒険者だったのかも知れませんね。
以上が今回のご報告になります。
セイカグド動乱関連の報告につきましては、各地から皆さんがご帰還を
果たしてから改めて行いたいと思っております。
見落としや書き間違いなど、お見苦しい点もあるかと思いますが、
ご甘受戴ければ幸いです。