【情報文章】マウサツレポート・その4 2005年01月16日 

 サコンです。
 本来ならば、もっと早くご報告を差し上げなければならなかったのですが、
情勢が大きく動いておりましたので今日まで遅れてしまいました。
護衛士の皆さんには大変ご迷惑をおかけした事をお詫びしますと共に、

今後は迅速にご報告出来ますよう心掛けて行きたいと思います。
 それでは、以下の取り纏めた内容をご確認ください。

●砦及びその周辺
 砦の外壁部分の総点検の結果ですが、職人の皆さんの作業は完璧でした。
これで何か事が起こった折には、砦は充分に機能する事でしょう。
修復作業にご協力戴けました護衛士の皆さん、そして職人の皆さん、

ありがとうございました。(礼)
 続いて、居住施設の整備ですが、暖房器具(?)の持込や厨の改修など、

住環境の整備も少しづつではありますが進められているようです。

また、砦の建物の増築などのご意見も出ておりましたので、

今後の課題としたい所です。
 警備の方ですが、順調に執り行なわれています。また、地元の狩人などの

協力を得て、砦付近の抜け道や地形把握などが進められた事で警備体制は

更に強化されています。
同様に緩衝地帯までの地形把握なども進められておりますので、

今後のマウサツの防備や街道管理などにも役立てる事が出来そうです。
 しかし、一方で不審者の影などがあったとの報告も一度ならず届いて

おりますので、今後も厳重な警戒体制を引く必要がありそうです。

 最後に。

予想されていたアルガ方面よりの難民ですが、余り来られていない様子です。
先日のアルガ偵察任務での報告にもあったマウサツに対しての悪い噂などが

要因なのかも知れません。
 同時に物流や人の流れも年明けの頃より滞りがちになっているようですね。

アルガ方面の困窮振りが影響している物と思われますが、

注意深く見守りたい所です。

●ドラゴンズゲート周辺
 『社』周辺の年末年始の警備ですが、年末年始は楓華列島でと言う事なのか、
ランドアースからマウサツに来訪された方も多く居られたご様子で何かと

多忙だったようです。
警備に就かれていた護衛士の皆さん、お疲れさまでした。
 そのお陰もありまして、『社』での不審者の出入なども無かった様子です。

これまでの活動で、充分に警備体制を整えていた事がここに来て役に

立ったようですね。
 また、屯所建設の作業ですが、多くの護衛士の皆さんのお力添えも

ございまして、建物の方はほぼ完成しております。

後は内装などを整えるだけでしょう。今後の活動拠点として存分に活用して
行きたい所ですね。

 それと、これは警備関係とは少し違うお話ですが、マウサツには『社』周辺に

ついての民間伝承なども幾つかある様子です。その大半が、『人喰い社』や

『神隠しの丘』など、禁忌の場所として近付く事を戒める内容となっており、

先日発見された書物についての裏付けにもなりそうです。
 そうした事情もありますので、この場所を護衛士の皆さんが警戒する事について、

特に不審に思っている者は余り居ないとの事です。ご参考までに。

●マウサツの街
 護衛士の皆さんのご尽力もあり、マウサツの街も無事に新年を迎える事が

出来ました。
街の方々も昨年は色々とありましたが、のんびりとしたお正月を過ごせたようです。

また、警備状況は至極順調であると聞いております。

護衛士の皆さんもマウサツの街にかなり慣れ親しんで来た事もあり、

何かあると住民の方から通報されるようになっていますね。
有志によるマウサツの街の皆さんのお手伝いなども相変わらず好評ですし、

住民の皆さんとの間に
あった目に見えない垣根は、着実に取り払われつつあるようですね。
 また、商店の皆さんと懇意になられている方も居られるようで、

商品や物価などについての知識も着々と蓄えられているようです。

しかし、先にも述べましたが、物流関係の滞りが懸念されておりますので

今後とも注意が必要です。
 懸念されていた風邪の流行についてですが、後にも述べます燃料の

薪や炭などの安定確保に加え、薬や薬草などの調達、風邪の予防についての

講習など、護衛士の皆さんの活動によって終息に向かっているようです。
 今回の風邪の流行に際して、一部の方から申し出のありましたランドアース地方の薬草や農作物
などの持ち込み栽培についてですが、念の為、最初は砦の敷地内にある

耕地で栽培する事をお勧め致します。それなりのスペースも確保出来ると

思いますのでご協力戴けますと幸いです。

 さて、最後にリョクバからの使者ですが、先日の会談の席での救援部隊

皆さんが発言した内容の裏付けに終始していたと聞いております。

こちらはクラノスケさんやマウサツ家臣団の皆さんのお取り計らいもあり、

特に問題なく視察を終えられたとの事です。
 ひとまずは安心といった所ですね。

●マウサツ郊外
 マウサツ郊外での各種物資の調達作業ですが、護衛士の皆さんの

ご尽力もあり軌道に乗りつつあります。
年末年始に向けた必需品の調達も順調だったと報告を受けております。
 中でも炭焼き小屋に続く道の整備や、炭焼き小屋の増設に向けた動きなど、

燃料確保に向けた動きには目覚しい物がありました。炭以外の燃料として、

付近の山林に薪などを確保しに出かける者も増えているとの事ですので、

燃料の問題は大きく改善されたと言っていいでしょう。
 木材や石材など、他の物資の調達状況も順調です。作業に従事する

木こりさんや石工さんなどの数も増えて来たようですので、今後の作業は

彼等に任せてもいいかも知れません。
 一方で、現地の住民の方の協力などもあって周辺地域の地形把握も進み、

付近の水源などに付いての情報なども得ておりますので、今後の農耕地の

開発や難民の受け入れ先などの参考になる物と思われます。
 また、一部の方が行った薬草などの植生についての調査ですが、やはり

ランドアースの物とは異なった物が多そうです。ただ、薬効などに付いては

甲乙付け難い物があるとの事ですね。

 ただ、気に掛かる報告も受けています。この周辺地域の一部に、グドンなどが

出没するという噂があるそうです。真偽を見極めた上で何らかの対策が

必要となるかも知れません。

●その他
 文献の調査ですが、一部興味深い書物が発見されました。文法が難しく、

読解の方が余り進んでおりませんが、どうやら楓華列島における

礼法の指南書であるようです。
読解が進めば、今後の楓華列島での活動に大きく寄与する物と思われます。
 普請場での作業ですが、橋の架け替えや道の整備、堤の補修など多岐に

渡っての土木作業が執り行なわれています。

これらの作業はマウサツ家臣団の方が監督されており、外部との接触などは
一切許されていない様子ですね。
 取り敢えず通常業務の纏めは以上ですね。

 さて、今回は他国との関係についてもお話しなければなりません。

 最初はトツカサについてです。
 皆さんもご存知かと思いますが、マウサツはトツカサよりの要請を受けて、

アルガ攻めに動く事になりました。
その後も共闘体制を執り、ジリュウに抗して行く事となります。
 残念ながら、救援部隊の皆さんからの返答が先送りになった事で、

リョクバの使者がトツカサ領内にいる内でのトツカサ・マウサツ両国の

共闘宣言は見送られてしまったようですが、宣言自体は、救援部隊からの

正式な回答を受けた後、執り行なわれるとの報告がありました。
 マウサツと救援部隊、この両者が同一に見なされている今、統制が

取れていないと評されての事かと思います。
今後の為にも両者が別の存在である事を、トツカサ国王・ライオウ公に

示せればいいのですが……。

 次にアルガについて。
 現在、アルガの地では住民たちがトキタダ公の圧政に苦しみ、怨嗟の声が

巻き起こっています。
しかもその声の中には、私たちマウサツに向けられての物も多々あるとの

報告も受けています。
ですが、このまま手を拱いていては、やがてアルガの地に更なる悲劇が

起こる事も予測されます。
 鬼と言う更なる災厄の影が見えると、救援部隊の霊査士のイズミさんは

申されていたそうです。
 それを防ぐ為にも、今は行動が必要なのかも知れません。

 最後にジリュウ。
 現状、国力という点に於いては、セイカグド随一の国と言っても過言で

ないでしょう。
 都に出向かれていた方々からのご報告では、その繁栄振りを見せ付けられた

感もあります。今の所、得られている情報が最も少ない国と言う事もあり、

いまだ謎の多い国と言えます。
 今後、お持ち帰り戴きました物品の霊査なども進めて、その動向を出来る

限り探りたい所ですね。

 現在、マウサツを取り巻く情勢は、目まぐるしく変化しています。

ですが、ここを乗り切りさえすれば、今後の活動に向けての展望も開ける事でしょう。
 護衛士の皆さんにはご苦労をお掛け致しますが、お力添えよろしく

お願い致します。(礼)

 


最終更新:2007年04月25日 23:29