【情報文章】マウサツレポート・その7 2005年03月15日
サコンです。
大変遅くなってしまいましたが、【特別業務 ~2/28(24:00)】での
護衛士の皆さんの活動の成果や新たに判明した事柄、
そして一連のトキタダ公捜索依頼に付随して得られた情報に
付いての報告書が纏まりましたので、ご報告致します。
●マウサツ方面
アルガに向けての支援物資の調達作業ですが、護衛士の皆さんのお力添えに
加えて、マウサツの街の民衆の間でもアルガ復興支援の気運が高まった事もあり、
多くの物資が集っています。
これで、アルガ方面で不足がちであった建築資材や衣料品、燃料などの
生活必需品も滞り無く供給する事が出来そうです。
少し変わった品としては、アルガ領の子供たちにとお菓子や人形、玩具などが
数多く集っているそうです。早く届くといいですね。
また、護衛士の皆さんの呼び掛けなどもあって、マウサツの農村部からは
作付け用の種苗や種籾、種芋などが支援物資として送り届けられています。
数はそれ程多くは無いようですが、心強い支援となる事でしょう。
砦内の農耕地への作付けも順調ですね。地元の農家の方に師事したりなど、色々と苦労もあった
ようですが、新たに植え付けられた春野菜もしっかりと根付いた様子で、
多くの実りが期待出来そうです。
養殖業に関しての報告ですが、川漁師さんたちのご協力もあって、
『レンギョ』や『鯉』の稚魚の確保は順調に進められているとの事です。
養殖池の準備なども、既存の溜池をそのまま使用できますので、
特に問題無く作業が始められそうですね。
さて、マウサツの警備状況についてですが、特に大きな変化は無いようです。
しかし、先の依頼でも判明したように、アルガの野武士たちがマウサツを
狙っているとの報告もあります。
今後、警備面の強化と共に襲撃に対する備えなども必要かも知れませんね。
●アルガ方面・その1
アルガの都を中心とした復興支援活動やマウサツからの支援物資の到着、
そしてサイカイ屋さんから入手した食糧の供給などが軌道に乗って来た事もあり、
アルガの領民たちもようやく落ち着きを取り戻しつつあるようです。
そうした流れを受けて、護衛士の皆さんが各地で執り行っている炊き出しにも、
多くの人が訪れるようになり少しずつではありますが、着実に交流の芽が
育まれています。
しかし、一部民衆の間では、未だにマウサツに対しての根強い反感がある事も
忘れてはいけません。早く誤解を解く事が出来ればいいのですが……。
治安維持の問題も浮上しています。現状の警備状況では、犯罪者や不審者の
摘発もままならず、様々な犯罪が横行しつつあるようです。こうした治安状況の
悪化への対応も、アルガ領復興の1つの鍵になるかも知れません。
地方への物資の搬送作業ですが、地元の有力者やマウサツに帰順した
アルガ家臣団の皆さんのご助力などもあり、順調に執り行われている様子ですね。
物資を狙っての襲撃などもあったようですが、
護衛任務に就いて戴いた皆さんのおかげで事無きを得ています。
懸念されていた農村部の作付けですが、護衛士の皆さんの持ち込まれた
種苗やマウサツから届けられた援助物資の一部を流用しての作業が
始められています。
今後、マウサツ方面からも種苗などが届けられるとの事ですが、絶対量が
少ない事も事実です。
引き続きの対応をよろしくお願い致します。
●アルガ方面・その2
先の依頼の報告書を確認された方も多いかと思われますが、トキタダ公の
所在が判明しました。
現在トキタダ公は、ジリュウとの国境近くにある『魔の山』として知られる
険しい高峰に潜伏しており、配下の野武士をおよそ30名引き連れている
との事です。
また、アルガ領とマウサツとの境界付近にある山岳地帯にも多数の
野武士たちが潜伏しており、マウサツ襲撃を計画している事も合わせて
判明しています。こちらの野武士たちとトキタダ公は互いに連絡を
取り合っているらしく、マウサツ襲撃もトキタダ公の指示によるものと思われます。
現在、この襲撃に関して霊査を含めた調査を続けていますが、マウサツの
乗っ取る為の襲撃と言うよりは、力を殺ぐ為の襲撃と見た方がいいのかも
知れませんね。
トキタダ公の真意が何処にあるのか、現状ではまだ掴めておりませんが、
悪意が込められた指示である事は確かなようです。
襲撃の時期ですが、恐らくはここ一週間以内だろうと思われます。
マウサツで迎撃するのか、それとも拠点に奇襲を仕掛けるのか、
護衛士の皆さんのご意見をお聞きしたい所です。
一方で、トキタダ公と合流していない野武士たちへの対応も順調に
進められています。
ここに来て、アルガ領の民心が大きくマウサツへと傾きつつある事もあり、
護衛士の皆さんの説得に野武士たちが応じるケースも増えているようです。
アルガ領内の地形把握もかなり進み、今後のアルガ領内にての活動の
大きな足掛かりになりそうです。
最後にジリュウ国境付近の警戒ですが、館跡地を仮拠点にしての
活動を行っていますが、やはり何の動きも見られません。
先日のライオウ公の呼び掛けに応じてのものか、それとも既に動く必要が
無いからなのか、詳細は今の所不明です。
どちらにせよ、ジリュウとの国境付近の警戒体制を整備する必要がありそうです
●バーレル方面
ゲート転送を利用しての楓華列島の名産品の『商品見本』や目録、
そして報告書等の搬送作業ですが、滞り無く執り行う事が出来ました。
届けられた品々は、今後バーレルの護衛士団の皆さんの手に委ねられる事になります。
楓華列島への航路開拓の呼び水になるといいですね。
ただ、現在の楓華列島の造船技術の水準から判断して、外洋航路に関する
資料が発見される可能性はかなり低い物と思われます。航路の開拓自体は、
バーレルの皆さんにお任せするしかないようです。
交易に関する今後のマウサツ側の課題としては、見本として提供した商品を
どれだけ準備出来るか、そしてバーレル方面からどのような物品を交易品として
持ち込むべきかの調査等になるかと思われます。
●その他
ジンオウ様へ届けた書簡に対しての返答のお手紙が届いておりますので、
ここでご報告致します。
まずはカスミさんに付いてのお話ですが、ジンオウ様の元での生活を辞して
トヨナカの村に戻っているそうですね。
近い内に様子を見に行くそうですので、近況はその折にとの事です。
続きまして『楓華の風カザハヤ』との連絡手段ですが、トツカサの港を経由して
船でリョクバ州に向う事は可能との事です。ただし、カザハヤの現在の滞在国の
ミナモの国までは片道一週間以上は掛かるそうです。
流石に遠く離れてしまったようですね。
サイカイ屋さんの件ですが、ジンオウ様が仰るにはトツカサ側が特に関与すべき
問題では無いと言う見解でしたので、お知らせすべき事でもなかったようです。
また、余剰食糧を種籾等と交換出来ないかとのお話には、ジンオウ様も興味が
あるらしく、交渉の席を用意してもいいとの事です。
こちらの件は、お話が纏まり次第追ってご報告致します。
今回のご報告は以上となります。簡略に纏めた物ですので、見落としや
書き間違いなどお見苦しい点もあるでしょうが、今後の活動に活かして
戴く為にも、お手数ですがお目通し戴けますと幸いです。