【情報文章】マウサツレポート・その8 2005年04月15日
サコンです。
【通常業務 ~4/10(24:00)】での護衛士の皆さんの活動の成果や、
新たに判明した事柄などの情報に付いての報告書が纏まりましたので、
ご報告致します。
●マウサツ方面
先日の野武士たちの襲撃は、護衛士の皆さんのお力添えもあり、これを無事に
退ける事が出来ました。
それ以降、特に大きな問題も起きておらず、マウサツ方面の治安は極めて良好で
あると言って良いでしょう。
しかし、先の野武士たちの襲撃は、マウサツの地に住まう人々の間に
少なからずの影響を与えています。中でも襲撃の目標とされたマウサツの街では、
護衛士の皆さんの戦勝を祝う一方で、外部からの襲撃に対する警戒の念が
今までに無く高まっています。
一部の護衛士の方々が住民の不安解消に腐心した事もあり、現状では
それほど大きな動きにはなっていませんが、万が一の襲撃に際しての対応策の
提示や準備など、今後の何らかの対応が必要かも知れませんね。
また、アルガとマウサツとを結ぶ街道の利用者などからは、野武士関連の
問題が解決するまでの間、通商警護に人員を配してもらえないかと言う要請も
ありますので、今後の課題として検討したい所です。
通商と言えば、サイカイ屋さんから港建設の候補地が挙げられています。
マウサツの街からもそう離れておらず、立地的にも申し分ないそうなのですが、
他に幾つか問題がある様子で護衛士の皆さんのお力をお借りしたいと言う
お話が来ています。近々、詳しいお話を聞く場などを設ける予定ですので
よろしくお願い致します。
さて、マウサツ地方での農業ですが、多くの作物の植付けの準備や
春の作物の収穫など、忙しい時期に差し掛かっています。
こうした農繁期には、人手不足の解消の為、地元の武士たちが農民たちに
混じって耕作などの手助けをする事もあったと聞いています。
地元の方たちと触れ合う良い無い機会ですし、楓華列島の風土や
風習を知る上でも色々と役立つかと思います。よろしければ護衛士の皆さんの
お力をお借り出来ますと幸いです。
また、肥料などの懸案についてですが、堆肥などは以前より多く使用されて
いるとの事ですね。
ただ、卵殻や貝殻を灰などに混ぜて撒くといった事は、余り広くは知られて
いないようです。
こうした新しい知識が今後の生産などに役立つ可能性は多いにありますね。
ただ、農作業に付いての専門的な知識も必要かと思われますので、
経験のある方などからの適切なご指導があればと思います。
砦内の農耕地での作物も気候に恵まれた事もあり順調な成育を見せています。
この調子ですと、豆類などの作物に関しては、今月末にも収穫が始められるかと
思われます。
最後に、マウサツの方々のアルガに対しての感情ですが、混乱の元凶であるト
キタダ公を始めとした野武士たちに対しては、嫌悪や怒りなどの感情が
あるようですが、アルガ地方の民衆に関しては同情的な声も多く、
悪い感情は抱いていないようです。
先頃からの支援などで、民間の間での交流も盛んになりつつあるとの報告も
あります。
同じセイカグドに住む者として、より良い関係が築けると良いですね。
●アルガ方面
先日の野武士撃退の報がアルガ地方にも届いて以来、アルガの都周辺の
治安は目に見えて良くなって来ています。アルガ地方の復興に付いても
護衛士の皆さんの惜しみないご尽力もあり、目覚しい物があります。
衣食住の環境が徐々に整って来た事もありますが、何より、アルガ地方の
民衆たちがマウサツに対しての認識を改めつつある所が、大きく寄与している物と
思われます。
近頃では、炊き出しの準備を手伝ってくれる方や、街中を巡回している皆さんに
労いの声を掛けてくる方などもいて、アルガ地方の情況は好転の兆を
見せています。これも、護衛士の皆さんの
行って来た地道な復興支援活動の賜物でしょう。
投降された元アルガ家臣の皆さんにも、アルガ地域の安定に向けて色々と
ご協力を戴いています。
トキタダ公に対する忠義などを懸念する声もありますが、今後の為にもお互いに
信頼関係を築いて行きたい所ですね。
また、民衆の動きが盛んになって来た事で、アルガの都周辺の商人の皆さんの
活動も活発になって来ています。これらの商人の皆さんですが、
マウサツに対しても好意的な態度を示しており、商業の活性化に向けた動きも
今後加速して行く物と思われます。
種籾や種苗の不足が心配されていたアルガ地方の農業ですが、トツカサとの
交渉が無事に纏まった事で作付けに関する不安も解消されました。
トツカサとの国境では、種籾や種苗の搬入も始まっています。事前に各地への
配送の手配を進めていた事もあり、農村部への分配もスムーズに執り行われ、
農業生産に付いての問題の1つは、
ほぼ解消されたと言って良いでしょう。
ただ、先王時代の過酷な施政によって多くの流民が出た事による農村部での
人手不足が新たな問題として浮上しています。農繁期の間だけでも
構いませんので、護衛士の皆さんのお力をお貸し戴けますと幸いです。
さて、ジリュウとの国境周辺の警備ですが、これまでとは違ってジリュウ側の
警戒が厳しくなっている様子です。
アルガ領に対して直接的な軍事行動を行うような動きでは無いようですが、
充分な警戒が必要でしょう。
また、周辺部の村などの住民の話では、最近まで見慣れない者たちが
国境付近を行き来していたとも聞いています。
今後も調査を続ける必要がありそうですね。
●野武士対策
先にも述べた通り、先日の襲撃以来、野武士たちに大きな動きは見られません。
逃亡した野武士たちの追跡も行われていますが、数名を討伐または
捕縛したのみで、まだ10数人の野武士たちがマウサツとアルガの境界付近の
山中に潜伏している模様です。
前回のような大掛かりな襲撃は最早出来ないでしょうが、それでも尚、
マウサツに対して敵意を持った危険な存在である事には、疑いの余地は
ありません。今後の対策が重要になりそうです。
野武士たちの拠点の捜索も行われましたが、既にもぬけの殻となっていました。
しかし、少量ながら物資も残されていましたので、これらの回収を進める一方、
霊査用の物品などの回収も進められています。
野武士たちの行方に付いての霊査も進めておりますので、近日中に対応を
護衛士の皆さんにお願いする事になりそうです。
さて、捕らえた野武士たちへの尋問や回収された物品の霊査などで
判明したのですが、先のマウサツ襲撃ですが、トキタダ公から直接
マウサツの街を襲う事を指示されていた様子で、
その後も同様の襲撃を繰り返す事が厳命されていたそうです。
言わば捨石的な指令にも感じられるのですが、この背景には、マウサツの地に
護衛士の皆さんを釘付けにしておきたいと言うトキタダ公の思惑があったようにも
感じられます。
恐らく、マウサツとアルガの地からトキタダ公が姿を消した事にも
起因しているかと思われますが、現状では詳細は掴めておりません。
そして、肝心のトキタダ公の行方ですが、残念ながら現在も遥として知れません。
地勢的にもジリュウ方面に逃亡した可能性が高いのですが、情報が乏しい為、
確たる証明が出来ないのが現状です。ジリュウ方面の情勢を探る事で
トキタダ公の動向を掴めればいいのですが……。
●情報収集活動・その他
マウサツやアルガ領内に於ける狼煙台などの情報伝達手段の整備に
付いてですが、朗報があります。元々、アルガ領内で整備されていた狼煙台が
幾つか存在するらしく、これを転用すればマウサツ・トツカサ間の伝達経路は
比較的短期間での整備が可能だろうとの事です。
ただ、ジリュウ方面の狼煙台に付いては、昨年末のアルガ侵攻の折に
ジリュウ勢が完膚なきまでに破壊したらしく、修復・整備には時間が
掛かりそうです。
駅伝設備などに付いてですが、特別に整備するよりも、恐らく冒険者の
皆さんが伝令として走った方が速いかと思われますのでご参考に。
トキタダ公の潜伏していた魔の山に付いての調査ですが、これと言った
特別な伝承などは無かったようですね。
また、過去の記録によれば、討伐隊などが編成された事もあったようですが、
駆逐するには至ら無かったとも記されています。
そうした事情からも、危険な生物たちの生息する禁断の地として、周辺地域の人々に怖れられていた場所であった事から、『魔の山』と呼ばれていた物と
思われます。
さて、ムシャリンの生産者との話の中で得られたお話を幾つかご報告します。
騎乗以外の調教について相談した所、育成時から騎乗用の訓練と併せて、
その他の馴致も一通り行われているとの事で、騎乗戦闘だけではなく、
農耕や運送作業など幅広く使役する為の下地は出来ているそうです。
特に新しく訓練をする必要は無いそうですので、ご安心ください。
こうした理由から、軍用のムシャリンも農作業などを行う事が出来ますので、
借り出す事が出来れば農繁期の人手不足の解消に一役買ってくれそうです。
また、子供の頃から人に慣れさせる為に訪れる人との触れ合いなども
推奨しているとの事ですので、今年生まれた仔ムシャリンに会いに牧場などに
行ってみるのもいいかも知れませんね。
今回のご報告は以上となります。簡略に纏めた物ですので、見落としや
書き間違いなどお見苦しい点もあるでしょうが、今後の活動に活かして戴く為にも、
お手数ですがお目通し戴けますと幸いです