【情報文章】セイカグド動乱顛末 2004年12月31日
サコンです。
ジリュウ国王サダツナ公の親書から端を発したセイカグド動乱。その一連の動きと、
各国の現状に付いての考察が纏まりましたのでお知らせ致しますね。
12/15
・サイカイ屋ジンエモン、マウサツに来訪。
12/17
・夕刻頃、ジリュウ国王サダツナ公より親書が届く。内容は以下の通り。
『我が国は貴国の怨敵、アルガを討つべく挙兵致すつもりである。然るに此度のアルガ攻めにおいて、
貴国が両国の戦いに参加せずに静観して戴けるのならば、その見返りとして、貴国を我が国の隣国として
正式に認め、国交を結ぶ用意をしている。貴国とは善き隣人とならん事を望む』
・深夜、ジリュウが一両日中にトツカサに攻め込むと霊査。
12/18
・先日察知したジリュウ軍のトツカサへの攻撃は、アルガ攻めへの布石で、真の狙いは
アルガ国のグリモア奪取にある事を霊査にて断定。加えて、アルガ攻めの期日が5日後の23日である事も察知する。
加えて状況に応じて多様な動きがあるとの予兆も察知、静観か行動かの選択を迫られる。
・トツカサ領内にてジリュウの『草』によるものと思われる糧食の焼き討ちが続発。
・救援部隊によるトツカサ領内での支援活動が始まる。
・トツカサ第4領にジリュウ本陣現る。
12/19
・各地に向けてマウサツ護衛士の第一陣出立?
・救援部隊の駐屯するトヨナカの村にて、ジリュウ奇襲部隊と救援部隊との戦闘が勃発。
・トツカサ第4領陥落。老将ジョウウンの犠牲や救援部隊の支援もあり、ジンオウ王子は辛くも脱出を果す。
12/20
・ツバキ姫、アルガに向いたいと表明。
・クラノスケ卒倒。復帰後、ツバキ姫の翻意を促す。
・トツカサ領内にて間者の詮議を掛けられマウサツ護衛士たちが捕縛される。
12/21
・アルガへと向うマウサツ家臣団を始め、各地に向けて後続部隊の者たちが出立。
・救援部隊の霊査士イズミ、チオウ王子よりリョクバ襲来の報を受ける。
・先遣隊の者、トヨナカに到着。情報の交換をする。
・軟禁されたマウサツ護衛士の面々にチオウよりジリュウ第3領攻めへの誘い。
・夜半過ぎトヨナカの村よりマウサツに向けての使者(?)が走る。
12/22
・先遣部隊によるアルガ国王トキタダとの会見。
12/23
・払暁、エルフの軍勢の襲来を霊査。
・トツカサの部隊によるジリュウ第3領攻め。兵糧を接収後、返す刀で第4領へと向う。
・ジリュウのアルガ攻め当日。様々な要因もあり、辛くもこれを撃退。
・サイカイ屋ジンエモン、ジリュウへと帰還の途に。
12/24
・マウサツにようやくリョクバ襲来の報が届く。
・アルガへ向っていたマウサツの部隊、撤収開始。
・トツカサのチオウ王子の指揮の元、ジリュウ第4領への宣撫工作開始。
ジリュウ本陣の接近を察知し速やかに撤退。
12/25
・救援部隊よりの使者、ツバキ姫をトヨナカに迎える為出立。
・リョクバ勢の総指揮官セリカ将軍との2度の会見、ツバキ姫到着まで1日の猶予を得る。
12/26
・アルガへ向っていたマウサツの部隊、マウサツに帰還。
・トツカサに向かっていた者の内、第4領に向わなかった護衛士がマウサツに帰還。
・トヨナカの村にツバキ姫到着。
・会見の結果、リョクバ勢のマウサツ攻めは取り止め。年明け早々にも各地に使者を送る事に。
・ツバキ姫はセリカ将軍の意向もあり、トヨナカの救援部隊にて一時預かりの身に。
12/28
・トヨナカより護衛士帰還。
12/30
・リョクバ勢帰還の途に。
●アルガ
護衛士の皆さんとマウサツ家臣団の方々のお力添えもあり、ジリュウの
アルガ侵攻はどうにか防ぐ事は出来ました。
しかし、その犠牲も大きかった事は確かです。
アルガは一連の戦闘でその戦力の半数近くを失い、マウサツ家臣団の中にも
犠牲者が出てしまいました。
城の被害も大きく、次にジリュウ、またはトツカサの侵攻があれば、グリモアを守り抜く事は難しいかも知れません。
その事を怖れるアルガの住民たちが他国に逃げ出すと言う話もあるようです。
今後、アルガとの関係をどうするのかは、慎重に検討する必要がありそうですね。
●ジリュウ
トツカサのチオウ将軍指揮による電撃作戦によって、アルガ攻めを断念した
ジリュウですが、その戦力は温存されたままと思われます。
対トツカサとの第3領の戦いにおいては、主力の冒険者たちはグリモアの守りに
就いていたらしく、戦場においては一般兵が主体の部隊との戦いであったようです。
また、第4領攻め、アルガ攻めの折にも、実質的な犠牲者の数は少なかった物と予想されます。
そういった意味でもジリュウの今後の動きには、一層の注意を払う必要がありますね。
●トツカサ
対ジリュウ本陣との第4領での攻防において、勇将の誉れの高い
老将ジョウウンが討ち取られ、派遣されていた兵も半数以上が命を落としたと
聞いております。
また、『草』を犠牲にした焼き討ちによる被害も甚大でした。
その影響もあり、トツカサの食糧難に拍車が掛かる気配もありましたが、
これはリョクバのセリカ将軍との会見の折に一部の兵糧の受け渡しもあり、
多少は改善されそうだとも聞いております。
しかし、トツカサとの関係は、残念ながら悪化したと見て間違いありません。
戦時下での他国内での活動と言う事に、些か配慮が足りなかった事が悔やまれます。また、救援部隊に対しての扱いとマウサツへの扱いが、大きく異なって
来たようにも見受けられます。両者を別の存在と見なし始めた事は、
トツカサの方々がある意味同盟と言う存在に付いての理解を示し始めたと
言えなくもありません。
失った信頼を取り戻す事は困難ですが、リョクバの襲来に関しても
主導権を握られていた感もありますし、これ以上関係を悪化させないように
働きかけて行きたいですね。
●マウサツ
救援部隊の皆さんのお力添えなどもあり、リョクバの軍勢の襲来は
どうにか回避された様子です。
それに伴うツバキ姫の不在ですが、マウサツの民衆たちは多少の不安は
感じているものの、とくに大きな影響は無いようです。
ただ、クラノスケさんの心労は如何ばかりかとは思いますが……。
また、今回の一連の事変を終えて、セイカグドの各国にとってマウサツと
言う存在は、無視出来ない存在となった事は想像に難くありません。
しかし、過信は禁物です。
無視出来ないと言う事は、先の親書のように他国から干渉を受ける可能性も
高まったと言う事です。
今後、他国からの呼びかけや要求に、マウサツはどう立ち回っていくべきか、
決断を迫られる場面もあるのかも知れませんね。
以上が今回のご報告となります。見落としや書き間違いなど、お見苦しい点も
あるかと思いますが、ご甘受戴ければ幸いです。
それでは護衛士の皆さん、よいお年を。