【情報文章】マウサツレポート・その13 2006年02月10日
サコンです。
遅くなってしまいましたが、【通常業務 ~1/31】及び、現在までの護衛士の
皆さんの護衛士活動の成果や判明した事柄などに付いての報告書が
纏まりましたので、ご報告致しますね。
●マウサツ地方(マウサツの街近郊) 治安A→A
現在のマウサツの街ですが、治安・景気共に安定した状態と言えます。
住民の皆さんとの関係も良好で、街中を歩いていますと多くの方々から
『護衛士さま』と親しみを込めて呼ばれているようです。
新たに護衛士となられた方なども街の皆さんに早々に顔を覚えてもらえたらしく、
オススメのお食事処や茶屋などを教えて戴いていたみたいですね。
今回は、警備の合間に街の皆さんの御手伝いを積極的に行なっていた方も
おられたようで、感謝の御手紙なども届いていたそうですよ。
さて、マウサツの街近郊の普請所の作業ですが、基本的には橋の敷設や
街道の整備、堤防の修復などの土木工事が主なものとなっています。
中でも、マウサツを含むセイカグド州南部地方は夏場に大きな嵐が
起こる事が多く、洪水や土砂災害への対策が課題となっているようです。
他にも灌漑用水の敷設整備や農耕地の開拓なども行われる事があるそうです。
現在、幾つか普請工事の計画案がクラノスケさんの下に提出されているようですので、
皆さんも交えて確認の上、色々と検討してみるのもいいかも知れませんね。
そのクラノスケさんですが、ここ暫くの間は多忙な毎日を過ごしていたらしく、
あまりお休みも取られていなかったご様子です。
そうした事情もありまして、近頃では自慢(?)の語り癖の方もすっかり影を
潜めていたらしいのですが、一部護衛士の方の御力添えなどもありまして、
見事復活を果たされたとの報告も届いております。
何か聞きたいお話などがあるのでしたら、少し……いえ、多少話が長くなるかも
知れませんが、クラノスケさんとお話になられてもよろしいのではないでしょうか?
マウサツ武士団の方々との鍛錬ですが、今回は1度に余り多くの方が
時間を取れなかったらしく、少人数部隊での活動を基調とした訓練が
行なわれていたようです。
どちらかと言えば、護衛士の皆さんの方が得意としている分野なだけに、
参加された武士団の方々も得られるものが多かったみたいですよ。
最後に、マウサツの国及び近辺諸国についての史料編纂作業ですが、関連文献の
仕分け分類作業がようやく完了したようです。
今後、本格的な史料の作成が始まりますので、興味のある方は作業を手伝ってみては
如何でしょうか?
●マウサツ地方(農村部) 治安:B→B
マウサツの農村部ですが、特に大きな災禍もなく例年通りの冬越えとなっています。
とは言いましても、冬野菜などの収穫や様々な内職、更には早くも春先の
作付けシーズンに向けての準備が始まっている所などもあるらしく、
冬場とは言えどもお仕事には事欠かないようです。
漁村の方では、冬場のイワシ漁が最盛期を向かえています。
イワシと言えば、先日の節分の折にマウサツの食卓を賑わせていた事は、
皆さんの記憶にも新しいかと思います。これからも、美味しい海の幸を届けて
戴きたいですね。
今回はそうした地元住民の皆さんの様々なお仕事をお手伝いしていた
護衛士の方も多く、中々に盛況(?)であったとの報告が届いております。
そうした折に、地元の方々との交流を深める事が出来た様子で、色々なお話や
相談などを伺う事が出来たと聞いています。
中には、地元の方と個人的に親睦を深められた方などもおられるとの事です。
また、それらの御手伝いのお礼にと、各地から様々な食材も届いていますので、
料理の得意な方などは腕を振るわれてみては如何でしょう?
さて、マウサツを含むセイカグド州南部地方ですが、楓華列島の中でも比較的
温暖な地域で、冬場でもほとんど雪が積もる事はありません。
農業などでもそうした気候を利用して早作を行なったりするなど、
特徴的なものが多いようです。
ただ、湿潤な気候である事には変わりなく、ランドアースなどとの様々な文化の
違いは、この辺りの気候が大きく作用しているものと思われます。
食文化の伝達などにも、こうした壁が大きく立ちはだかって来るかも知れませんね。
●アルガ地方(アルガの都近郊) 治安:B→A-
先日行なわれました『不穏分子一掃作戦』に参加された方々のご活躍なども
ありまして、アルガの都近郊に於ける護衛士の皆さんの株は大きく上昇しています。
また、女占い師の言葉に惑わされ篭絡されていた商人たちからは、マウサツへの
全面的な協力及び支援の申し出が相次いでおりまして、焼き討ちにあった方々への
保障や景気回復の面などで財政的な支援を受ける事も可能かと思われます。
滞りがちであったアルガの都近郊での普請工事も、材木などの資材流通の
正常化によって再開の目途が立ち、景気回復に向けての足掛かりになる事が
期待されています。
その景気回復の鍵となる物価の高騰の方ですが、ようやく落ち着きを見せ始め、
食料品を含む生活雑貨は、ほぼ通常の価格に戻っているとの報告も受けています。
同時に、不穏分子たちの摘発によってアルガの都近郊の治安は安定の階を
見せ始めており、住民の皆さんの暮らし向きにも良い影響をもたらしそうな気配です。
今後も地道な活動を通して地元住民の皆さんとの親交などを暖め、より深い
信頼関係を築いて行きたいものですね。
さて、先日の『不穏分子一掃作戦』で捕縛した者たちの処遇ですが、女占い師の
一味に加担してアルガの都に火付けを行なおうとしていた一般の者たちには、
死罪こそ免れたものの寄せ場などでの重い労役が科せられる事となりそうです。
そして、捕縛した女占い師とその一味の生き残りの武士1人に関しましては、
アルガ武士団の皆さんの厳しい取調べにも一切口を割らず、黙秘を続けているそうです。
ただ、護衛士の皆さんが回収された物品などの霊査によりますと、一味の影の
首魁であった黒衣の男を始めとする武士たちは、ジリュウの手の者であったと
断定してもよろしいかと思われます。
問題は、それを証明する手立てが今の所ないと言う事、そして、例えそれを証明したと
してもジリュウ側に責任を追及するのは難しいと言う事でしょう。
今後も油断なく対応して行きたい所ですね。
●アルガ地方(農村部・国境線など) 治安:B→B
アルガ地方の農村部ですが、護衛士の有志の方々による地元の方々との
交流や対話などが進められ、色々なご意見やご要望などをお伺いする事が
出来たようです。
中でも多かったのは、アルガ地方を流れる大河の夏場に洪水の多発する流域の
堤防を取り急ぎ修復整備して欲しいと言うご意見でした。
ただ、この流域の堤防普請には、相当数の建材や人員を確保する事が必要に
なると予想されており、他の普請作業にも大きく影響を及ぼす事が懸念されています。
財政的な負担も考慮しつつ、適切な対応に勤めたい所ですね。
国境近辺では、砦や狼煙台の整備が進められている一方で一時的にジリュウ勢の
動きが活発になり、緊張が高まる場面もあったようですが、
現在ではその動きも収まり落ち着きを取り戻しつつあるようです。
状況的には、アルガの都での異変に乗じて、ジリュウ側が何らかの仕掛けを
画策していたものと類推されますが、不穏分子の蜂起が不発に終わった事から、
行動を取り止めたものと思われます。
また、ジリュウ側の斥候部隊との小競り合いですが、本格的な戦いになる前に
相手が撤退を開始する事が殆どで、情報収拾が主な任務であるものと思われます。
ただ、今回相手から捕虜を奪うべく深追いをした方が、逆に包囲、捕縛されそうに
なると言った緊急事態もあったようです。
今回は、味方からの援護などもあり事なきを得たようですが、今後もジリュウ側より
様々な揺さぶりを仕掛けて来る事が予想されますので、以降も護衛士の皆さんの
ご協力をよろしくお願い致します。
さて、武士団の方々にも好評の手紙や荷物の相互配達ですが、そろそろ1人では
手が回らなくなっているようです。
狼煙台の整備が終われば緊急時の情報伝達の速度は上がりますが、
通常の定期的な連絡体制の確立なども今後必要になるかと思われますので、
こちらの作業にも人員を配置しておくといいかも知れませんね、
マウサツ・アルガの両武士団の鍛錬も順調に成果が上がっているとの事で、
双方共に実力をつけているとの報告が届いています。
今回は、武士団の方々と護衛士の皆さんとの模擬戦なども行なわれていたようですが、
やはりまだまだ力量差があるようですね。
その差を埋める為にも、皆さんからの御力添えを戴けますと幸いです。
●その他 治安:???
サイカイ屋さんから提供された船ですが、現在マウサツの港に停泊しています。
クラノスケさんのお話では、船足と積載量のバランスが取れた一般的な中型の船
との事で、交易にも充分使用可能な船であるようです。
船長を含む船員の募集を掛けてはいるのですが、セイカグド州以外の他地域への
運航に二の足を踏む方が多く、殆ど集まっていないそうです。
このままではせっかく手に入れた船も宝の持ち腐れになってしまいますので、
上手く活用して行きたい所です。
さて、楓華列島各地への情報伝達ですが、今回は滞りなく行なわれていたようです。
ただ、『楓華の風カザクラ』はアオイサガの国を離れエミシ州へ、
『護楓の盾カムライ』はイヨシキの国を離れてトコラヒとスミツの2国へと渡る事と
なっていますので、今後の連絡が難しくなる事が予想されますが、
出来る限り連絡の糸が途切れないように勤めて行きたい所ですね。
今回のご報告は以上となります。今後、業務に関してのご相談や
お仕事の依頼などを順次執り行って戴きたいと思っていますので、
護衛士の皆さんの御力添えの程、どうかよろしくお願い致します。(礼)