【情報文章】マウサツレポート・その19 2007年03月22日 22時
サコンです。
お届けするのがかなり遅れてしまいましたが、今回は先日まで
執り行っておりました通常業務等の護衛士活動に於ける成果や結果の
ご報告及び、他国との交渉などで出されました今後マウサツが
執り行うべき活動についての纏めが終わりましたのでお届け致しますね。
●マウサツの国
マウサツ領内では年明けからこれと言った変事などもなく、日々是平穏と
言った状況が続いています。
一部で懸念されていた風邪などの病気の流行も、病気予防や健康管理などの
呼掛けが行われていた事に加えて例年の冬に比べて比較的暖かかった事も
あってか、現状までには特に報告されておりません。
治安面に於いても良好との事で、引き続き安定した状況と言えるでしょう。
『社』近辺での警備に関しましても、特に不審者などの報告はありませんでした。
また、日々の活動や行事などを通じて護衛士の皆さんと地元の方々との交流も
積極的に進められており、行く先々で話し掛けられたり、相談事を
持ち掛けられたりしたとの事でした。
中でも、各地の村々への訪問や『幸せの運び手』を用いての奉仕活動などは
特に好評であったと聞いています。
そうした中で声高に聞こえて来たのは、やはりセイカグド各国との関係に
付いての話題で、領民の皆さんも事の成り行きに大きく関心を寄せている様子で、
中にはセイカグドに平和が訪れるのであれば、形には拘らないと言う意見なども
あったようです。
鬼に関する調査ですが、此処の所、表立っての争いなどが起きていない事も
あってか、マウサツは元よりセイカグド内で新たな鬼が発生したと言う話は
ない様子です。
この仮初とも言える平和的な状態ですが、出来る事ならば真の平和な状態へと
変えれるようにして行きたいものです。
さて、農村部では春の作付けの準備が始まっているのと同時に、菜種油の
原料となる菜の花が咲き乱れています。
黄色い花畑が一面に広がる様子は、マウサツの春を彩る風物詩とも
なっていますので、農家のお手伝いなどの
ついでにでも見に行かれるとよろしいかも知れませんね。
また、新規開墾地へと入られた移住者の方々にとっては、マウサツに来て
初めての本格的な農繁期の作付けとなるでしょうから、十分な配慮を
心掛けて行きたい所です。
普請工事に関してですが、マウサツ武士団の主導の下で堤防関連の作業を
優先して執り行っています。
護衛士有志の方々からの支援などもあって、作業は順調に進められているとの
事ですので、引き続きお力添えを戴ければ幸いです。
前回のご報告にありましたその他の作業に付いては、堤防関連の普請工事が
終わり次第、差配する予定との事ですが、人手を集める事が出来るようでしたら
護衛士の皆さんが作業を代行する事も可能との事ですので、ご参考までに。
最後に、交易に関してですが、国家同士での取引の為の調整をトツカサの
国及びミナモの国との間で行っています。
商人相手の取引と比べて、収入面では減収となる事が予想されているものの、
国家間の結び付きの強化に繋がる事を期待してか、国家同士での取引に対する
各国の反応は比較的良好な様子です。
特に問題がなければ、来月中にも調整作業を終えて、両国との取引を
開始する事が出来そうですので、お力添え等戴けますと幸いです。
●セイカグド州各国
年明けから現在までに、セイカグド州各国では特に表立った動きは見られず、
表面上は平和な状況が続いていますが、水面下ではアルガの国の情勢を
巡って様々な駆け引きが行われていた様子です。
但し、直接的に戦などに繋がる動きはないかと思われますので、とりあえず
こちらでは、各国との間で行っています交渉事を中心にご報告します。
アルガの国との間での交渉ですが、両国間の友好的な関係の構築を前提に、
関税の撤廃に関しては交渉を継続中、通行税に関しては支払方法なども含めて
大筋で合意、アルガの国の武士候補を希望のグリモアへと案内する件は
検討中となっています。
この内、通行税支払いの代替案である人材派遣についてですが、護衛士の
皆さんの派遣だけではなく、マウサツの領民の皆さんをアルガ領内で行う
普請工事などへの労力として派遣する試案をクラノスケさんより戴いています。
これは、徴税の一環である労役として徴用される人員の一部をアルガ側に
提供すると言う案で、試算の上ではそれなりの経費削減が可能との事です。
もちろん、アルガの国との関係改善が前提となりますが、検討の余地は
ありそうです。
また、関税の撤廃についてはトツカサと歩調を併せて早期に行なった場合でも
対応は可能との事で、皆さんの決断待ちとのお話でした。
現在、アルガ側の要望もあって交渉は先送りとなっていますが、団内での
意見を取り纏めて早期の決着を望みたい所ですね。
トツカサの国との交渉ですが、交易関連では国家同士での取引の
調整に加えて、州外交易に先駆けて船舶及び乗員のマウサツへの派遣を
準備中となっています。
関税撤廃に関しては、マウサツと歩調をあわせるべく交渉を継続中で、
他にアルガの国への人員派遣を円滑に進めるべく反ジリュウ派閥への働き掛けを
履行中、セイカグド統一に関する問題では、双方とも引き続き更なる対策を
検討中となっています。
この内、交易関連についてですが、トツカサ側から強く提案された事もあって、
国家同士での取引については主に海路を用いて行う方向で調整が
進められています。
先日の交渉で、両国の更なる連携の強化と有事の際に於ける相互助力について
約束した事もあっての布石の1つであるかと思われますが、州外貿易を見据えての
海運力の強化を計ると言う意味合いもあるようです。
有志の方が行なわれていたジリュウとアルガの両国に対するトツカサの民衆の
感情に付いての情報収集ですが、両国に対して漠然と余りよくない印象を
持っている事が分かった程度で、残念ながら詳しい所まで探るには
至りませんでした。
また、市場については、国側の介入などもあってか、特に大きな変動は
ない様子です。
継続中の交渉などについては、書簡などでの返答でも可能かと思いますので、
情勢を見定めて行動を起こして行きたい所です。
ジリュウの国とは、現時点に於いて特に表立った交渉は執り行っておりません。
アルガ、もしくはトツカサの国を介すれば、交渉を行う事は可能かと
思われますが、今後マウサツが何を目指して行くのか。そして、自身の立ち位置を
どのように見定めて行くのか。
それらの方針を定める事が先決かも知れません。
●楓華列島各地
関係各国や楓華列島在中の護衛士団との連絡ですが、天候の影響などもあって
多少の時間が掛かりましたが、現状の所は滞りなく行われています。
今回は、こちらでも各国との間で行っている交渉事に付いてを中心に
ご報告しますね。
ミナモの国との交渉ですが、有事の際の相互連絡及び両国間の関係の
強化の検討を約束、人材の交流やドラゴンズゲートの効果的な使い方の検討、
互いの政策に対する意見交換等の提案が行われています。
交易に関しましては、国家同士での取引の調整を行いつつアオイサガの国を
加えての3点海上交易を確立するべく市場調査を含めた諸作業が進められており、
その準備段階の活動として、護衛士の皆さんの協力の下、マウサツ~ミナモ間の
海路の掃討作戦などが予定されています。
現時点では、ミナモの国とは比較的順調に友好関係を深めているように
感じられますので、この関係を崩さず対応を図って行きたい所です。
アオイサガの国との交渉は、マウサツ側から物資の提供を含めた支援が
行われる事をアオイサガ側が受諾、加えて応じて相互間に於ける協力体制の
確立に向けて調整が行われる事となっています。
しかし、支援の内容を各種交渉の検討課題とする事を暗に示唆され、
商権の確保を1つの目的としているマウサツにとって課題が残る結果に
なってしまいました。
マウサツのご意見番でもあるクラノスケさんによりますと、現在の備蓄を
放出するだけでは劇的な効果を期待する事は難しいとの見解を示しており、
他国からの援助やマウサツの運営資金の切り崩しなども視野に入れて
追加の支援を行うか否かの判断を仰がれています。
また、支援の一環として提案した人員の派遣に付きましては、純粋な戦力と
しての人員派遣を望むとの提案がアオイサガ側からあり、試験的に
部隊派遣を行なう方向で双方の意見調整を行っています。
派遣が決定しましたら、お力添え戴けますと幸いです。
他にも色々と検討すべき課題は多いかと思われますが、より良い対応が
出来るように心掛けて行きたい所です。
とりあえず、今回は以上となります。今後、関連する業務に付いてのご相談や
お仕事の依頼などを順次執り行って戴きたいと思っていますので、護衛士の
皆さんのお力添えの程、どうかよろしくお願い致します。(礼)