【緊急イベント】ジリュウ親征軍アルガ領侵攻開始 2006年04月22日
サコンです。
先程、国境線付近に布陣していたジリュウ親征軍が突如として移動を
開始したとの急報が物見に出ていた者よりありました。
ジリュウ勢ですが、整然と円陣を保ったまま護衛士の皆さんが集結している
国境の拠点を迂回するようにしてアルガ領内へと徐々に進軍しつつある様子です。
今回のジリュウ側の動きですが、砦に立て籠もっている私たちを誘い出す為の
罠である可能性が高いのですが、このまま私たちが何も対処せずに
看過した場合、そのままアルガ地方へと軍を進めて侵攻を開始する事も
視野に入れての戦略かと予想されます。
罠である事を承知で、砦を出てジリュウ親征軍の侵攻阻止の為に活動するのか?
それとも、ジリュウ勢の誘いには乗らず砦を含む国境の拠点防衛に専心するのか?
残念ながら、現状ではジリュウ側の真意を掴む事が出来ていない為、
今後どのように動くのかの判断は護衛士の皆さんに委ねる事になります。
ジリュウ親征軍の侵攻阻止の為に動くのでしたら残された時間は
あと僅かとなります。
護衛士の皆さんのお力添えをお願いすると共に、ご武運を心から祈ります。
■マスターより■
当スレッドは、砦を迂回してアルガ領内へと進軍を開始したジリュウ親征軍の
侵攻阻止に向けての対処を行って戴く為の場所となり、『【特別業務 ~4/23】』で
『3.国境周辺部』を選択(予定含む)している方のみ参加が可能となります。
ここでジリュウ側の誘いに乗って動くという事は、自ら相手の仕掛けた罠へと
足を踏み入れるようなものですが、その罠が何であるのかを事前に予想して
対策を練っていたならば、被る被害を抑える事も可能でしょう。
また、罠を咬み破るだけの戦力を整える事が出来れば、あるいはサダツナ公の
首級を挙げる事も不可能ではないかも知れません。
但し、相当な激戦となる事は確実で作戦参加者の死傷率はかなり高くなる事が
予想されますので、今回の活動に参加される方は相当の覚悟を持って
望んでください。
全ての決断は、護衛士の皆さんの双肩に掛かっています。
尚、現時点で既に特別業務での行動宣言を行なっている方は、
行動が有利になる場合もありますのでご参考までに。
行動宣言の文字数ですが、余り多過ぎますとマスターの判断処理能力が
落ちますので、出来るだけ簡潔にお願いします。
締切までの時間は僅かですが、最後まで諦めずに対処をして
戴けますと幸いです。
【情報文章】対ジリュウ親征軍攻防戦顛末 2006年04月24日
サコンです。
先日来、護衛士の皆さんと共に総力を挙げて対応していた
対ジリュウ親征軍攻防戦の最終的な報告書が纏りましたので
取り急ぎお届け致します。
先の難民救出作戦終了直後に姿を現したサダツナ公率いる
ジリュウ親征軍でしたが、マウサツ側の国境周辺部の守りの要たる砦付近に
防御主体の陣容となる円陣を布陣した後、その場にて待機。
威力偵察部隊を放つなどして砦近辺の動向を探るなど些少な動きは
見せていたものの、全体としては不気味な沈黙を守り続けていました。
戦力的には国境の拠点を落とせるだけの戦力を整えているかにも思われた
ジリュウ親征軍の不可解な動向に護衛士の皆さんも対応を
決めあぐねていましたが、この時点でジリュウ側は既に次なる一手を
打っていました。
先日、未確認情報として報告されていたジリュウ沖を南下していたジリュウの
軍船らしき数隻の船舶ですが、実はジリュウ水軍の兵員輸送船団で
ジリュウの別働隊を乗せて、アルガ領内への上陸を目指して航行中だったのです。
サダツナ公配下の親征軍と対峙する為、国境の拠点に戦力を集めざるを
得なかったマウサツ側にとって、それは致命傷にもなり兼ねない重大な危機でした。
ジリュウ別働隊によるアルガ上陸が成功していたならば、守りが手薄と
なっていたアルガ地方がジリュウ勢によって蹂躙されていたであろう事は
想像に難くなく、最悪の場合、国境の拠点は孤立無援の状態となり、内外からの
猛攻に曝されていた危険性すらあったのです。
しかし、このジリュウ側の目論みはアソウ一家の皆さんの船に乗り込み、
決死の迎撃に向かわれた方々の奮戦によって未然に防がれる事となりました。
とは言え、ジリュウ側の動きはそれで終わりではありませんでした。
国境付近にて沈黙を続けていたサダツナ公率いるジリュウ親征軍がついに
その重い腰を上げ、国境の拠点に立て籠もって迎撃態勢を整えていたマ
ウサツ側の対応を嘲笑うかの如く、砦を迂回する進路を取って、
アルガ領内へと向けて侵攻を開始したのです。
このジリュウ側の動きですが、砦に立て籠もっている私たちを誘い出す為の
罠である可能性が高いとも予想されていましたが、何も対処せずに看過した場合、
そのままアルガ地方へと軍を進めて侵攻を
開始する事も十分に考えられました。
そうした流動的な状況の中、ジリュウ勢の侵攻を掣肘すべく少なからずの
護衛士の方々が対処に動かれましたが、大方の予想通りこの進軍には
罠が仕掛けられていました。
サダツナ公率いるジリュウ親征軍本陣へと攻勢を仕掛けようとしていた
マウサツ護衛士有志からなる戦闘部隊が、ジリュウ側が配していた伏兵からの
襲撃を受ける事となったのです。
伏兵の存在を危惧して警戒を強めていた事もあり奇襲こそ受けずに
済んだものの、攻撃部隊に十分な戦力を整え切れなかった事も祟って、
ジリュウ側の伏兵部隊との戦闘は苛烈を極める事と
なり結果として両者の戦いは痛恨の痛み分けに終わる事となりました。
この敵伏兵部隊ですが、忍びと吟遊詩人、そして武人を主体に構成された
精鋭部隊であり、その実力は相当のものであったとの報告を受けています。
恐らくは、かつてジリュウの切り札とも称されていた最精鋭部隊『霧幻衆』の系譜を
受け継ぐ者たちではないかと予想されますが、詳細に付いては不明です。
この伏兵部隊との戦いで徒に戦力を消耗してしまった戦闘部隊に、
ジリュウ親征軍本陣を止めるだけの余力は残っていませんでした。
果敢に仕掛けられた数度の攻勢もジリュウ勢の分厚い陣容を突き崩すには
至らず、ジリュウ側の判断を惑わすべく執り行なわれた様々な
陽動も功を奏さず、アルガ領内にジリュウ親征軍の侵攻を許す事と
なってしまったのです。
そして、この危機的な状況を打破する為、アルガ領内にて現時点で集められる
戦力を結集して、マウサツ対ジリュウ親征軍との最終決戦が行われました。
このジリュウ親征軍との決戦を前に、負傷して前線に立つ事の出来ない
護衛士の方々を中心とした献身的な活動で、未然に付近のアルガ領民たちを
誘導、避難させる事が出来たのは不幸中の幸いだったと言えるでしょう。
国境の砦の守備部隊とアルガ武士団とを加えて行われたジリュウ親征軍との
攻防戦は、激戦に次ぐ激戦となりました。敵本陣を狙うべく戦力を集中させて
戦陣突破を図ろうとするマウサツ勢に対して、ジリュウ陣営は大戦力を利して
分厚い防御陣を展開、自軍が有利となる消耗戦に持ち込んで来たのです。
ジリュウ側の守りを突破しきれず徒に戦闘が長引く中、国境部より凶報が
届きます。
守りが手薄となっていた国境の拠点を新手のジリュウ勢が襲撃、砦を含む
拠点の各施設がジリュウ側の手に落ちてしまう事になってしまったのです。
そんな情報が錯綜する中、戦いの形勢は次第にジリュウ側に傾きつつ
ありましたが、この劣勢を覆すべく捨て身の特攻を仕掛けようと覚悟を
固められている方々がいました。
リュウゲンさんを中心としたアルガ武士団の勇士の皆さんです。
このアルガ武士団有志による決死の特攻は、ジリュウ親征軍の先陣の一部を
瓦解させるに至り、本陣で自軍を指揮しているサダツナ公への突破口を
開く事となりました。
ですが、この特攻に参加したアルガ武士団の方々の内半数が斃れ、
事実上アルガ武士団の要であったリュウゲンさんも激闘の末に戦死。
その僅かな突破口を開く為に払った犠牲は、決して少なくありませんでした。
そんな数多の犠牲を乗り越えつつ敵陣突破を図った突貫部隊は、味方からの
手厚い援護もあってついに全軍を指揮していたサダツナ公の元へと
到達する事となりました。しかし、ここでサダツナ公必誅を
目指していた突貫部隊の前に最後の難関が立ち塞がる事となります。
ジリュウ本陣の左右に2人のサダツナ公が存在したのです。
既にこの双方を討ち果たすだけの余力は護衛士の皆さんにはなく、事前に
影武者の存在を懸念する声もありましたが、それを見極めるだけの手段を
持っていた方は誰もいませんでした。
万事休すかに思えたその時、左陣にいたサダツナ公へと飛来した一筋の流れ矢が
状況を大きく変える事となります。直撃したとしても然程の威力があるとも
思えないその流れ矢に、
周囲の武士たちが一瞬、弾かれるような反応を示してしまったのです。
その天啓とも言える光景に突貫部隊が狙うべき相手は定まりました。
双方、最後の力を振り絞っての熾烈な攻防が繰り広げられ、
多数の護衛士たちが傷付き脱落して行く中、その時は訪れました。
目標と定めた左陣へと殺到した護衛士の皆さんの手によって、
ついにサダツナ公が討ち取られる事となったのです。
サダツナ公討死の報は、それまで一糸乱れぬ統制を見せていた
ジリュウ親征軍を瓦解させるに足りる凶報であり、事実、ジリュウの陣営は
崩壊してしまうかにも見えました。
しかし、再び状況が大きく動きます。
影武者と目されていた右陣のサダツナ公が、策は成れりと哄笑と共に号令を
発して自身の健在を周囲の将兵たちに誇示し、ジリュウ本陣まで突出していた
突貫部隊の皆さんを包囲、殲滅すべく全軍を指揮し始めたのです。
サダツナ公健在の朗報に再び息を吹き返したジリュウ勢に対し、既に余力の
尽き掛けていた突貫部隊の全滅は時間の問題かに思われましたが、此処で
この戦いに於ける最後の転機が訪れる事となります。
イズミさんの説得によってマウサツへと援軍に訪れたミナモ武士団の面々に
マウサツの守りを託して、長駆マウサツの地より援軍に向かっていた
クラノスケさん以下のマウサツ武士団がこの戦線へと加わったのです。
疲弊覚悟の消耗戦を展開していたジリュウ側にとって、マウサツ武士団の
戦線加入は大きな誤算でした。
また、ミナモ武士団の援護を受けて、マウサツ武士団が全軍を挙げての援軍を
派遣していた事もジリュウ側にとっては誤算となりました。
そして何より、ジリュウ側にとっての最大の誤算は、一旦崩れ掛けた
自軍の立て直しに時間を要してしまったと言う事でした。
この隙を見逃す事なく一丸となって撤退戦に打って出た突貫部隊は、
再度の敵中突破に辛うじて成功、ジリュウ親征軍も更なる追撃を断念して
国境部に向けて撤退を開始する事となりました。
結果として、サダツナ公率いるジリュウ親征軍によるアルガ領侵攻は、
辛うじて阻止する事に成功しました。
今回の彼我の被害を顧みるならば、ジリュウ側が態勢を立て直して再度
マウサツに向けて
攻勢を仕掛けて来るには、今少しの時を要するかと思われます。
しかし、今回の一連の戦いでマウサツが失ったものは余りにも大きく、
今後のジリュウに対する方針を根本的に見直さなければならないでしょう。
同時に、国境近辺に於ける主導権を握る事となったジリュウが今後
どのような手を打って来るかも定かではありません。
それは、アルガ地方に住まう民草の皆さんにとってはまさに死活問題であり、
ようやく築き掛けていた彼等との信頼関係にも影を落とす事は必至かと
思われます。更には、命懸けの逃避行を経て
再びアルガの地へと帰還を果たした難民の皆さんも、今回の事態の経緯に
少なからずの不安を抱いている事でしょう。
また、今回の一連の戦いを終えて、確認しておかなければならない事柄も
幾つかあるようにも感じられます。
今暫くの間は一連の戦後処理などに力を注がなければならないかと
思われますが、今後とも護衛士の皆さんのお力添えを戴けますと幸いです。