3スレ>>702

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気ままにそこらじゅうの空を飛び回る。 トレーナーにつかまったあたしだけどこれだけはやめられない。 トップスピードで風を切ってはたまに雷を落とす。 あいつとささいな口ケンカしたりしたときは一段とデカい雷を落とす。 誰にも・・・当たってないよな?たぶん平気だ。 ものすごく心強いパートナーができた。 サンダーは伝説の名の通りすごく強い。 勝負を挑んでくる敵を一人でほとんど倒してしまう。 僕としては歩み寄ったりいろんなことを聞いたりしたいんだけど あの子は僕が話をしてみようかなって時にちょっと飛んでくるっていってすぐいなくなる。 僕と居ると退屈なのだろうか?ちょっと不安かな。 今日は山にでも行ってみるか。 頂上らへんでのんびりしてよう。今日は風が強いし気持ちよさそうだ。 そういえばあいつから腕時計をもらったな、夜の7時には帰ってきてほしいんだってさ。 かわいいもんだね、結構高そうな腕時計だけどいくらすんだろ。 プレゼントするよって言われたし、値段調べたりすんのはアレだしやめとくか。 そういえばあたしって放電するとき全身に強烈な電気を帯びるけどこの腕時計平気なのか? 今ん所何の問題もなく動いてる、せっかくのプレゼントだし気をつけとくか! 時計を見ながらあたしはなんとなく上機嫌だった。 ヤマブキジムに挑もうかなと思ったけどサンダーがいないんだよね。 まあまだお昼だしどこかで遊んでるのかもしれないなー。 今の僕の仲間はラプラスにゴローニャ、ピカチュウと博士からもらって育ててたリザードン。 皆頼りになるけど何が出てくるかわからないしせっかく仲間になったしサンダーも戦ってほしいな。 とりあえず皆お腹すいたっていってるしご飯にしよう。 店に入ってもゴローニャがドリンクしか注文してなかった。 た、体質だからしょ、しょうがないって・・・メガトンだし。 何山か知らないけど結構高い山だ。 中腹には萌えもんに背中押してもらってる登山者もいる、飛べないと面倒なんだな。 のんびり散策でもするかな、あいつになんか土産でも採ってやろうかな。 その辺の草でいいか、あと小石も少々。 「ぴーぴー」 なんか声がしたからそっちを向いたらポッポ達の巣か。 親は何してんだ?子供がほったらかしじゃないか・・・。 それになんだってこんな高い山に巣を作ったんだ? 風も強いし巣もガタガタ言ってるじゃないか。 「ぴ・・・。おかーさん・・・。」 他の野良に襲われたらひとたまりもないぞ? なんかもうあと数秒したら泣き出しそうな顔してブルブル震えてる。 その時あたしでさえ少しふらつく突風が吹いた。 巣ごとその子が空に! 「危ない!」 咄嗟に飛んでその子を受け止めた、普段ならほっとくのにな。 目をつむって体がブルブル震えてる、ものすごく怖がってるな・・・。 「おい、大丈夫か?おーい」 「・・・?」 「危なかったぞ、なんでこんなとこに」 「お・・・おか・・・おか・・・おかーさ・・・た・・・たす・・・け」 涙を流して不安定な呼吸してる、なんかあたしをみてからさらにおびえ始めた。 あたしそんな怖い顔してるのか?失礼だな、ちょっと日焼けしてるけど。これがいいんじゃないか。 それにしてもこの子をどうしよう、親鳥はどこでなにやってんだ? 子供がこんな状態なのにどこほっつき飛んでるんだ。 ポッポを撫でてる落ち着かそうと思っても触るたびにふるえる。 そうしてるとものすごい声とともに腰のあたりに衝撃がきた、何だ!? どうやら親鳥のピジョットがあたしが巣に攻撃したように見えて攻撃してきたらしい。 この子に気を取られてあまりに油断しすぎていた、不覚だ。 「私の子から離れなさい!!」 「いてて・・おい!あんた巣をほったらかしてどこいってたんだよ!  風で巣ごと吹っ飛ばされてこの子大怪我するとこだったぞ? だいたいなんでこんな危ねえ場所に巣をかまえてんだ!」 「他人事ね、あなたがそうさせたんじゃない!!私たちの居場所を奪っておいて!」 居場所を奪った?どういうことだ?さっぱりわかんない。 あたしが何をしたっていうんだい。保護までしてやって。 「おい、あたしが何したっていうんだよ?」 「そこらじゅうであなたが雷を落として私たちのいた森をボロボロにした! 平穏な生活を乱した!本当の天気じゃなくてあなたの放つ雷に!  巣だって破壊されて!この子もすっかり臆病な子になった!」 「待てよ!雷を確かに降らしたかもしんないけど全部あたしの仕業じゃない! あたしが落とした証拠でもあんのかい!?」 何なんだよこいつ、あたしは沢山生き物の気配がするような場所に好んで雷なんか落とさないぞ いくら伝説の強さとか言われてるあたしでもむやみな破壊なんかしてないはずだ。 それにもしあたしがやったとしてもこいつらにはわからないはずだ。 森がボロボロになる?そこまであたしはやったか? 「嵐の日にその子が見ていたわ!」 「嵐の日・・・?」 そういえば、嵐の日にまったくしらない、ものすごく強い余所者の鳥がきて本気の全力で戦った覚えはある。 神秘的な炎を受けて火傷に何日も苦しんだっけ・・・。 「あ・・・。」 「ほら、あなたにも自覚があるんじゃない、あなたが私たちの居場所を奪った!  危なっかしい!早くその子を離して!奪うならその子じゃなくて私の命にして!」 「そ、そんなことしないよ・・・。ほら、返すよ、あたしは保護してただけだよ・・・。」 「ああ、かわいそうに怖かったね・・・。  ・・・保護してくれたのは本当のようね、ありがとう。  でも、もう二度と私達の前に現れないで!」 「・・・。」 普段のあたしならここで完全にキレてこいつらを自慢の雷技で完膚なきまでに叩いてた。 でも、なんだろう。今までになかった感情、胸の奥がザワついて鬱陶しい。 子供をあやしつつこっちを物凄い覚悟に満ちた目で睨んでくる。 あたしが圧倒・・・威圧されてるのか?伝説のこのあたしが、ただの鳥っ子に。 悔しいけど、本当に圧倒されている。 「・・・大事に育てろよ・・・。」 それだけ言ってあたしはさっさと帰ることにした。 ・・・凄く気持ちが優れない・・・ 午後4時か、まだ明るいな。 モヤモヤとしてザワザワとして思いっきり放電したくなったけど。 電をためたところで放つのをやめた。弱くなったなあたしも。 サンダーは割と早く帰ってきた。ポケモンセンターに行って話し合ってジムへ挑戦しようと思ったけど サンダーが気分が悪いっていってすぐに寝込んでしまった。 いったいどうしたんだろう、ヘンなものでも食べたのかな、でもお昼ごはん食ってないのかな? 心配だから様子を見に行こうかな、ジムはまた今度挑戦だ。 顔押えてたし結構症状重たそう。 何だろうな、あたし。どうなってんだろう。 普段なら何も気にしないのに、暴れたい気分だけどそれもいや。 それに腹も減ったな、そういやお昼なんも食べてない。 今日のあのこと、前までのあたしならなんてことはなかった。 でもなんで、今日はこんな。こんな涙が止まんねーんだろ。 もうさっさと寝ちまうかな。 「入るよー?」 「な、なんだよ。レディにノックもしないのか?」 「あ、ごめん、体調はどうかな?結構ひどそうだから心配になって・・・。」 「・・・あっちいけよ。」 「え?」 「うるさいな!あっちいけっていってんだよ!あたしはいま機嫌がわるいんだ!  あんまりしつこいとしびれさしちまうよ!  ・・・あっちいけよ・・・。」 「泣いてるの?何があったの?」 「う、うるさい!誰が泣いてるっていうんだ?あたしが泣いてる?伝説のあたしが泣くわけないだろ!」 「でも、ほら・・・。 話したくないことなら無理にきかないけど、つらかったら僕に言ってね?  一人で抱えても、つらいだけだから」 「出てけ・・・いや・・・ボールに入れてくれ・・・一人にして欲しいんだ・・・。」 「う、うん。ごめん。」 そういってサンダーはボールに入っていった。なんか今日は少ししおらしかったな。 いったい何があったんだろう、話してくれないってことは僕のこと信用ないのかな。 でも会ってまだ数日だし、こうしてちゃんと帰ってきてくれるし安心かな。 でも、あんなに伝説とか、強いとか、そういったサンダーも一人の女の子なんだなって実感した。 僕は男なんだからしっかりしなきゃな。 ボールに入って完全に一人になったと思うとこらえてた涙が一気に流れてきた。 あたしどうしたんだろ、わかんないや・・・あいつに聞けばわかるのかな・・・。 今はつらいし、誰も見てないし泣いてるか・・・。 明日あいつにナメられないように明日は普段のあたしでいよう。 そういえばピカチュウがおかしをポリポリ食べてる後ろでゴローニャがやけに物欲しそうな目で見てた。 もう、ご飯食べないと大きくなれないしストレスダイエットは上手くいかないんだけどな。 あとでサンドイッチでも買ってあげよう。ダイエットはよく食ってよく運動が一番さ。

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