「シャワーズお姉ちゃん、シャワーズお姉ちゃん!」
「どうしたの? イーブイちゃん」
ある日の午後、旅の途中で見つけた湖。
丁度良い休憩場所だったので、そこで休んでいたときのこと。
「水浴びしてきてもいい?」
「湖で?」
「うんっ」
たまにはのんびりしようと提案したのが10分前。
各々自由行動をとり始めたのが5分前。
ここに残ってるのは俺とイーブイとシャワーズ。
ブースターとサンダースはその辺に散歩に行ったようだ。
「どうしましょうか? マスター」
「いいんじゃないか? 見た感じ、襲ってきそうな子もいないし」
地図と図鑑を照らし合わせてみても、
この辺には気性の穏やかな萌えもんしかいないはず。
まぁ、仮に誰かが襲ってきても返り討ちにあうだろうけど。
「そうですね……あの、私も行ってきていいでしょうか?」
「ん? 別にいいけど……」
「ありがとうございます。……やっぱり、身だしなみは気になりますし」
まぁ、それもそうか。女の子だもんな。
ブースターとサンダースもそれなりに気を使ってるみたいだし……。
……なんか娘を見守ってる父親みたいな気分だ。
「ご主人様、ご主人様っ!」
「何だ? イーブイ」
「ご主人様も一緒に水浴びしよっ!」
「え?」
いやいやいや、この子は何を言っちゃってるんでしょうか?
誰が? 誰と? 何をすると?
「あら、それもいいですね」
「って、シャワーズも何言ってるんだよ……」
イーブイだけならともかく、シャワーズは不味いだろ……板的に考えて。
む、何かおかしな電波が……まぁいっか。
「いや、俺はここで荷物見てるから遠慮しとく。二人で行ってこい」
「ふふ……そういうことにしておきますね」
「えー、ご主人様も一緒に行こうよー」
何だかなぁ……シャワーズには見透かされてるみたいだ。
「イーブイちゃん、あんまり我侭言ってるとマスターに嫌われちゃいますよ?」
「えぇっ!? それはヤだっ!!」
「じゃあ、我慢できますね?」
「う~……うん」
流石4姉妹の長女。扱いに慣れてるなぁ。
「では、申し訳有りませんがマスター、行ってきますね」
「今度は一緒に水浴びしようね、ご主人様っ」
「おーう、いってらっしゃい。また今度な」
やれやれ……ま、慕われるのは嬉しいな。
さて、皆が帰ってくるまで、ちょっと昼寝でもするか…………。
その後、目が覚めたときにはシャワーズとイーブイは水浴びから帰ってきていて、
ブースターとサンダースもタイミングよく帰ってきたので、
日が暮れないうちに街へと急いだ俺達であった。
――――ある萌えもんトレーナーの日記より抜粋――――
最終更新:2007年12月14日 19:01