フシギダネ リレーSS
「フシギダネ、蔓の鞭だ!」
「はい! え~い!」
ビシッ! 痛々しい音があたり一面に広がった。
と、同時にニビシティジムリーダー、タケシのイワークが倒れる音がした。
「うぅむ・・・君を見縊っていたようだ・・・」
フシギダネ(以下:フ)「・・・やった…勝った・・・!」
フ「ご主人さま! 勝った! 勝ったよ!」
トレーナー(以下:俺)「ああ、見事な戦いぶりだったよ! よく頑張った!」
ジムを後にして、もえもんセンターに向かった。
Inもえもんセンター
イーブイ(以下:イ)「おめでとう! 良く頑張ったと思うよ!」
俺「本当、フシギダネはよく頑張ったよ」
フシギダネは「えへへ」と笑い、照れ臭そうに笑った。
俺「今日はもうゆっくり休んで、明日に備えよう」
フ「ふぇ? 明日はどうするんですか?」
イ「明日は、お月見山のふもとのもえもんセンターまで行くのよ」
フシギダネは「そっか!」と言い、ポンと手を打った。
俺「ああ、明日は少し遠出になるから、体調管理は各自気をつけて」
皆「「はーい」」
その日の夜・・・
俺は寝ている途中に目が覚めて、周りを見た。
俺「あれ・・・?」
そこには窓の外を眺めているフシギダネの姿があった。
そっとフシギダネに近付いてみると、フシギダネは少し嬉しそうな顔をしていた。
俺「どうしたの?」
フ「ああ、ご主人さまか・・・」
フシギダネは一瞬ビクッとしてこちらを向いたが、俺だとわかるとほっとした笑みを浮かべた。
俺「なにかあったの? 嬉しそうな顔をして」
俺はフシギダネに聞いた。
フ「私、ご主人さまと一緒に旅が出来て良かったなぁって思って・・・」
突然の一言に俺は「何で?」と聞き返した。
フシギダネはこう答えた。
フ「私は、今までオーキド博士の研究所で生まれ、育ってきて、外の世界の事を全然知らなかったんです。
でもあの日、私はご主人さまに選ばれて、一緒に旅に出て外の世界を知ることが出来ました。
確かに外の世界は危険なこともあるけど、楽しいことはもっといっぱいあることも知りました。
これもご主人さまやイーブイさんのおかげです。本当に感謝しています。」
なるほど、と思いつつ、俺はその言葉を聞いてこう答えた。
俺「確かに、この世界は楽しいことはいっぱいあるけど、フシギダネの体験したことはそのほんの一部でしかないよ。
苦しいこともあるけど、これからはもっと楽しいことがいっぱい待ってるよ。俺にはだいたいわかる。
俺は、お前にこの世界のそんな楽しいところを見せたいなって思ってるよ」
フシギダネはパァっと明るい表情をして
「本当ですか?!」と聞いてきた。
「あぁ、本当さ。」俺は自信を持って答えた。
刻々と時間が過ぎていった。俺は少し眠くなってきたのでベッドに戻る時にふとフシギダネに聞いた。
俺「そう言えば、今日のお祝い、何が良いか聞いてなかったよ。俺が用意出来る物なら用意するよ?」
フシギダネは首を少し考えてから、
フ「これからも楽しい旅を、用意して欲しいです」と答えた。
俺は「もちろん!」と答えてベッドに潜った。
・・・次の日・・・
俺「おはよう。この支度が終わったらすぐに出かけるよ」
フ「は~い。楽しみだなぁ」
イ「おろ? 頼もしい一言ね。昨日のことで自信が着いたみたいね」
フシギダネは機能と同じく「えへへ」と笑っていた。
フシギダネ達の冒険は始まったばかり。次に起こるのはどんな楽しい事か。
フシギダネは心を躍らせて、その時が来るのを待っていた。
後書き
まず始めに、凄く時間がかかってすみません。実はこれ四回書き直しました。あまりにもぐだぐだになりすぎて・・・
まぁ、元から少しはぐだっていましたが、もっと危機的状態でした。
次に書くときはそこら辺を気をつけます
最終更新:2007年12月21日 01:49