グレートゲームとは1813年から始まる西の大国イギリスと東の大国アルティスの欧州二大勢力による、狭義ではアフガン・中央アジア、広義では世界全体の覇権を巡る勢力抗争である。この勢力争いは長い間、各国の外交戦略構築の軸となり、世界史上もっとも重要な対立構図の一つであった。
グレートゲームの開始
17世紀には既に
神聖アルティス帝国の領土は太平洋に達しており、いつでも南下を始められる立場にあった。しかし清との紛争に半ば破れる形で妥協したステッセルグラード条約によって極東における南下政策は頓挫し、おまけに欧州情勢の度重なる緊迫化によって東方へ軍事力を展開する余裕は無かった。その間にイギリスは着々と勢力を海上から拡大し、
草創期のグレートゲームは
最終更新:2009年02月16日 05:05