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ロックオン×ティエリア
インフルエンザ


頭が痛い。熱がある。39度も。その上関節が痛む。体が熱いはずなのに、ぞくぞくと悪寒が走る。
ティエリアは生まれて初めてのインフルエンザに苦しんでいた。
「どうだ?調子は」ロックオンが様子を見に来た。
「予防接種は受けたはずなんだが・・」
「まあしょうがねーよ。今年はウイルス予測が外れて違う型が流行っちまったからな」
「・・・。」
「とりあえず、何か食べないとな。何か食べたいものあるか?」
「食欲がない・・」「じゃ、おじやはどうだ?簡単に出来るから、ちょっと待ってな」
食欲がないと言っているのに、ロックオンは強引におじやを作り始めた。「全く・・・
こんな状態でなければ彼の作ったものなど口にしないのに・・」ティエリアは溜息をついた。
しかし、今は一刻も早く健康を取り戻す事が先決だ。栄養があるものなら出来るだけ摂取するように努めなければ・・・。
そんな事を考えていたら、うとうとまどろんでしまった。
(しかしいい匂いだ・・・)鼻は詰まっているが、かすかに鼻腔を通じておじやの匂いが伝わってくる・・・。
キュルル、と夢心地ながら、おなかがなったような気がした。

「出来たぜー!!!」ロックオンが土鍋を抱えて登場した。
「ロックオンスペシャル魚介おじやだ。カニとか魚とか嫌いなアナタのために、エキスだけを凝縮して作りました」
もったいぶった話し方で説明すると、ロックオンは土鍋をサイドテーブルに置いた。
「・・ちょっと待て。俺はそんなに食べれない」
ティエリアはあまりの量に顔をしかめた。
「ああ、大丈夫だって、俺も食うから。ティエリアは、とりあえずこれだけ、な」
ロックオンは茶碗とれんげを持ってきて、おじやを盛り付けた。
「ほら、食べてみ?」
(なんでこんなにうれしそうなんだ、こいつは・・。俺をからかってるのか?病気になるなど情けないマイスターだと・・)
ティエリアは内心義憤を感じながら、それでもおとなしくおじやを食べる事にした。
ティエリアは上半身だけ起こすと、れんげを口に運んだ。
「あつっ!!」予想外の熱さにおもわずおじやを吐き出してしまった。
「おいおいしょうがないなお前は。いつも宇宙食ばかり食ってるからだ。
こういうのはなあ、ふうふうして食べなきゃ熱いに決まってるだろ?」
ロックオンはれんげを取り上げた。
「こうやるんだよ」ふうふう・・。おじやをふうふうして、冷ます。

「ほら、食ってみ・・・ろ」
れんげを手渡そうとして、ティエリアの熱に潤んだ瞳と思わず目が合った。
(なんだよこいつ・・。今日はやけに・・・)心臓が高鳴るのが自分でもわかる。
(もしかして前から思ってたけど・・この色っぽさ、まさか・・・女なんじゃないか・・?
や、まさかな・・)
なんでこんな時にこんな不謹慎な事を考えてしまうんだろう・・
でも、頭は思考を巡らし始めてしまっている。
そういえば、やけに華奢だし替えがないからって俺が貸してやったパジャマもやたらだぼだぼだし・・
いやでも背は結構あるよな・・。声も男だし・・。
でもそう言えば一緒に風呂入った事、ないじゃねーか。他とは一度は入った事あるのに
    • まさか・・。
ティエリアの目を見つめながら、そんな事を考えているとティエリアの白い肌や、華奢な体つき、
さきほどのご飯粒がまだわずかに付いてしまっている唇が、やけに色っぽく感じられる。

「・・やばい」思わず口に出してしまった。
「なにが?」ティエリアの問いかけを無視して、思わず目をそらしてしまった。
「ああ、これか。すまない。」
ティエリアはまだ唇周辺におじやがついている事に気付くと、手で拭おうとした。
ティエリアの細い指が口元に行くのを見て、ロックオンは思わずその手を掴んでしまった。
「・・・あっ」ティエリアが小さい声で叫ぶものだから、ますます抑えが効かなくなる。
わずかに残った理性で、ロックオンは都合のいい言い訳を瞬時に考えた。
「ちょっと確かめたい事が出来た。ソレスタルビーイングの今後の活動に有意義な検証だ。
人体がウイルスに侵されている時点で、いったいどれほどの肉体的行使が可能なのかという事だ。
色々文献はあるがそれはあくまで理論であって実地ではない。しかも旧時代の物が多いしな。協力を要請する」
一気にまくし立てた。
ティエリアは熱でぼーっとしているせいで、話の矛盾点を検証する事が出来なかった。
「・・よくわからんが、今の俺の健康状態でどこまでの活動が可能かという事を検証したいということか?」
「まあそういうことだ。今緊急招集がかかったら、果たしてどのような任務遂行が可能なのか、知りたんだ」
「・・・。まあ、いいだろう」ティエリアがこくんとうなづいた。

「よし。では検証を開始する。しんどかったらしんどいと言うんだぞ」
「既にかなりキツイ。39度あるからな」
ロックオンはかすかに良心の呵責を感じたが、考えないようにした。
「しかし任務達成が困難な時は撤退が義務づ・・・っ!」
ロックオンはティエリアの言葉を遮るように、口付けた。
(やっぱり女みたいじゃねーか!!柔らかい・・・。)
ティエリアの唇をむさぼりながら、ティエリアと指を絡ませる。
ティエリアの呼吸が乱れてくるのが分かる。もっと深く舌を突き入れて、逃げようとするティエリアの下を絡め取った。
ティエリアはきつく瞳を閉じて、絡ませた指に力を入れて握り返してきた。
爪はいつも短く切っているはずなのに、それでも手の甲に爪が食い込んだ。
「痛いティエリア。」唇を離して、出た声は驚くほど冷静だった。
「・・・っ・・。こんなのが検証なのか・・・?」
ティエリアは肩を上下して、挑むような瞳でロックオンを睨んだ。
しかし、ティエリアの瞳は既に熱だけではない要素によって潤み、唇は煽情的に淫らに濡れていた。
しかもまだおじやが口元についている。

ロックオンはベッドに座ったままのティエリアの上半身をじっくりと眺めた。
自分の貸したパジャマはティエリアにはやはり大きく、白い胸元がうっすら赤く染まっているのがいやでも目に付く。
ティエリアは羞恥に耐え切れずに目をそらした。
ロックオンは今自分がどんな目をしているかはっきり分かる気がした。
「・・・まさかお前経験ないのか」
「肌の接触など俺には必要ない!」
「・・・そうか。」ロックオンは野生的な感情が湧き出てくるのを感じた。
ティエリアをどうにかしてやりたい・・・!
「この行為は人間の最も原始的な行為で・・」ロックオンは呟きながらティエリアに近づいていった。
吐息のかかる位置まで顔が近づくと、ティエリアはうつむいてしまった。
「しかも男性に至っては命の危険を感じるときに、より本能的欲求が増すという・・」
ロックオンはティエリアの顎をつかんで顔をあげさせた。
「・・・いやだ、こんなの・・・。」ティエリアはようやく押し出したような、か細い声で懇願した。「ダメだ。これは任務だ。」
「スメラギさんの命令なのか・・?」
「・・・・。」
ロックオンは顎をつかんだまま、口元に舌を這わせておじやを舐め取った。

「・・・あっ」ティエリアの体がびくっと震えたのが分かった。
「そうだ。これは上からの命令だ。だから・・・」ロックオンはティエリアを優しく抱きしめた。
「怖がらなくていい。人間だったら誰でもやる事で基本的事項だからな。
      • 刹那やアレルヤだって何の問題もなくこなしてるぜ。お前にできないわけないだろ?
さあ、ゆっくり息して落ち着けよ・・・。」
ロックオンは嘘八百並べ立てた。
ティエリアは胸のぬくもりに安心したのか、おとなしく深呼吸して息を整えた。
「・・・。わかった。命令なら、従う。」
「よし。いい子だ」
ロックオンはティエリアと向き合うと、今度は優しくキスした。
何度も唇だけを味わうような、軽いキス。
ティエリアの緊張が解けていくのが分かる。
そのまま、ベッドに覆い被さるように押し倒した。
顔をあげて、上からティエリアを見下ろす。
遅れてティエリアは、上目遣いで見上げた。
ティエリアの口がわずかに開いて、赤い舌がちらっと見えた。

「・・さっきの」
「ん?」
「さっきのして欲しい」予想外のティエリアの提案に、ロックオンはたじろいだ。
「キスか?」
「・・・。その先のやつだ」
「はっきり言ってもらわないと分からないだろ?」ティエリアは潤んだ瞳でじっと見つめてきた。
「舌・・。すごくいい気持ちだった・・から・・・。」
      • もうおねだりかよ。もしかしてこいつ、本当は・・。
「お前、本当は経験あるだろ」
「・・・ッ!」ティエリアは目を一瞬丸くすると、ぷいと横を向いてしまった。
「悪い、余計なこと言って。どうでもいいよな、そんな事。ははっ」ロックオンは慌ててフォローした。
「・・・ないよ。」横を向いたまま、どこか遠くの方を見て、ティエリアが呟いた。
「誰ともない。」
たまんねえ!こいつ!!もうインフルとか関係ねえ!!こうなったらじっくり楽しんでやるぜ!!
ロックオンはティエリアの顔を再び上に向けると、いきなり舌を差し入れた。
「・・・っ・・!・・う・・・う・・っ」舌で口腔をかき回し、お望みどおり、舌を深く絡ました。
ティエリアの息が再び乱れて。体からは上気した熱が伝わってくる。
ティエリアがロックオンの背中に手を回してしっかりと抱きついてきた。
服越しに体が密着して、ロックオンはティエリアはやはり女ではない事を思い知った。
胸には全く膨らみはなく、代わりに下半身に、異物感を感じる。
(・・やっぱ男か・・・。残念・・。)
しかし、ロックオンの下半身は萎えるどころか一層熱くなってきた。
それを敏感に感じたのか、ティエリアは一瞬身を逃がそうとしたが、ロックオンは逃がすまいときつく抱き寄せた
最終更新:2008年01月03日 02:36