セルゲイ×ティエリア
潜入任務
「…これを着るのか…」
ティエリアは人革連軌道エレベーターロビー内の男子トイレで、
トートバッグの中身を出して呟いた。
紫基調のアテンダントの制服にオレンジのスカーフ。
そして、組織の小型試作兵器。
「仕方ない…。あそこまで言われたら、この任務は確実にこなさなければ」
「適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない」
アレルヤ達が人命救助を見事に達成した直後、ティエリアはスメラギに苦言を呈した。
全てはソレスタルビーイングの理念を的確かつ早急に遂行するため。なのに・・・
「あなたはどうなの…?」スメラギの言葉に耳を疑った。
「そういうあなたは、私の指示を無視して何もしなかったじゃない。」
「それは、ミッションを無視して人命救助に携わるなど、我々の活動には必…」
「黙りなさい!!」スメラギが大声をあげた。
「必要かどうかはこの私が判断する事です!あなたの役割はマイスターとして
ガンダムを操り、私の指示に従いミッションを的確に遂行する事でしょう!」
「う…」
「あなただって適性が充分だとは、私には思えないわ。」
「な…!!それは心外だ…!俺はいつだってマイスターとしての自覚を持ち、
任務を遂行する覚悟がある!!」
「なら、今から私の提案するミッションを確実にこなしてもらうわ。
それが出来なければむしろあなたに一番にガンダムを降りてもらいます。」
売り言葉に買い言葉でスメラギに言い含められ、ティエリアには特別任務が
与えられた。
「先ほどの人革連のMSの暴走…。あそこまで無差別に攻撃を加えるなど、
どう考えても普通ではないわ。パイロットがどんな人物なのか、また何があったのか、
可能な範囲でいいから調べてきなさい。とりあえずあのMSは軌道エレベーターの施設内に収容され、
パイロットもおそらく施設内のどこかでチェックを受けているはず…。
数時間後には地球に戻されて地上で諮問が始まるかもしれない…。
それまでに内部情報を掴んで来なさい」
そして今、ティエリアは変装のためのアテンダント制服を身につけ、
エレベーター施設内に潜入を開始したのだった。
「確実に女性に見られるために、これを付けなさい。あなたはキレイだし
まだ若いからこれだけで大丈夫。」
そう言ってスメラギが渡してくれた口紅もきちんと塗った。
眼鏡をはずし、鏡でチェックすると、我ながらなかなかの美人に仕上がったと思えた。
「…ミッション、開始します。」
とりあえず掲示されている施設案内マップを見る。
誰もティエリアに疑いを持つものはいない。
(とりあえず変装は成功しているようだな…。ん?)
<医務室>と書かれた区画に目がとまる。
(そういえばパイロットは行動不能状態で救助されたとか言ってたな…
仮にも軍規違反を犯したかも知れない者を、まさか医務室に寝かせているとも思えないが…
何も情報がない今、一応探って見るか…)
ティエリアは足早に医務室に急いだ。医務室は五部屋に区分されていた。
部屋をそっと覗いていく。
「何か御用ですか?」
「…!」慌てて振り返ると、ナース服の女性がティエリアを見上げていた。
「…実は先ほどわたしの担当トレインのお客様が気分を悪くされまして…」
「ああ、今日はあんな事故がありましたからね。
数名のお客様が医務室で治療を受けられました。」
ナースは疑いもせず内部情報をぺらぺらとしゃべった。
彼女にとっても今日の事故は恐怖と興奮を呼び起こすものだったのだろう。
「でも今はほとんどのお客様は体調を回復され、お帰りになりましたよ。
こちらにいらっしゃるのは事故処理に関わった軍属の方だけです」
…ビンゴ。
ナースが立ち去るのを確かめて、ティエリアは
軍人が休んでいるという部屋にそっと入った。
カーテンの向こうに、まだ幼いと言っていい少女が眠っていた。
「…まさか…この少女があのMSを…?」
にわかには信じられなかったが、ウチのマイスターだって、五十歩百歩だ。
とりあえず、スメラギから渡された組織の試作新薬を取り出す。
「これは人間の中枢神経に作用して意識の低下と理性の霍乱を引き起こすの。
つまり精神を完全に無防備な状態にして、自白を促すというわけ。
しかもその後は記憶機能を停止させて完全な睡眠状態に入ってしまうから、
絶対にバレないって訳よ」スメラギの説明を思い出す。
注射器を取り出し、少女の腕を取って静脈に狙いを付けた。
(では…挿入を)
「誰だね?」
背後から、今度は落ち着いた大人の男の声がした。
「!!」
ティエリアは注射器をすばやくベッドの中に隠した。
「アテンダントがこんな所で何をしている」
セルゲイ中佐がつかつかと入ってきた。
「わたしは本日のこの区画の担当です」
「…本当かね?アテンダントが医務室サービスなど、聞いた事がないが」
(まずいな…)ティエリアは強引に言い張る事にした。
「先ほどの事故の影響でお客様にも動揺が広がっています。
よりきめこまやかなサービスを提供するために、
いつもより人員を増やすように指示されました。」
「なるほど…。しかし一応、確認させてもらう。非常事態だからな。」
セルゲイが備え付けの電話機に向かうのを見て、ティエリアは焦った。
「お客様!!今本部は地上からの通信が殺到していまして
、回線がパンク状態なんです。ボディーチェックでもしていただければ、
危険はないという事は充分証明できると思いますが」
「…何者だ?」
「は?」
「自分からボディーチェックしろなどと、善良な一般市民が、
しかも女性が口にするわけがない」
セルゲイは疑いの目を向けていった。
「怪しいやつめ…!服務規程に基づいて身柄を確保し、
しかるべき取調べを受けてもらう!」
セルゲイはティエリアに飛び掛った。
「…くッ」かなり力が強い。
ティエリアはソーマのベッドに突っ伏すように、後ろから捕捉されてしまった。
(こうなったら仕方ない。ターゲット変更だ)
ベッドに隠していた注射器を何とか手にすると、
セルゲイの太ももに針を突き刺した。
(静脈は無理だったが仕方ない…。多少効果は薄れるかもしれないが…)
「…つっ!」
セルゲイが悲鳴をあげたが、力は緩めない。
「貴様、何をした…。」
しばらくセルゲイはそのまま固まっていたが、すぐに変化が現れはじめた。
「……ハア……ハア」
セルゲイの息が荒くなって、ティエリアの後ろから荒い息が耳にかかる。
(効いて来た様だな…)
「わ…わたしはいったい…どうしてしまったのだ…?なんで…こんな所に…」
セルゲイが熱い息を吐きながら呟いた。
(錯乱か…?まあいい…)ソーマの状態を確かめる。
ソーマはまだぐっすりと眠っている。
「お客様…。困ります。このような事をされては…」
反応を窺うように、セルゲイに話し掛けてみた。
「そ…っ…そうかね…?…ハアハア…」
「ええ、すぐに放して下さい。」
「しっ…しかし私は…ッ」
セルゲイが吐息混じりに苦しそうな声を出した。
「………ッ!!」ティエリアは異変に気付いた。
後ろからぐりぐりと、尻に圧倒的な物体が押し付けられている。
生物的な本能で瞬時に悟る。
(まずい!!こいつ、発情している…!!あの新薬…催淫作用があったのか…!?)
「…お。お客様…っ・・・ひゃあッ・・・!!」
いきなりセルゲイが力を緩めたかと思うと下半身を擦りつけながら、
右手を胸に回してきた。
「はぁ・・はぁ…なんだ、君・・・。」
(バレたか・・・!?)
「随分未発達じゃないか・・・。背は高いのに・・・。
私のような中年にはそのギャップがたまらん・・・!」
「・・・ちょ・・・・・やめ・・・ッ!」
セルゲイは胸を鷲掴みにしたまま左手をスカートの中に入れてきた。
「お、お客様!!おやめください・・・!部下の方が目を覚ましますよ・・・!!」
ティエリアは尻を撫で回されながら、何とかセルゲイの手が
前の方に行かないように、下半身をベッドに強く押し付けた。
「・・・少尉か・・・確かにそれは困る・・・。」
助かったか・・?そう思ったのも束の間、セルゲイはさらに息を荒くし、
下半身を怒張させ、押し付けてきた。
「・・・なら声を出さないようにすればいい・・・。
君のような美人は経験豊富だろう・・・!私の乾いた心を癒してくれ・・・!!」
(・・・ダメだこいつ!!このままではやられてしまう!)
ティエリアは理性的に打開法を検討しようとしたが、
こんな事態に対応する訓練は受けていないために、頭は真っ白のままだった。
(どうしよう・・・何も思い浮かばない)セルゲイがティエリアの下着に手を掛けた。
(も…もうダメだ!!任務を放棄して撤退するか…?
いや、しかしそれではガンダムを降ろされてしまう)
ティエリアの脳内でスメラギとのやり取りがこだました。
「むしろあなたに一番にガンダムを降りてもらいます…降りてもらいます…」
くそっ!!それだけは回避しなければ…!!
(こうなったら仕方ない…!)
「お客様…。数々の無礼のお詫びに、わたしがサービスさせていただきます」
「サービス…?」
「はい。少し力を緩めてください…」
ティエリアは出来るだけ甘い声で囁いた。
(任務のため…任務のためだ…)
セルゲイが力を緩める。ティエリアは振り返ってセルゲイと向き合った。
「ほう…」セルゲイの口元がいやらしく歪んだ。
ティエリアの顔を正面からじっくり見つめる。
「本当に美人さんだな君は…」言いながら下半身を押し付けてくる。
ティエリアは自分にもセルゲイと同じモノが付いている事を悟られないよう
、急いでしゃがんだ。
「なるほど…。君がその可愛い口でサービスしてくれるという事か…」
セルゲイは言いながら、素早く自分のベルトに手をやった。
カチャカチャという金属音が響く。
(くっ…。いやな感じだ。)ティエリアは本能的な嫌悪を感じた。
セルゲイが仁王立ちのままベルトを外し、ジッパーを下ろす。
いよいよモノを取り出そうとしたその時、ティエリアは懇願した。
「おっ…お客様っ…!お願いがございます」
「…ハァ…ハァ…何だね?」
「わたしが口と手を使いますから・・・その…わたし自身には…」
「分かっているよ…君には手を出さないから安心したまえ」
セルゲイは息も荒く素早く答えると、すでに大きくなった自身を取り出し、
ティエリアの口に押し付けた。
「……んん…ッ」
モノの圧迫感で、口がこじ開けられる。
「うっ…(臭い)」
体臭とガウバーの青臭い匂いに混じり、陰部独特のすっぱい匂いが漂う。
(これはたまらない…!!早く終わらせてしまおう)
ティエリアは決意するとそれを口に含もうとした。
しかし、想像以上にでかいそれはティエリアの歯に邪魔されて、
口内に納まる事が出来ない。
「…ふふふ…随分小さいお口なんだな…。
しかもそのルージュの色、可愛いじゃないか。良く似合っているよ」
セルゲイはティエリアの歯を押し広げるかの様に、ぐいぐいと押し付けてくる。
「く…苦しいです…お客様」ティエリアがたまらず声をあげた。
「なら横にくわえて見なさい」セルゲイが命令する。
ティエリアはおとなしく従い、横に移動してフランクフルトをかじる様にくわえた。
「歯を当てないように気をつけなさい。ウウ…そうだ…
唇で包んで・・・舌を使え・・・う・・・うまいぞ」
セルゲイの言うとおりにする。
ティエリアのルージュがセルゲイを紅く染めた
。くちゃくちゃ、ぴちゃぴちゃといやらしい水音が響く・・・。
どれほど時間が過ぎたろうか。
かなり奉仕しているのに、セルゲイは一向に達しようとしない。
ティエリアはさすがに顎が疲れてきた。
「お客様…。大変申し上げにくいのですが…」
「分かっている…ァ…う…」セルゲイは快感を楽しみながら、
「年は取りたくないものだ…。君のような人に舐めてもらっているのに、
この刺激だけではイケないとはな…」
「あっ…!!」セルゲイはティエリアの正面に向き直ると、今度は強引に歯を
押し広げるように口内に突き刺した。
(痛い…!!)既に疲れている顎をさらに限界まで押し広げられる感覚に、
思わず涙が出てきた。
「…あぁっ…。いい感触だ…。我慢しなさい…。本当は君の中に入れれば簡単なのに…
うっ…君がそれはいやだと言うから仕方ないのだ…くッ…」
セルゲイはティエリアの頭を掴むと、荒っぽく腰を前後に動かし始めた。
「…んーッ……!!んーッ…!!!」
経験した事のない圧迫感。ティエリアは喉の奥に当たるたびに、
苦痛の声をあげ、意思と関係なく涙が零れ落ちた。
「…はぁっ…はぁっ…」セルゲイは無心で腰を振っている。
セルゲイの突きが激しくなって、ティエリアの体が後退していく。
ついには突きのたびに後頭部がソーマのベッドに当たるようになってしまった。
「いかん…少尉が目を覚ましてしまう…もっとこっちに来なさい…声も我慢するんだ」
ティエリアは頭ごと引きずられた。
(痛い・・!!痛い…!!この中年親父め…っ!!早く終われ!!
このままじゃ顎を骨折してしまうかもしれない…)
ティエリアの脳裏に悲惨な結末がよぎった時、セルゲイが身を震わした。
「ううあぁぁあ……っ!!!」
セルゲイは獣のような声を発すると、モノを一気に引き抜くと
ティエリアのおでこ付近に発射した。
「………。」ティエリアはようやく楽になった安堵感と、
悪寒のするような生温かい感触に言葉を失い、固まってしまった。
どさっとセルゲイが倒れこむ音で、我に帰った。
セルゲイは壁にもたれて座り、満ち足りた表情で眠りに落ちようとしていた。
(こいつ…ふざけやがって!)
ティエリアは思い切りぶん殴りたい衝動に駆られ、怒りの形相でセルゲイに近づいた。
「う…ん…」その時、後ろでソーマがうめいた。
(いけない…任務が最優先だ)
ティエリアは深呼吸して冷静になるよう努めた。
「おい…」低い声でセルゲイの耳元に囁く。
「今日のMS暴走の事を話してもらおうか…」
「…という事です。今回の潜入で判明した事は、あのMSは強化研究所とやらで人工的に強化された、
デザインベイビー用に開発されたもので、その性能実験の最中、なんらかの異変がパイロットに生じ、
暴走に繋がった…と。乗っていたのはまだ年若い少女ですが、
人工的な強化により一般人より遥かに高い能力を有するという事です」
「なるほど…。それは重要な情報ね…。今後も情報収集を怠らないようにしないと…。
でも、さすがね。やっぱりあなたは優秀なガンダムマイスターだわ」
スメラギはティエリアにねぎらいの言葉を掛けた。
「疲れたでしょ。いいワインとチーズがあるの。いっしょにどう?」
「いえ。任務は的確にこなす、それだけですから。もう寝ます。」
ティエリアはそっけなく答えると、苦笑するスメラギを残し、自室に戻っていった。
最終更新:2008年01月03日 02:47