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敵軍兵士(複数)×ティエリア


 擱座した巨大な白い人型兵器、ガンダム。
予期せぬトラブルにより、高速飛行ができなくなった愛機を残して、ティエリアは
地上に降り立った。
湿気を含んだ空気が不快感を煽る。雨が降りそうだった。
 この辺りに降りた事は視認されているようだったが、地形が入り組んでいるのと、
上空からは見えなさそうなこと、さらにこの天候。GN粒子の散布も行っているのだから、
そうそうすぐには発見されまい。今は動かずに、夜の到来なり雨なり、視界の悪化を
待ったほうがよさそうだった。
 救援は……まあ、ヴァーチェの回収さえ為されれば問題はない。ソレスタルビーイングの
技術ならば、GN粒子の撒布元を見つけることができるはずだからだ。
 連絡がとれるまでコクピットの中にいてもよかったが、少し周囲の様子を見ておきたかった。
 季節はそろそろ冬の筈だが、亜熱帯に近いこの地域はそう寒くはなかった。
樹木が茂っているから、ここと目星をつけられていなければ、地上部隊が捜索に出ていたとしても
ヴァーチェまではたどり着けまい。暗い頭上を見上げて天候を見定めようとしたとき、
ティエリアの足下が不意に消滅した。
「……っ、つう」
 高さはそうでもないが、転んだ拍子に足をひねったらしい。
たちあがろうとすると、強い痛みが走った。足をひきずり、ティエリアは来た道を戻る。
「これだからっ、地上は……」
 自分でも言っていることが八つ当たりだと思えるような、そんな独り言をつぶやいた時だった。

「伍長!ひ、人がいますっ」
 裏返った、若い男の声。
 振り返ったティエリアの視線の先、無反動銃をこちらに向けてさえいない、
……正規軍の兵士。
咄嗟にティエリアは駆けた。こちらは丸腰だが、すぐには撃ってこないと判断したのだ。
しかし、運が悪かった。思うように動かない足がもつれて、激痛とともに地面に倒れる。
起き上がろうとしたとき、すぐそばにバッと土煙があがった。
「動くな」
 さっきとは違う、やや歳を喰った男の声。やがて二人、いや、……頭にぐいと銃口が
押しつけられた。三人目の足音が、近づいてきていた。
「モビルスーツのパイロットか。正規軍のスーツじゃないな。おい、顔を見せろ」
 抵抗、など。
 腕をつかまれ引きずりおこされる。
「……ソレスタルビーイング、か。子供じゃないか。おい、何してる。口をあけさせろ」
 顎をつかまれ、無理矢理指を突っ込まれる。手袋越しでも思い切り噛んで抵抗したが
敵うはずもない。
もがく手足を押さえつけられ、汚い布を口に突っ込まれる。ひねった足の痛む箇所を
さらに掴まれ、くぅ、とくぐもった声をあげてしまった。
「こいつ、女だな」
 かすれた声がそう言った。スーツのファスナーを一気に引き下ろされる。
「……っ!」
「うわ」
 一番若い声がティエリアの耳元でして、一瞬腕を押さえる手が緩んだ。
「あ、バカがっ」
 その機を逃さず肘を入れるが、抵抗もそこまでだった。鳩尾を殴られ、視界が一瞬暗くなる。
「ちゃんと抑えることも出来ねぇのか。ったく。貴様は最後だ」
「え……何をですか」
「五月蠅い、分からんのなら黙ってろ」
 顔をそむけようとしたが、顎をつかまれていてそれもできない。あらわになった肌に
視線が這うのがわかる。
目の前で、どうやら一番上司らしいのが、大型の軍用ナイフをこれみよがしに振って見せた。
「どうせ、お前のMSはどこだと聞いても答えないんだろう?テロリストさんよ」
 そして首筋に冷たい感触。
「ならば俺らの役得ってやつだ。こっち方面に来たのは俺たちだけだからな。お楽しみが済んでから、
しらみつぶしに探せばいい」
 ぶつっぶつっと鈍い音がして、特殊素材製のパイロットスーツが切り裂かれる。
「なんだ、足を怪我していたのか。そりゃー可哀想に」
 台詞と口調とニヤニヤ笑いとが合っていない。どうでもいいことをふと、ティエリアは思った。
「痛いか?……すぐに天国に連れて行ってやるぜ」
 全く。
「バカ、お前は一番最後だよ」
 さっきティエリアが肘を入れた若い兵士が、もうひとりに小突かれる。
「伍長殿、オレ、でお前。ったりめーだろ?おら、もう一回腕おさえとけ」
 ティエリアは目を閉じた。見たい物はなにもなかったから。
 裂かれたスーツで腕をぐるぐる巻きにされ、脚をさらに割り広げられる。
「お、こいつパイパンだぜ。しかも濡れてる」
「どれどれ」
 湿気った空気に熱い息が混ざって、広げられた陰部にかかる。ごつごつとした指に無遠慮に
割り広げられて、喉の奥が鳴った。
「親玉はなんかテレビで偉そうな事言ってたけど、実行部隊はスキモノってか?」
「そっちの実行部隊だったりしてな」
「……っ、んんっっ、っ」
 こんな乱暴な扱いは知らない。指がぐりぐりと尿道のあたりをこする。乳首をきつく
つねられて、全身が跳ねた。
 嫌だ、嫌だ、いやだ。こんなの知らない。
「すぐにでも入りそうだな」
 噛まされた布のせいで声がでないのが幸いだった。いきなりねじこむように犯される。
逃げようとする腰を押さえつけられて、乱暴に叩付けられた。
「んうううううううううううっ」
「お、顔は澄ましてんのにこっちはいい感じじゃねえか。アタリだな」
 二人目がティエリアの、小ぶりな乳房を乱暴につかんだ。噛みつくように吸い上げる。
「もーちょっとデカイほうが好みなんだけどな。まぁ贅沢は言えねえやな」
 柔らかい胸にペニスをこすりつける。無惨にひしゃげる真っ白の胸には、くっきりと指のあとが
赤くついていた。
「俺…俺待てないんすけど」
 最後の一人がティエリアの髪をつかんだ。頬に髪にうなじに己の怒張をこすりつけ、
すぐに射精する。
かろうじて引っかかったままの眼鏡と髪に白濁した液体を浴びせ、なおティエリアの髪と
うなじを使って性急な自慰をはじめる。
「早ぇぇよお前」
「だってこいつ髪の毛……たまんねっす」
「待てって、もう終わるから……つぅ」
 激しく腰を使っていた男が一旦ティエリアの体から離れた。髪を陵辱していた男を下がらせ、
代わりに髪を引っ掴む。痛みに一瞬目を見開いたティエリアの、涙ともつかない液体が流れる顔に
勢いよくぶちまける。
「こっちのほうが戦争より似合うぜ、別嬪さん」
「言えてるな。さて二人目だ」
 胸をいじっていた男がティエリアの足を掴み、腰を進めた。
「……意外ときっついな、おい」
「お前のがでかいんだろ」
 首を振るしかできないティエリアの口から、詰められていた布がこぼれ落ちる。
「ぃやぁあぁ……っ」
 悲鳴とも嬌声ともつかぬ声がこぼれたが、陵辱者たちには毛筋ほども訴えかけられない。
「あぁ……やだ…ぁっ、も……」
 こんな扱いをうけることも、それに抵抗できないことも、体と意志がつながらないことも、もう。
「やめ……」
「あーあ、泣いてるよこいつ。お前下手くそなんじゃねぇのか」
「んなことねぇって。見ろよここ。クリ勃起してんぜ」
「ぅんぁああっ、っあっんっ」
 充血してふくらんだ芯をいじられ、さらに複数の手に胸や足を撫でまわされて、覚えのある感覚が
背筋を駆け抜ける。
「おー、感じてる感じてる。ノってきたじゃん。可愛いなぁ……で、一人あたま何回やれるよ」
 笑い声。
「やだ……ぃやだ……ぁ」
 もう。

 そのとき。
 ティエリアの頬に、ぽつりと水の粒が跳ねた。男どもの精液の臭いを圧倒する、水の匂い。雨。
「ち、降ってきやがったか」
 一人が舌打ちをした、同時に世界が光った。
「もっ、MSだっ、あの……」
「ぁんだと!?おい、俺らも戻るぞ!」
 ……MS?
 思考がまともに回り始めるまですこしかかった。
 気付けばティエリアは一人、ぬるい土砂降りの中に横たわっていた。縛られていた腕はなんなく
解けたが、顔に手をやると眼鏡がなかった。立ち上がる。頭上すぐを二機、サンドイエローの旧式な
MSが飛び去った。次いで、閃光と爆音。あおりで再び、地に膝をつく。
 爆風の中をもう一機、閃光、爆音。
 再び立ち上がったときには、雨音だけが響いていた。
 ティエリアは呆然と、樹木がなぎ倒されて広くなった空を見上げた。ぬるい雨をついて、輝く白の機体。
「ティエリア!」
 ああ。
 馬鹿だ。まったく。
 何故、ヴァーチェだけ回収して戻らない?
 他に敵兵がいたらどうする。
 雨もかまわず駆けてくる人物はティエリアに馴染みの深いそれで、だからなおさら、彼がここにいる
ことが信じられない。
 ティエリアの意志に反して、足が動いた。彼のほうへ。痛みを通り越して痺れがつきぬけた。
 よろける。

 抱き留められるのと同時に、ティエリアの意識はブラックアウトした。
最終更新:2008年01月03日 02:17