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刹那×ティエリア
学パロ


「ああもう、お前ら静かにしろ!」
 ティエリアは、ばんっと机を叩いた。
 それだけでクラスが静まりかえる。
 なにしろ委員長は、クラスみんなの自慢なのだからして。
 ……ここは男子校だよな、と目を疑いたくなる繊細な美貌と、それを裏切るキッツい性格、
頭脳は明晰品行方正、固すぎるところは玉に傷だが、なに、大したことはない。
存在そのものが掃きだめに鶴。委員長と生徒会書記を兼任している上武道関係のクラブに
助っ人に出向くという、なにそのアニメ主人公みたいなお人であるし。
「これ以上騒ぐようなら、このクラスの一員たる資格を疑う。静かに自習しながら先生が来るのを待て」
 誰一人逆らわない。騒ぎの中心にいたちょい不良系なコーラサワーくん等も、すごすごと席に戻っていった。

 こんなティエリアだが、皆に言えない秘密がある。はいお約束。
「……胸が小さいのは……よかったのか悪かったのか」
 はう、とため息をつきながら、学生寮の自室でサラシをまきまきまき。
 そう、実は 女 の 子 だったのだ。
 離せば長い事情があるのでここでは語らないが、とにかく卒業までは隠し通さなければ
ならないこの秘密、おかげで寮も一人部屋、いろいろと事情を知るものの気苦労は絶えなかったりするのである。
「全く、着替えるときは鍵をかけなさいと言っているでしょう」
「スメラギ先生。……ノックくらいしてください」
 これまた男子校には犯罪的おっぱい教師のスメラギ先生は、ふふふと笑ってティエリアの
背後に回り、せっかくまきまきしたサラシに手をかけた。さあ、お約束第二弾です。
「先生っ」
「巻き方がぞんざいよ……」
「だめですっ、このあと生徒会の会合がっ……あんっ」
「あら、だから巻き直すんじゃないのかしら」
「悪戯するの…やめてくださいっ」
 先生のボリュームある胸が背中におしつけられ、緩んだサラシ越しに控えめな
ふくらみを揉まれて、ティエリアの白い頬がほんのり赤く染まる。
「全くえっちな体なんだから、この子ったら」
「んうっ」
 敏感な部分への刺激に、声を堪えるのがせいいっぱいだ。そのとき、
「ティエリア、いるか………あ」
 声とともに、ばさばさばさっと書類の落ちる音。視線を向けるとそこには、呆然とした顔でつったつ刹那くんがいた。

「あ」
「あら」
 何故生徒会長になれたのか分からない!なんて、いつもティエリアに罵られている刹那くんだが、一応歳の割にしっかりものの筈……である。
 それがトマトみたいに顔を真っ赤にしていた。
「み、見たのかっ」
「ティエリア…先生とつきあってるんだ……」
 いや、つっこみどころはそこじゃない。
「ちょうどいいわ刹那くん、そこ閉めて」
「ちょっ、待って」
「いいから入って。閉めて」
 廊下に通じるドアを開けっ放しなのはたしかに拙いが、ティエリアは刹那には
この秘密を知られたくなかった。普段から生徒会長に相応しく無いだとか、
心構えがなんだとか口煩く言っている相手に弱みを握られるのだけは嫌だったのだ。
 そんなティエリアの思惑とは逆に、刹那は部屋に入ってきて、妙に律儀にドアを閉めた。
「見たわね」
「え……ええと……」
「ですって。ティエリア、分かってるわね。ちゃんと口止めするのよ」
 絶望的な気分で、ティエリアは頷いた。

「……っ、いつも、こんなこと……」
 刹那のソレを口いっぱいに頬張ったままで、ティエリアがわずかに首を振る。眼鏡が少し曇って表情がよく見えない。
 スメラギ先生はもうここにはいなかった。
「混ぜてもらいたいけど、これから職員会議なのよ。あなたたちも役員会サボっちゃダメよ、じゃあね」
なんて、それでいいのか。先生だろ一応。勤務中に飲んでないだけ本編よりマシか。
「ティエリア、もういいよ」
 慌てる刹那にはお構いなしで、ティエリアの舌がいやらしく絡む。
「…役員会、までに、終わらせるぞ」
 上半身にさらしを中途半端に巻き付けたままなのが余計にいやらしい。
他の男子生徒と同じツータックの学生ズボンをティエリアが脱ぐと、どうみても男物では
ありえない淡い紫のしましまぱんつが見えた。
「……ほんとに女の子なんだ」
「うるさい」
 ばさばさと乱暴にズボンを脱ぎ捨てる。その様子は男よりある意味男前だ。
「ちょ、待てよティエリア」
「何が。時間がないんだ」
「そうじゃ、なくて」
 刹那は慌てて立ち上がる。こちらはずり落ち気味のズボンを押さえながらで、
少々みっともない。
「ティエリア!」
 抱きついた。やっぱりそこらへんの野郎どもとは違う感触がするなぁと刹那は感動する。
嫌がられるかと思ったが、ティエリアは逆らわなかった。そのかわりに、ふぅと一つため息をついた。

「なんだ」
「ええと、あの……」
「早く言え」
「ごめん」
「え?」
「……ごめん、その……見ちゃったし、それに」
 続く言葉を言おうと刹那は息を吸い込んだ。あまずっぱい匂いに頭が余計にくらくらする。
「いつも文句いいながらだけど役員会で助けてくれるし、ついでに勉強も見てくれるしっ
部活でもフォローしてくれたしっ」
「何を言いたいんだ」
「だからそのっ……ずっと前から好きでしたっっっ」
 青年の主張。
 次の瞬間青年の目の前に星が飛んだ。
「っ……いったぁ……っ」
「うっ、煩い煩い煩いっっっっっっ」
 たまらず床に崩れ落ちる刹那に、さらにかかと落としがキた。
 見上げれば、絶景哉、……いや、顔を真っ赤にしたティエリア。
「前から知ってたのかっ」
「う……前に朝礼で倒れたとき……に」
 そりゃ、この見てくれだから女の子だったりして、何て冗談にしたりはしていた。けれど
本当に女の子だとわかってからは、なおのこと目が離せなくなったのだ。ぼぉっとしてスピーチの内容忘れて
後でどつかれたとしても、それはそれなりに幸せだったのだ。……大丈夫か刹那。
 とりあえず、殴られた頭をさすりながら、刹那はもう一度立ち上がった。ティエリアの腕を
つかみ、少し背伸びをして頬にキスをする。
「ごめん。……ごめん」
 キスはしょっぱい味がした。
「煩い」
 声だけ聞いている分には、泣いているとはとても思えなかったが。

「……結局やることはやるのか」
「そりゃ、まあ……」
 しましまぱんつの股間をしっとり濡らしているくせに、ティエリアときたら妙に冷静だ。
「やるならさっさとしろ、委員会に遅れる」
 キスをして黙らせる。頬をふわっと赤くして目をつぶっているティエリアの顔は、いつもより
儚げかつ幼く見えて、刹那はちょっと調子に乗った。
「そんなに急いで俺が欲しい?」
「馬鹿ッ」
 一応、もう一度殴られるのを覚悟してちょっと腹に力を入れたが、衝撃はこなかった。
代わりに、ティエリアのほうから抱きついてくる。サバ折り並の勢いでぎゅっとされて、ちょっと息が詰まったが、
「……早くっ」
 そう言われれば頑張らざるを得ない。たとえ刹那でも。
「わかった」
 もう一度だけ頬にちゅ、とキスをして、刹那はティエリアをベッドに押し倒した。寮の部屋は狭いのでこういうときとても便利だ。
 どんだけ巻いてるんだよ、のサラシをずらして、ぷっくり立った乳首をペロペロと舐める。
「ひゃ……んっ」
 そうしながらしましまぱんつに手をかける。
「べとべと、してる」
「見るなっ……てば」
「見てないけど」
「うるさ、……んぅ」
 言いながら脚を曲げて、よじよじと腰をよじるティエリアは想像していたよりとても……その。
「可愛い」
「煩い馬鹿」
 もう一度殴られたが、今度はそれほど痛くなかった。
「委員長のくせにえっちだ」
「さっさと……しろっ」
 お言葉通りにしないと本当に怒られそうなので、刹那はこの辺でおとなしくティエリアの
ご期待に添うことにした。

 すでに濡れているティエリアのあそこを指で確認してから、自分のペニスを押しつける。
入り口はきついが中はやわらかく吸い込むように刹那を迎え入れた。
「んんっ……うっ」
「うわ……っ」
 気遣いをしようというのもそこまでだった。快感に理性も飛ぶ。
「あ、んぁん、っ、あんっ、ん、ぅ、ふぅ」
「ティエリアっ、っ」
 びくんびくん震えながら全身ピンクに染めて刹那を受け入れるティエリア。その姿からは
いつもの取り澄ました優等生顔は想像さえできない。小さめの胸は乳首が感じるらしく、
指先でこねまわすと繋がったところがきゅんと反応した。
「くっ……そろそろ」
「あ…刹那っ、も」
 危ういところでティエリアから抜いて、綺麗な楕円形のおへそのあたりに精を放つ。
……そのつもりが思ったより飛んで、かけっぱなしだった眼鏡や頬、口元から鎖骨のあたりに派手に飛んだ。
「あ……はぁ、んっ」
 ティエリアが最後に大きく体を震わせて、シーツに体を沈み込ませた。

「急げ、委員会が始まってるっ」
「大丈夫だろ」
「そういう訳にいくか」
 ここに生徒会長と書記がいるんだから、会議のはじめようがない。そう刹那は思ったが、
そんなことを言ったらまたティエリアは怒るだろう。それよりも、聞いてみたいことがあった。
「ティエリア」
「何だっ」
「返事」
「は?」
「俺はティエリアが好きなんだけど」
 ぱぁん!
 廊下に、派手な平手打ちの音が響いた。
「馬鹿っ」
 尻餅ついた刹那を顧みることなく、ティエリアはどんどん先に行ってしまう。
「何だよ……」
「そう言うことは」
「え」
 ちょっとくらいこっちを振り向けばいいのに。
「生徒会の仕事をこなしてから言え」


 真っ赤に腫れ上がった生徒会長殿の頬は、その日の会議で何よりもネタになり、
書記兼委員長様をいつもより更に怒らせる原因になった。
 ……平和だ。
最終更新:2008年01月03日 04:39