誰か×ティエリア
ヴァーチェ視点
今日和、初めまして。ヴァーチェといいます。
ガンダムという殺人兵器の仕事をしています。所属はCBです。
巷ではメタボだなんだと言われておりますが、仕事には自信があります。
そのあたりは、ご主人様と同じかと思うんですよ。
実は最近、困った事がありまして。
先程も口にさせていただきました、ご主人様兼パートナーであるガンダムマイスター、
ティエリア・アーデについてなんですけれどね。
ご主人様、あの通りつんつんしているので、心配してたんです。
何って、人間関係ですよ。私は機械ですけれど、それでもマイスターとの相性はあります。
通信や整備や、沢山の人々を、私や兄弟機が造られていく中で見てきましたけれどね、
ご主人様、かなり気性が…ねえ? 問題ありだと思ったんです。
他のガンダムたちにも慰められました。「どんまい」って。
寂しいご主人様なんて、見たくないんです。
私は最後までご主人様を守りますけれど、それも、ご主人様が乗ってくださる間だけです。
その間だけ、ご主人様の指で、意思で、望まれるまま破壊し、人を殺していくだけです。
それだけです。
静かな格納庫の中で、どれだけ心配してきたことか。
通信機を通る、ご主人様へのクルーたちの言葉に胸を痛めた事か。
まあ、それより他の皆様へのご主人様の言葉の方が、百倍は酷かったですけれど。
でもね、私、ヴァーチェですから。
ご主人様の望み通りに造られてきましたから。
私のマイスターはティエリア・アーデですから。
他の奴が乗る日がきたら、きっと私も死んじゃいます。
ああ、そんな事はいいですね。
そうそう、私の悩みです。
実は、最近、ご主人様がちょっとだけ変わりまして。
どうもね、恋人が出来たらしくて。
相手は同じマイスターで、ご主人様を大切に思ってくださっているようですし、いいんですけれど。
例えばですね。
戦いの前のキスは、大目に見ましょう。
それをすませて搭乗してくるご主人様は、ぽおっと頬を赤らめていて可愛いです。
目も、ちょっと潤んでて。照れ隠しで一回相手の方を睨むんです。
唇が赤く濡れてて、それをきゅっと噛み締めて、メットをかぶったらいつもの顔ですけれど。
起動してから、すぐ通信が入るんです。相手の方からのラブコールが。
また戻ってこようとか、愛しているとか、最近付き合い始めたばっかりなので
恥ずかしいくらい甘くって。
それを聞いて、ご主人様も応えます。
『精々死なないように』 とか、『仮にも選ばれたマイスターならばミスはするな』とか。
… 私、泣きそうになります。
こんなご主人様を愛してくださるなんて、余程優しいか病んでいるかです。
せっかく優しい言葉をかけていただいてるのに、勝手に変声しちゃおうかといつも思います。
でもね、
そんな時のご主人様の声、ちょっと震えてるんです。
知らないんですよ… こんな時の声のかけ方。
相手の方はいつも、少しだけ笑顔を浮かべて、最後まで聞いてくださるんです。
レバーを握る手も、力が入っちゃってて。
届いてるといいなあ。『ティエリア』 って呼ばれた時の、ご主人様の全身の緊張。
ここまではね、いいんですよ。
でもね。
戦闘が終わると、興奮もピークに達するみたいで。
そんなに頻繁じゃないですけれど、
通信機越しに、ご主人様にパイスーのジッパー下ろせとか、乳首出せとか、
足を開いてアソコを見せろとか、止めてほしいんです。
『ティエリア。ゆっくり指を下ろして』
『そのまま…弄って?』
弄って じゃないですよ。私、戦闘兵器ですよ。ベッドじゃないんですから。
いつも必死にトレミーからの通信誤魔化してる私の身にもなってください。
『かわいい』 なんて言われて全身びくびくさせてるご主人様があどけなくて。
自分の指を相手のものと思い込んで手淫している姿が余りに淫らで。
「あぁんっ… もっと、んっん」
互いに高めあうのはいいですけれど、私と相手のガンダム、いっつも溜息ついてます。
精液、後でちゃんと拭いてくださいね。
甘い声が飛び交ってるあいだに敵が出たらどうするんでしょう。
その時は、私が全部闇に葬って差し上げましょう。
くったりしたご主人様に運転を任されて、私は安全運転を心がけて飛行します。
一回、いかせないままパイスー上げさせた事がありましたね。
勃起しちゃったものをしまうのも大変なら、その後も大変でした。
揺れないように頑張りましたけれど、それでも あっ あっ て切ない声が途切れなくて。
そこまで言う事きかなくてもいいのに、と思いましたけれど、
でも、それだけ相手の方がお好きなのでしたら、何も言えません。
私、ヴァーチェですから。ご主人様の幸せが一番です。
トレミーに収納されて、それからが本番でした。
相手の方がご主人様を迎えに… じゃないですね。やりに来て。
私の中で再開ですよ。ほんと勘弁してください。
不自然に盛り上がったご主人様のぴちぴちの股間をパイスー越しに触れて、
うっとり撫でさすってましたね…
ご主人様は相手の肩に頬を摺り寄せて、必死にこらえてました。
狭いコクピットで、シートで向かい合うみたいに座って、
そのまま押し倒すようにご主人様をほぼ二つ折りにして。
嬉しそうなのも、幸せなのもわかりますけれど、
私、整備士の方になんて誤魔化せばいいんですか。
必死で空調回す以外出来ないじゃないですか。
我慢できずにパイスーの中で射精しちゃって、ご主人様は泣きそうでした。
潤んだ瞳にキスしてもらって、あんなに甘えた姿は初めてでした。
相手の方が全裸にしたご主人様の中に入っていく間、私は少しだけ、目を閉じてました。
大好きなご主人様ですから。
貴方が幸せなら、私も泣きそうなほど幸せなんです。
最近はこんな調子が続いていて、私の心労も増えました。
ご主人様が変わっていくとして、嬉しいですけれど、心配です。
だって私は兵器ですし、ガンダムですから。
もう、始まってしまいましたから、どうする事も出来ませんけれど。
私のご主人様は、ティエリア・アーデといいます。
私はヴァーチェ。ご主人様の愛機です。
目下の悩みは、ラブホのベッドにされつつあることでしょうか。
今度、間接ライトでも入れられたらどうしましょうかね。}
最終更新:2008年01月03日 05:00