グラハム×ティエリア
奥さんにご挨拶
ピンポーン
インターホンを押すと、ややあってバタバタと足音が聞こえてくる。
「隣に越してきましたグラハム・エーカーと申しますが……」
そう言ってグラハムは、ラップのかかったそばをカメラに向かって掲げてみせ
た。返事はなかったが、しばらくするとドアが静かに開いた。
「……お隣さんですか?」
そこから出てきたのはティエリア・アーデ。我らが嫁である。掃除でもしてい
たのか前髪が少しだけ乱れていて、いつもは一番上まできっちりと留めているシ
ャツのボタンも二つ外されていた。ティエリアは半開きの口で早い呼吸をしなが
ら、首を傾げた。
「わざわざおそばを……」
「なんてことだ。美しい……!」
ティエリアの言葉を遮り、グラハムは驚嘆の言葉を漏らした。
「今朝の占いで……今日の乙女座は運命の出会いがあるとありました。なるほど
このことか!」
邪魔なそばを床に置き、ドアを掴んでその隙間に割り込む。ティエリアに近付
くと香水をしているのかほのかに良い香りがした。
「センチメンタリズムは返上! ロマンティシズムで責める!」
「え、ちょっと……!」
止めようとするティエリアを掴み、握りしめる。ティエリアの薬指には銀の指
輪がはまっていたが、それはグラハムを止める理由にはならず、むしろ加速させ
るだけだった。
「奥さん。私の国でも引っ越し先のご近所さんに挨拶する習慣があります。しか
しそばではない!」
グラハムは強引に玄関の中に入り込んだ。さらには後ろ手にドアを閉めると、
戸惑うティエリアに迫る。
「ぜひ我が国の習慣に従ってご挨拶したい……。あなたの美しさがそうさせよう
としているのです。許してくださいますか、奥さん」
「は、はあ……」
言質は取ったとばかりにグラハムが微笑む。彼はティエリアの背中を抱くと、
膝裏に片手を添え、軽々と抱き上げる。そしてそのまま床に横たえ、自分はジャ
ケットを脱ぎ捨てた。
「何をするんですか!」
「挨拶です」
ティエリアの膝を立てさせると、スカートの下に見え隠れする柔らかな太腿に
指を這わせる。その指はグラハムの性格通り、遠慮がなかった。五本の指が白い
肌を撫で、ときに食い込ませながら、至高の感触を味わっていく。
「あっ……」
温度の違う肌の感触に、ティエリアの肌がぞくりと粟立つ。スカートを太腿の
付け根までたくし上げると、グラハムは敏感な部分にキスを落とした。そして舌
がいたずらするように、肌をぺろりと舐めた。
「やめて! くすぐったい……」
「くすぐったい?」
グラハムは顔を上げて、好色な笑みを浮かべた。
「それだけですか?」
再び太腿に唇を寄せると、今度は大胆に舐め上げた。肌には唾液が塗りつけら
れ、淫猥な温度と動きが断続的にティエリアを刺激する。ティエリアは顎を逸ら
して悲鳴なような声を上げた。
「だめです……! エーカーさん! そんなこと!」
声が一段と高くなる。ティエリアは男の頭を押さえて抵抗するが、グラハムは
ものともしない。逃げようとする腰を捕まえると、その手が腰から尻を撫で、無
駄のない肉付きを味わっていく。それだけでは飽き足らず、今度はスカートの下
から手を入れた。ティエリアの肌は見た目の通りなめらかで、柔らかい。男の手
が下着に忍び込むと、ティエリアは体をよじらせて抵抗した。
「やめてください!」
「途中で止めるなど、そんな無礼なことはできません」
舌は次第に移動し、快楽の中心へと向かっていく。ティエリアの体は小さく震
えていた。グラハムの荒い息が太腿にかかり、半身を起こしていたティエリアは
切なげに声を上げ、こみ上げて来る熱情を認めまいと首を振った。
「ああっ!」
その隙に下着の上から秘所を撫で上げる。フラッグを駆る手と同じとは思えな
い、淫らな手つきだった。
「奥さんとお隣になったからには中途半端なお付き合いはしたくありません。い
いですね?」
「は、はい……」
何がいいのかわからなかったが、ティエリアはとりあえず頷いていた。
最終更新:2008年01月03日 04:44