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ディーゼルエンジン - (2006/12/09 (土) 11:45:25) の1つ前との変更点
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*ディーゼルエンジン(diesel engine(英語))
[[軽油]]や[[重油]]を[[燃料]]とする[[レシプロエンジン]]。
1890年代にドイツ人のルドルフ・ディーゼルによって
発明された(1893年特許取得)。
現在のこの呼び方も、氏の名前にちなんでいる。
[[ガソリンエンジン]]との構造上の大きな違いは、
[[燃料]]の[[燃焼]]方法にある。
ディーゼルエンジンは[[スパークプラグ]]が存在せず、
高い[[比率>圧縮比]](20以上)で圧縮した空気に
[[軽油]]などの燃料を吹き込むと自然発火する現象で
[[燃焼]]・[[膨張]][[行程]]を行う。
この現象は[[ディーゼリング]]と呼ばれて
[[ガソリンエンジン]]では異常な現象であるが、
これを逆に利用しているのがディーゼルエンジンである。
**&aname(A1)ガソリンエンジンと比較したメリット
-圧縮比が高いため熱効率が良く、&br()同じパワー(仕事)を得るための理論上の[[燃料消費量>燃費#A1]]が少ない。
-[[燃料]]が少なくて済むので、[[二酸化炭素]]排出量も少ない。
-[[ポンピングロス]]が無い(これに関係する[[燃費]]の変動が無い)。
-[[低速トルク]]に優れる。
-[[燃料]]となる[[軽油]]や[[重油]]の引火点が高いので、&br()取り扱いが容易。
-日本国内では、[[軽油]]は税制面から単価が低い。
-[[スパークプラグ]]や[[バルブ>バルブ#A1]]を持たないため&br()構造が単純であり、信頼性が高く長寿命。
-より大きな[[排気量]]の場合でも製造できる。&br()([[内径]]が1[[m]]を超えるものもある)
**&aname(A2)ガソリンエンジンと比較したデメリット
-高い[[圧縮比]]やディーゼルノックのために振動が大きい。
-同様の理由から[[エンジン]]に[[剛性]]が必要で、重くなりがち。
-高回転には対応できず、[[最高出力]]が低い。&br()それなりの[[馬力]]を得ようとすると、&br()[[スーパーチャージャー]]や[[ターボチャージャー]]が必要。
-[[燃焼室]]で[[混合気]]を作り出すため、&br()濃度が不均一になりやすい。&br()これが有害[[排気ガス]]発生の原因となり、&br()理想より悪い[[燃焼]]を行った場合は[[PM]]、&br()理想より良すぎる[[燃焼]]を行った場合は[[窒素酸化物]]&br()が発生してしまう。
-硫黄成分の除去が不十分な旧態の[[燃料]]を使用すると&br()[[硫黄酸化物]]が発生する。
-[[触媒]]に専用のものが必要([[DOC]])。&br()多くのディーゼルエンジン用[[触媒]]は、&br()硫黄によって効果が阻害されやすい。
-デメリットではないが、現実的には&br()未燃焼のまま吐き出される燃料がバカにならないので、&br()[[燃料費用>燃費#A2]]はともかく熱量当たりの[[燃料消費量>燃費#A3]]は&br()それほど良くはない。
船舶用、工業用として非常に一般的である他、
日本国内の[[車]]向けとしては[[大型自動車]]用で一般的。
欧州では[[乗用車]]用としての普及率も高い。
これは、欧州では
ディーゼルエンジンのデメリットを克服する技術が、
法律や税制面の違いから一般に広まっており、
逆にメリットをより受け取りやすくなっているためである。
実は[[バイク]]用にも僅かに使われており、
英国Redbreast Engineering社が
1990年代初頭から10年程製造していた
「ENFIELD ROBIN D-R400D」は、
Royal Enfield社製BULLETシリーズの車体に、
富士重工業製[[空冷]][[単気筒>気筒#A21]][[4ストローク]]の
汎用ディーゼルエンジン(ロビンエンジン)を搭載していた。
現在でも、カスタムメイド的な存在としていくつか存在している。
-http://www.dieselfighter.de/
-http://www.dieselmotorfiets.nl/
----
関連語「[[エンジン]]」「[[ガソリンエンジン]]」「[[コモンレール]]」「[[ディーゼリング]]」「[[毒ガス攻撃]]」「[[バイオディーゼル燃料]]」「[[パティキュレート]]」「[[レシプロエンジン]]」「[[DOC]]」「[[PM]]」
*ディーゼルエンジン(diesel engine(英語))
[[軽油]]や[[重油]]を[[燃料]]とする[[レシプロエンジン]]。
1890年代にドイツ人のルドルフ・ディーゼルによって
発明された(1893年特許取得)。
現在のこの呼び方も、氏の名前にちなんでいる。
[[ガソリンエンジン]]との構造上の大きな違いは、
[[燃料]]の[[燃焼]]方法にある。
ディーゼルエンジンは[[スパークプラグ]]が存在せず、
高い[[比率>圧縮比]](20以上)で圧縮した空気に
[[軽油]]などの燃料を吹き込むと自然発火する現象で
[[燃焼]]・[[膨張]][[行程]]を行う。
この現象は[[ディーゼリング]]と呼ばれて
[[ガソリンエンジン]]では異常な現象であるが、
これを逆に利用しているのがディーゼルエンジンである。
**&aname(A1)ガソリンエンジンと比較したメリット
-圧縮比が高いため熱効率が良く、&br()同じパワー(仕事)を得るための理論上の[[燃料消費量>燃費#A1]]が少ない。
-[[燃料]]が少なくて済むので、[[二酸化炭素]]排出量も少ない。
-[[ポンピングロス]]が無い(これに関係する[[燃費]]の変動が無い)。
-[[低速トルク]]に優れる。
-[[燃料]]となる[[軽油]]や[[重油]]の引火点が高いので、&br()取り扱いが容易。
-日本国内では、[[軽油]]は税制面から単価が低い。
-[[スパークプラグ]]や[[バルブ>バルブ#A1]]を持たないため&br()構造が単純であり、信頼性が高く長寿命。
-より大きな[[排気量]]の場合でも製造できる。&br()([[内径]]が1[[m]]を超えるものもある)
**&aname(A2)ガソリンエンジンと比較したデメリット
-高い[[圧縮比]]やディーゼルノックのために振動が大きい。
-同様の理由から[[エンジン]]に[[剛性]]が必要で、重くなりがち。
-高回転には対応できず、[[最高出力]]が低い。&br()それなりの[[馬力]]を得ようとすると、&br()[[スーパーチャージャー]]や[[ターボチャージャー]]が必要。
-[[燃焼室]]で[[混合気]]を作り出すため、&br()濃度が不均一になりやすい。&br()これが有害[[排気ガス]]発生の原因となり、&br()理想より悪い[[燃焼]]を行った場合は[[PM]]、&br()理想より良すぎる[[燃焼]]を行った場合は[[窒素酸化物]]&br()が発生してしまう。
-硫黄成分の除去が不十分な旧態の[[燃料]]を使用すると&br()[[硫黄酸化物]]が発生する。
-[[触媒]]に専用のものが必要([[DOC]])。&br()多くのディーゼルエンジン用[[触媒]]は、&br()硫黄によって効果が阻害されやすい。
-デメリットではないが、現実的には&br()未燃焼のまま吐き出される燃料がバカにならないので、&br()[[燃料費用>燃費#A2]]はともかく熱量当たりの[[燃料消費量>燃費#A3]]は&br()それほど良くはない。
船舶用、工業用として非常に一般的である他、
日本国内の[[車]]向けとしては[[大型自動車]]用で一般的。
欧州では[[乗用車]]用としての普及率も高い。
これは、欧州では
ディーゼルエンジンのデメリットを克服する技術が、
法律や税制面の違いから一般に広まっており、
逆にメリットをより受け取りやすくなっているためである。
実は[[バイク]]用にも僅かに使われており、
英国Redbreast Engineering社が
1990年代初頭から10年程製造していた
「ENFIELD ROBIN D-R400D」は、
Royal Enfield社製BULLETシリーズの車体に、
富士重工業製[[空冷]][[単気筒>気筒#A21]][[4ストローク]]の
汎用ディーゼルエンジン(ロビンエンジン)を搭載していた。
現在でも、カスタムメイド的な存在としていくつか存在している。
-http://www.dieselfighter.de/
-http://www.dieselmotorfiets.nl/
----
関連語「[[エンジン]]」「[[ガソリンエンジン]]」「[[コモンレール]]」「[[ディーゼリング]]」「[[毒ガス攻撃]]」「[[バイオディーゼル燃料]]」「[[パティキュレート]]」「[[レシプロエンジン]]」「[[DOC]]」「[[PM]]」
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