二つ名:施錠の勇者
名前:不明
詳細:
かつては有名な大泥棒だったが、捕まり、殺されそうになったときに神託を受けた。どんなものでも鍵をかけ、鍵を開けることができる能力を授かったが、一度捕まったトラウマかあまり目立ったことはしていない
宝石がたくさん採れてそれが特産品になっている、貧富の差がとても激しい国の生まれ。
それなりに裕福な宝石商の家に生まれ健やかに育つも、雇っていたお手伝いさんに騙され両親は死亡し財産も全て奪われた。
両親に庇われ命からがら逃げ出すも何も無くなり、生きるため奪われたものを奪い返すために泥棒を始める。
そして気が付けば賞金がかけられるくらい有名になっていた。
その頃になると少し心に余裕ができていて、自国の貧しい人たちに奪い返している財産を分け与える義賊まがいのことを始める。
しかし、もっとと欲に目がくらんだ者達に騙され捕まる。
泥棒被害にあった貴族達の長きに渡る報復を受け、ついには殺されそうになったときに神託を受けて一命をとりとめる。
勇者になった後は外套に身を包み、人を避けるように人から隠れるようにひっそりと様々な世界を国を自由気ままに旅している。
誰も知らないような遺跡に立ち入っては世界の歴史などを調べたりしている(ついでに自身の能力を生かして宝箱をあさって稼いでいる)。
よく魔界にも行くが怪我したくないので、魔物などと遭遇したら能力を使って全力で逃げる。
そして訪れた場所にいる貧困層(人間魔物問わず食に困っている者)に食べ物を配ったりもしている。
文字通りどんなものでも鍵をかけ、鍵を開ける。
どんなに厳重な鍵や封印も自身の能力で上書きをすることで鍵を開ける。
能力を使ってかけた鍵は自分の意志でしか開けることはできない。
勇者の能力がなくても解錠スキルはとても高く、息をするように鍵を開けられる。
戦闘では相手の身体能力だとか魔力だとかに鍵をかけて完全に行動不能にするために使う。
勇者になる前から逃げることに全てを割り振っているので戦闘能力は皆無、相手の動きを封じたところで逃げるしか選択肢がない。
鍵をかけるとは、選んだ対象を誰にも干渉できない箱に閉じ込めるようなイメージ。
例えば自分自身全てに鍵をかけると鍵をかけている間、自分の意識は目をつぶった暗闇の中にいるような感覚になる。
その間現実では身体は動かせず意識も無く石化したようになる。
現実で殴られたり危害を加えようとしても本質は別の場所にあるので、危害は加えられない。
箱に隔離されているものの時は止められないので、老化はどうにもならない。
鍵の上書きとは、鍵や封印に能力を使い『鍵をかけている』状態を隔離しなかったことにすることで簡単に解錠してしまう荒技。
解錠して鍵をかけていたものをあけたまま能力を解除すると、鍵や封印の本来の役割が果たせなくなり消える。
安全に確実に泥棒をするために勇者になる前から気配を消す魔法・触れている物を軽くする魔法・動きが速くなる魔法を取得していて、勇者になったことでこの魔法も強化されてますますフットワークが軽くなった。
勇者の証を壊すことで発揮。
髪の色は金色、肌は白くなり、本当の本来の姿へと戻る。
能力は施錠から、全ての枷から全てを解き放つ解錠へと本質を変える。
誰かが重荷と感じていればそれは枷として認識される。
物質はもちろん、人間関係や記憶などの事象にも干渉できてしまうまさに神のような能力。
ただし、誰も重荷と感じていないものに対しては枷と認識されずに干渉はできない。
解錠へ本質が変わっても施錠の能力が使えなくなる訳ではなく、施錠の能力も強化されて対象外だった時間にも干渉できるようになったりしている。
名前、年齢、性別不明で変装が得意。
素顔のときは筆談で一切言葉を発することなく、変装しているときにそれに合った声色や口調で話す。
名前も変装中に合うような名前を適当に名乗り、素顔のときは能力にちなんでジョウと名乗る。
勇者になる前の自分はあのとき死んだと思い、今は身の振り方を考えている。
とりあえず現在の世界情勢を把握するために、毎日違う変装をして正体を隠しつつ旅を始めた。
死というものが苦手で、自分の力で助けられそうな命は何だろうと出来る限り助ける。
そんなこんなで魔王倒すなんてことは全く考えていない。
何か考えているようで何も考えていなかったり、何も考えていないようで何か考えていたり、思考回路がよく分からないことになっている。
そのため結構言動や行動に矛盾が起こっていることに本人は気付いていない。
良く起こる言動と行動の矛盾は、人助け。
目立つことを嫌い自分の利にならないことはしないと考え明言するものの、いざ困っている人を前にすると反射的に自分が行える範囲で助け船を出してしまう。
人助けをしているときは本能的なもので何も考えていないことが多く、終わった後にはそのときの記憶が曖昧で現在の状況に戸惑う。
行動理念として、誰かが死ぬことで誰かが悲しむのが嫌で相手が望む望まないに関わらず助ける、だから無意識に反射的に動いてしまうことがよく起こる。
目立つことを嫌うのは、自分の存在を認知されたくないから。
もし自分が死んで誰かが悲しむことになったら嫌なので、変装して架空の人物を作り上げ自分を隠す。
魔王と戦うように仕向けられたくないので、自分から勇者と名乗ることもない。
素の姿で誰かと関わってしまった場合は、能力で相手の自分に関する記憶を封印してしまう。
○現在特になし
施錠の勇者の出身国の入り組んだ路地裏で曰く付きの品物を取り扱う店を構える裏商人。
自身のことを『路地裏の兄ちゃん』と名乗り、周りからは略してロイと呼ばれている。
施錠の勇者とは勇者が勇者になる前よりさらに前の、泥棒になる前からのことを知っている古くからの知り合いで施錠の勇者の収入源