断罪の勇者


二つ名:断罪の勇者


名前:


詳細:

女神により作られた戦闘特化の天使。罪を犯し邪悪に染まってしまった勇者を断罪するために勇者としての力を授けられた。普通の天使よりも体が大きいため天使の中にまじると目立つのが悩み


勇者を粛清するためだけに女神様によって作られた天使。
女神様が言う「天罰」の半数が断罪の勇者による断罪であり、
勇者の力を使い犯罪を犯す者や、女神様の信仰を疑う者、ゲームの邪魔をし終わらせようとする者など、女神様の意向にそぐわない者を罰する役割を果たしている。

死んでもまた女神の間にて生き返る勇者を「生き返ることなく殺す」事が出来る勇者であり、そのことを知る者は多くいない。
また勇者でありながらその役割ゆえにゲームへの参加は免除されており、魔王と敵対する必要はない中立的な位置に存在する。ただ、女神様から魔王を倒す指示があればそれに従うしか他ないけれど。

断罪対象となる勇者は基本的には女神様が決めており、その人物を断罪の勇者に伝え断罪するように命じる。
もしその指示に逆らおうとしようものならば強制的に意識を失い、自分の意志とは関係なく罰を下してしまい、その際に行われる断罪行為は非常に残虐性が高い。
その為、意識が戻り身体の自由がきく頃にはあたり一面血の海になっていることが多く、断罪の勇者自体も意識を奪われている間のことは覚えている為、毎回心を痛めている。

 

【断罪の勇者】

元々は「断罪の天使」という名で女神様の思考と相反するものを断罪してきていた。
しかし、この「断罪の天使」は戦闘能力こそ高いが勇者のように何度も生き返ることのできないただの天使の身体であった為、標的である勇者に殺されてしまう事が何度かあったのだった。
その為、断罪の天使はその度に同じ魂を使い、多少の容姿や性別を変えながら二代三代と強化を重ね断罪は作り変えられていった。そして魂のリセットが限界を迎えた5回目の作り直しの際に、女神様が自らの血を一滴落とし「断罪の天使」は今の「断罪の勇者」として生まれ変わる。

また、何度 断罪を作り直そうとも魂は同じな為、出会った勇者や魔王のパーソナルデータのような『勇者の記録』や、戦闘経験値は初代からずっと引き継がれている。
しかし、誰と何を話したかや、誰と親しかったかなどの『記憶(思い出)』は作り替えられる前に女神の力でリセットされてしまい引き継いがれていることは先代までなかった。だが、同じ魂を何度も使いリセットの限界を迎えたその魂はこれまでの『記憶』をおぼろげに思い出していっている。

それにより、何度も生まれ変わる中で勇者を殺すことに不必要とされ希薄になっていった「感情」が記憶を思い出すと共に現れるようになり、少しずつ感情を表に出すようになっていっており、
そして、その事と同時に女神様の血の記憶(過去の邪神に対する思いなど)も非常に薄くだがフラッシュバックするようになってしまった。この血の記憶に関しては断罪は誰にも言っていない為、女神さまでさえも知らない。

また、天使の本分である『勇者を慕う気持ち』と『優しさ』は何度生まれ変わろうと薄れることはなく、それ故に、自分は勇者を殺すことしかできないと思っている断罪を苦しめ、そして女神様の血の記憶を感じるからこそ傷ついても尚、その優しさに囚われて断罪の勇者は女神様の狗として居続けている。

 

【断罪の勇者としての役割】

基本的には女神様から命じられた勇者を断罪し粛清することだが、天使の本分が強くあるので、それを出来るだけ行いたくない。
その為、頻繁に聖界へ降りては勇者としての道を踏み外しそうな者や、女神様の意思に反する思念を抱いている勇者の動向を監視したり、女神様の意向を損ねないよう説きすすめており、いつも持ち歩いている黒い手帳(断罪リスト)はそういった対象となる勇者の名前が書かれている。

しかし、それでも目も当てられぬ程の勇者としてあるまじき行いを続ける者や、
女神様やゲームに対し反発をやめず行動に移そうとしそうな者は、女神様が干渉することの出来ない牢の魔王へ移し説得と改心を試みる。

これは、聖界にいることで早々に女神様が自ら天罰を下すのを避けるためであり、
これ以上聖界で悪事や行動が出来ないようにする為の配慮であり、
最後まで勇者を殺したくないという一種の抗いである。

女神様もそれをわかっているのか、勇者を牢へと連れて行った後はギリギリまで断罪の好きなようにやらせている。

…それでも、断罪の勇者に干渉し女神様が時間切れを宣告してしまえば、次に目を覚ました時には血の海が広がっているのだけれど。

 


【断罪の勇者の周りの人々】

元天使の友人。
勇者殺しと大きな体だという理由で天界で独りでいた断罪に声をかけ、構ってくれた友人で、
多分覚えていないけれどずっと前の代から声をかけてくれている。
とても感謝しているし、魔王になってちゃんと無事でいるのか心配している。
絶対本人には言わないけど。

 

先代以前での友人。今は災さんの記憶は無い。多分そのうち思い出す。
堕さんと一緒に独りだった断罪に声をかけ、構ってくれた友人。
噂を聞いたり、顔を見るとすごくもやもやする。

 

牢獄の使用契約関係。
いつかの代の断罪が女神様の干渉を受けず、勇者を隔離出来る場所がないかと考え、
その時の代の牢の魔王に牢獄使用の契約を持ちかけた。
その為、断罪と隔離された勇者が牢に入っても捕獲対象にはならない。
その代わりに、牢の魔王の世界で行われている会話は聞き及んでいないものとしている。

 

大牢獄に出入りしている勇者で、女神様への反逆を企てている事もちゃんと知っている。
知っているけれど、大牢獄の契約で口出しはしていない。
顔を合わせるが多く、自分のことを気にかけてくれているとは分かっているからこそ、
断罪対象となって欲しくなくてその心がどうか変わらないかと願っている。
2代目断罪は暴走時代の翡翠に殺されている。
現在の断罪リストの一番上は翡翠くん。

 

大牢獄に出入りしている勇者っていう認識。
今のところ無害そうなのでほっといてるけれど顔を見ると心がざわざわするのは前世の記憶と初代の記憶が関係しているせい。
断罪も本人も(容姿が異なるので)覚えていないけれど、初代断罪は暴走時代の金緑に殺されている。

 

勇者を隔離するための牢に行くまでの間に繋がれている勇者。
牢を行き来する鬱々とした表情や、意識をなくし牢へと向かう姿、
そして血まみれになり牢から戻ってくる姿を多分誰よりも見ている人。

 

  • 曹灰の勇者

断罪の勇者の元となった魂の持ち主。
勇者を恨む心が自分を犯してしまう前に「勇者」として眠りについた。
今は「心」である当時の「記憶」を封じている為、断罪くんは曹灰さんのことは知らない。
しかし、封じた心の中で「他を奪う勇者」への憎しみが膿だしてきている為、その感情が断罪くんが勇者を処刑する際に漏れ出てきている。

 


【戦闘】

純粋な戦闘能力は初代から引き継いでいることと、元々手ごわい勇者相手に改良を重ねている結果かなり高いものとなっている。
最も、自らの意思で剣を握ることなど殆どないのだけれど。

  • 断罪の剣

断罪が持っている大ぶりの剣。
勇者を生き返らせることなく殺すことができる剣で、断罪以外が持ってもその力は発揮しない。
その代ごとの断罪に合わせて形を変える為、レイピアだったり大剣だったり鎌のような形の時もあった。

 

  • 時間切れ(タイムリミット)

断罪の勇者としての自由が全て奪われ、目の前の勇者を殺す為だけに動く殺戮天使。
その際の行動は非常に残虐性が高く、自我を取り戻した時にはあたり一面、
そして自分自身も血まみれとなっている事がほとんど。
基本的には断罪中の意識が無いのだが、希に自分の意識がある中で行こなわれることもある。
ただ、意識がなくとも最中の記憶は残っている為、毎回心へのダメージが大きい。
時間切れの際は頭の中で女神様の声がする。

 

  • 光の十字架

自分の周りに無数の光でできた十字架を出現させ雨のように降らせる。
威力を調節することができ、相手を傷つけず拘束することもできる為、ほとんどこの用途でしか使わない。

 


【その他設定】

  • 性格は温厚で真面目でよく泣く泣き虫。
    ただし感情の希薄うんぬんの前に元々口数が多くなく表情が表に出にくい為、無愛想にみえてしまう。

  • 基本的には敬語で喋る。ただ親しい人だとたまに敬語が崩れる。

  • 聖界に偵察しやすいよう、翼と天使の輪は聖界の者に見えないようにすることができる。

  • 断罪が近づいていた勇者がこぞって姿を消していく為、一部の勇者の間では「死神」と呼ばれている。
    しかし、「勇者」であるということを隠し目的の勇者に近づいている為、まだ正体は知られてはいない。

  • 「同じ魂」を使うのは、その魂が「記憶を引き継ぐ能力」を持った魂であるため。
    ただし、「記録」しか引き継げないよう女神様に手を加えられているけれど。

  • 時間切れの際に断罪が行う残虐行為は、「魂の意思」なのか「女神の意思」なのかは分からない。

  • 笑うと女神様にとても良く似ている。

 


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勇者 天使組
最終更新:2024年01月04日 19:33