二つ名:囚獄の勇者
名前:カイ
詳細:
弱き人々を助け、理不尽な悪を裁き人々に希望を振りまいていく勇者。しかしその体は仮のもので、本当の体は深い牢獄の中で延々と繋がれ続け、絶望に暮れている
・男性。よく絞られたやせ形で、背も170センチ程度でさほどは高くない。20代。
・目と宝石の色はグレー。髪色はピンキーアッシュとアッシュブラウンの間のような、淡く柔らかな色合い。
・勇者の証はチョーカー。
・現在は常時覚醒状態であり、「分身」の能力を行使している。分身体は通常の外見と同じ。本体は白髪になり、勇者の証は首枷に変化。
(外見詳細決定のアンケートご協力ありがとうございました)
・魔法も使えず特殊な能力も必殺技もない。ただの身体能力が高く経験豊かなだけの戦士。
・身軽で回避能力が高い。また、器用な方で武器を選ばす、剣撃は軽いが速い。
・いつも資金にとぼしく、装備はコートで隠せてしまう程度の軽装。武器もどこで拾ったんだか分からないような数打ちの刀剣をつかっている。
・利き腕には細身の片刃、逆腕には受け流し用の両刃が基本だが、何を使うかはそのときの懐事情とめぐりあわせ次第。
・現状つねに覚醒状態で、「分身」の能力を行使している。
・「分身」は「勇者である自分自身」と全く同じ見た目と性能をもつ者(アバター)を生じさせる能力。場所、数は本体の任意。
・ただし思考は本体に委ねられているため、本体と同時に複数体動かすとかなり本体の脳や思考に負担がかかる。
・アバターの受けたダメージの何割かは本体にフィードバックする。また、アバターは実体をもつため、殺す以外に消したり処分したりする手段はないし、死ねば死体が残る。
・本体がアバターに集中するために自分から意識を手放したのではなく、他人の手によって不慮に気絶させられたとき、あるいは本体が意識を分身に移していないとき、アバターはただ生命活動をしているだけの抜け殻となる。また本体が死亡した場合、意識をどちらの身体に置いていたとしても、本体とアバターは両方ともに死亡する。
・理論的には道教の魂魄の解釈をベースにしたずっきぃさんの説を採用。
「囚獄の分身は本体から魄を削って器を作り、魂を用いて同期をとって使用する能力だった。しかし本体が投獄されたことで魂による情報同期をする際に目減りする本体の魄を維持するためにパケットを圧迫してまで分身側から魄を供給している」
「本体からは魂の情報、記憶や精神面のFBはほぼ完全なもので送れる。分身からは魄が相乗りしてしまうために記憶などのFBは不完全である上に、魄に刻まれた肉体的FBも受け取ってしまう。という結論をいったん提示してみるにとどめよう」
https://twitter.com/craftzukky/status/739149399452844032
・この理屈だと、現在のように分身⇔本体がリアルタイム連携でなく情報を蓄積してから送信しており、そのうえ牢獄で衰弱している本体の維持のために分身から魄を供給する必要がでている場合、魂の情報に加えて魄に刻まれた情報もおくられることとなり、一度に膨大な情報を分身から送っていることになる。
・そのため、分身→本体の移動はすべての記憶を送り切れず取りこぼしがでて、身体的なものも英気だけでなくダメージも情報として送られる。本体→分身は魂の情報のみ送るため取りこぼしはなく、本体の衰弱も分身には反映されない。
・分身と本体を同時に使用するときは、思考の負担は大きいもののダメージフィードバックは比較的軽く、記憶の取りこぼしもない。
・本名はカイ。15で故郷を出てから人助けをして生計を立てている冒険者。
・人助けを信条にしており、あらゆる生の上に降りかかる、避ける事を選ぶことすら許されない理不尽な出来事、「運命」を覆したい。
・故郷(セレニタ国トレアンドット)のなまりが強い。
・ある日、女神の神託を受ける夢をみる。平凡で力のない自分が勇者であるということには半信半疑で、そのため一度も死んだことがないし、勇者の休憩室や訓練所、女神の間に入ったこともない。
・かつて、通りがかった集落に依頼されて討伐に行った牢の魔王に敗北したことにより、現在は大牢獄に捕らわれている。
・牢の魔王との戦いの際に、かろうじて何回かの攻撃は回避するものの、自分ひとりの力ではとうてい敵わないこと、その力不足を深く嘆いて涙したことで勇者の証が発動し覚醒。「分身」の能力を得る。
・結局「分身」しても牢の魔王には敵わず、本体は大牢獄に捕縛され、分身の1体だけが聖界に逃れた。
・捕らわれている本体の肉体は覚醒の影響で女神の加護を離れ、そのうえ大牢獄にとらわれていることもあり、不死ではなくなっている。
・昼間は本体が意識を手放してアバターを動かすことに専念し、人助けに奔走する。夜はアバターを眠らせて本体に意識をもどし、考え事をしていることが多い。
・助けを求める声があれば「なんなん、自分しんどいんか?もうちょい気張れん?少し頑張ってくれたら俺がなんとかできるかもしれへんし」なんてどこにでも手助けにくる。ただし確実に救ってくれるような強さはない。
・自分の力が足りないことを熟知しているので様々な工夫で問題解決しようとする。
・陣取ゲームについてはなにひとつ知らないで過ごしていたが、旅の途中で親交を深めた災の魔王にすべての真実を明かされ、現在はきちんと認識している。
・また、陣取りゲームについて知ったあと、自身の信条のために色々と調べた結果分身でも女神の間は使えそうなので、ゲートの使用など必要にあるときには訪れるようになった。
・本体が牢獄にいて目が光に弱く、分身はダメージのフィードバックを考えると薄曇りでもサングラスが手放せない。「まぶしくてかなわんわぁ」
・ちなみに「囚獄の勇者」は、ある部族の祭りに関わって人助けをした折に、友人に「もしやりたいことがあるなら、その勇者の肩書きは利用すべきだ」と言われ、その地に伝わる伝承に由来して勝手につけられた。大牢獄に囚われている現状を皮肉ったような二つ名なのは偶然。
・セレニタ(読心の勇者の国)のなかの、山あいの里、トレアンドットの出身。訛りもこの里特有のもの。ときおり自然災害や野性動物に悩まされるけれど、人々は優しく、助け合いをするのが日常のような里。人の善意を信じて外からも力を借りるため、冒険者も出入りし閉鎖的ではない。
・若い男手も少ないため、他の若い衆と同様に自警団の戦士としての訓練を積んで育つ。しかし教えが不十分なわりにそこそこできるようになったため、里で動物を追い払うためだけで終わらせるよりも、外で冒険者として人様の助けになったほうが良いのでは、と里の人々にすすめられ、15歳で旅立つ。
・その後、色々な土地で様々な戦士に師事しながら冒険者として中堅程度まで実力をあげていき、人助けの依頼を請け負う冒険者として生活をするようになる。しかし、人助けばかりをして生きることは、苦しむ人々と向き合って生きることに他ならない。悲しい選択を迫られることや望まぬ犠牲に涙を飲むことも多く、「なにかを選ぶということはなにかを捨てるということだ」と実感している。
・女神の神託と勇者の証を得たのは正に身を切るような悲しいやるせない依頼をこなした日の夜のことで、それだけに、まさか、という気持ちが先行した。言われた通り証は身に付けるが、もしかしたら自分が罪悪感から逃れるためにみた夢であるという可能性も考慮し、今までと変わりない生き方を選択。
・牢の魔王の討伐も、ある谷合の集落を訪れたときの依頼を受けてのもの。ぼろぼろに傷ついた悲惨な集落で、どうか一刻もはやくこの被害をとめてくれと助けを乞われた。これをうけて、彼らのいう加害者に一番外見が一致する魔王である牢の魔王の討伐にでかける。
・覚醒のときに自分の力不足を心から嘆いたのも、あまりに人々の姿が悲愴だったからである。しかし敗北し、本体が捕らえられ、かろうじて隠れ逃れた分身で依頼を受けた集落を訪れると、そのような集落はどこにもなかった。
・調べたところ、その谷は「嘆きの谷」と呼ばれる、魔族により凄惨なやり方で全滅させられた集落のあった場所であった。その魔族は現在の牢の魔王とはかかわりのない人物。ただなぶり殺しにするわけではなく、谷に呪いをかけ、人々の怨嗟の声を楽しむために魂を死の前の苦痛と共にそこに縛り付けた。その魔族はすでに死んでいるが、呪いはとけず、人々は苦しめられ続けたまま、悲しみに共感してくれる人間が訪れると、まるで生前のようにふるまい救ってほしいと訴えてくるらしい。
・彼は絶望した。完全に、はき違えていた。彼らの訴えの真実を、自分はまるで理解できていなかった。彼らは救ってほしかったのだ。しかしそれは自分にはしてやれることではなかったのだ。牢の魔王を倒す実力以前の問題だ。どれほど苦しいかわかってやれるのに、苦しみの中にある彼らを本当の意味で助けるには、自分の知恵も、力も、判断も、何もかもが足りなかったのだ。
・そしてはじめて、人間の生の理不尽さを呪った。人間は運命という牢獄に繋がれた囚人だ。彼らも、自分も、だれもかも、なぜ人の生はこんなにもままならないのだろう。
・大牢獄の中で彼は考えた。あらがえない運命や、どうしようもない困難が、自分の人生を戦うためではないところから訪れるとき、人は理不尽な悲しみに打ちのめされるのだ。だれもが充分に自分の人生と向き合える「平和」な世界こそ、自分が望むものだと。自分が分身を生み出し、動かせるのはきっとそのためだろうと。そしてそれは、いままで自分が自然にやってきたことの延長線上にある。
・二度と自分の人生を戦うことができない獄中の彼は、あたえられた唯一の自由で、人々の希望を購うことを選択した。現在は旅の途中で世界の秘密を明かしてくれた災の魔王と一緒に、世界や神々をも縛る運命をなんとか覆せないものか画策している。
・絶望の中に希望を見出す。この選択に対する代償はいかなるものなのか、それは彼の生が終わってみるまでわからない。
・は出来事、〇は自作、●は他の皆様の作品。
・セレニタ国の北西の山に近いのどかな村、トレアンドットに生まれる。
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・十五歳で冒険者として旅立つ。ある程度実力がついてからは人助けを中心に依頼を請け負う。
・この時期に鶏の魔王と実は遭遇している。
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・人を見捨てるような選択をした夜に女神に神託を受け勇者に。色々と半信半疑。
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・冒険の途中で「嘆きの谷」と呼ばれる場所を訪れる。
〇『果たされなかった約束』
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・牢の魔王と対峙。この際「覚醒」の能力を得るも、敗北して重傷を負い、大牢獄に入れられる。
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・分身の扱いに慣れず、フィードバックダメージで本体の目を傷める。
・その間、見えていないためにそうと知らない状態で断罪の勇者と接触。
〇『Blind』
・青翼の勇者に出会う。
〇『晴れた日の紡ぎ歌』
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・書館の国を訪れ、嘆きの谷の真実の一部を知る。
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・通りかかった部落の祭りをめぐる出来事で咆の魔王と出会う。またこの件で「囚獄」を名乗り始める。ここから勇者として振る舞うことを決めたけれど勇者の特権は使用する気がない。
〇『其は地を渡る風』
・『晴れた日の紡ぎ歌』のラストで災の魔王と出会う。この頃から段々親しくなっていく。
〇『人間証明P』
・たぶんこのあたりで読心の勇者と囚獄の「分身」が接触している。
・望の魔王、翡翠の勇者、金緑の勇者、伝令の悪魔と出会う。
・牢の魔王と投獄後初めてマトモに会話する。
〇『鉄格子をすりぬけるもの(前編)』
〇『鉄格子をすりぬけるもの(後編)』
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●公式アカウント様より『囚われざるもの』はこのあたり。
・『Blind』終盤で、本体の目が見えるようになり、断罪の勇者が大牢獄で担う役割を知る。
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・災の魔王と大分親しい感じになっている。
〇『暁の星』
・願望の勇者から望の魔王の角を『幸運を呼ぶ角』として受け取る。
〇『砂の中から金を拾う』
・炎の魔王、金色の勇者と出会う。
●公式アカウント様の『はじめてのクエストものがたり』
・多数の魔王・勇者を巻き込んだ「闇オークション」で売られかかったりなんだりな出来事もこのへん。
・それに関連して書館の勇者と彼の部下にも出会う。
●東様『闇オークション編』
●さんてんりーだ様『闇オークションside災 書館の国にて』で
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・災の魔王から世界の成り立ちの真実を伝えられる。同じ目標を目指すことを選択する。
●さんてんりーだ様『白昼夢と緑の光』
●さんてんりーだ様『決断』
〇『選択』
●さんてんりーだ様『君を待つ間に』
●さんてんりーだ様『幕間
朝の光』
●公式アカウント様『祈りの先』
●公式アカウント様『祈りの先の先』
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・憑の魔王と出会う。
●シャル様『偶然の邂逅』
・読心の勇者と囚獄の勇者の「本体」が出会う。
●茉莉様『訪問検心』
・明確になった目標に向けて災の魔王と暗中模索。
〇『蒙きを啓く』
・妄信の勇者と出会う。
●時雨様『新しい勇者との出会いのお話』
・ゲームの不成立を目指して強力できる人を探す。
●さんてんりーだ様『イリーガルムーブ』
●東様『灰に埋もれる』
●東様『それはまぶしく』
・邪神様に会いに行こうという考えもこのあたりから。
●さんてんりーだ様『結節点』
〇『真の路を棄てし時、眠りは我が身に満ちたりき』
●公式アカウント様『踊る悪魔』
〇『遍く町々をめぐりて狼を逐ひ、ふたゝびこれを地獄の中に入らしめん(前編)』
〇『遍く町々をめぐりて狼を逐ひ、ふたゝびこれを地獄の中に入らしめん(後編)』
・赤い森チャレンジ。これも悪魔めぐりの通過点として。
●さんてんりーだ様『鮮血と灰のループバック』(前編) (後編)
〇『狂乱の徑を彼ひとり帰らしめよ かく爲しうるや試させよ』
〇『火の中に魂あり、いづれも己を燒くものに巻かる』
●さんてんりーだ様『チェス・クロックを止めて』
〇『何ぞ危ぶむことなく、広き處をはなれ、帰思衷に燃ゆるもなほこの中心に下れるや』
●めつ様『ゆめのつづき』
〇『この幸なき状にあるは恥もなく譽もなく世をおくれるものらの悲しき魂なり』
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●災の魔王様の時系列説明がめっちゃわかりやすいので災さんとの関係についてはこちらをご参照ください。
・女神…勇者としての自身を疑うことで女神から遠ざかり、覚醒や投獄を経てもはやあまりに遠くなってしまった。世界の成り立ちの真実を知って、改めて一度会って話をしたい。彼女の真意を問い、彼女を含めて皆がいい形になる可能性を見つけたい。
・邪神…どういった存在なのかいまいちイメージがわかない。ただ、ゲームをするということは女神様の友人なんだろうという認識。魔界の祈りなら届くかもしれない、という一縷の望みを拾ってくれた。彼の真意を問い、彼にとってもよりよい形に物事が運ぶ可能性を見つけたい。
・伝令の悪魔…邪神に会うための方法を知りたいかと取引を申し出てきた。変な人だけど悪い人ではない。
・傾聴の悪魔、監視の悪魔…狂月の夜市で鬼ごっこした。
・読心の勇者…ただの戦士の頃から自国の姫君であり勇者である読心の勇者のことは囚獄は一方的に知っていた。ただしきちんと顔を合わせたのは投獄後に分身の姿の状態である。偶々山賊退治をしているところ読心の勇者を遠目で見かけて声をかけて挨拶をした。自分が勇者だとかは別に話していないが、後で大牢獄にて本体と接触し勇者だということもバレる。
・鶏の魔王…囚獄が駆け出しの戦士だったころに色々と失敗してへこんでいたところ、鶏姿で歩いているところを見つけ、おもわずもふもふしながら愚痴ったことがある。見かねた鶏の魔王は翌日人間の姿でアドバイスしにきた。それ以降、片や変身が不自由に、片や本体が牢獄に、と直接顔合わせできないような状況になっている。
・牢の魔王…看守と囚人の関係。
・望の魔王…囚獄の勇者はそうと知らずに彼の欠けた角を所有している。一度言葉を交わしたものの、お互いの事情をよく知らないためギクシャクしている。
・金緑の勇者…大牢獄の中で一度遭遇したことがある。勇者について色々レクチャーしてくれた。
・願望の勇者…砂漠で出逢い、望の魔王の角を託された。
・翡翠の勇者…大牢獄で遭遇。自分の立場もかまわず、早く脱獄しなければ魂が危ない、と忠告をくれた。その後、災の魔王と掲げた目標に賛同し協力してくれるようになった。
・書館の勇者…嘆きの谷の真実について知った大図書館のある国の主。闇オークションに関わる幾つかの事件をきっかけに交流がある。彼の部下のオルハザル(デューク)とはそこそこ腹を割って話した知人。
・炎の魔王…魔王だとは知らず魔術師として一緒のクエストをこなす。自分の親しい友人と同じく強くて繊細な人だという印象。もうすこし話をしてみたい。
・金色の勇者…炎の魔王と一緒にクエストをこなす。とても話やすく感性があう勇者。炎の魔王と善い関係を築いてるんだなぁと微笑ましい。。
・視の魔王…視の魔王が久々に第三の目で牢の世界を観察していると、新しく大牢獄に捕まった勇者が分身で外の世界でも活動しているとのこと。どうやってあの牢から逃れたのか、覚醒状態の勇者が長時間そのままでぶらついているとどうなるのか興味をもって、人間の姿に化けて接触。客観的に見て人間に化けた時魔力を抑えるのが得意な方ではないが、魔法とはまったく無縁な囚獄は気づかず、どこか物言いが曖昧だな…何やってる人なんやろ…と思いつつ交流を深めている。
・竜騎の勇者…読心の勇者が大牢獄を視察にいった際に同行し、囚獄の本体が意識のない状態で拘束されているのを見かける。その後外の世界で分身を見ることもあるようだ。
・朱の魔王…人狼に苦しめられているので助けてほしいと聖界の村から依頼を受けて、分身が人狼に対峙しているときに、朱の魔王が通りかかりバトルに乱入。手助けをしてくれた。人狼と人間の住み分けを徹底するのは難しいと言われて囚獄はややへこむ。
・憧憬の勇者…分身がいつものように依頼を受けているところでばったりと出くわし、お互い人助けを身上にしているということで意気投合する。囚獄は憧れに一直線の憧憬のことがとても眩しい。
・銀鏡の勇者…仕事中に遭遇。はじめて勇者同士で組んだパーティーをみたことになる。窮地を柔軟なやり方で回避するやり方を教わる。
・鳥の魔王…聖界のある国で蔓延した流行り病の薬になる魔鳥の尾羽を譲ってもらう。とても丁重に対応してもらった。その後もちょくちょく交流は続いている。
・咆の魔王…迫害された人々を護送していてピンチになったときたすけてもらう。大地の神様の御使い!?
・憑の魔王…憑の世界の自然発生的なゲートにうっかりはまりこむ。おもてなししてもらって仲良しさんに。なんとか憑の魔王の悩みを解決してあげられないものか色々と思案中。
・日輪の勇者…お忍びで隣国の敵情視察に来たときに、治安の悪いところで囚獄と会う。囚獄は色々と心配になりつつも国まで護衛して送り届けた。
・玻の魔王…玻の世界に人間がこないように玻の魔王が読心の勇者に通達し、その依頼をうけて商人が行こうとするのを見つけてとっちめた。帰り際にお茶をごちそうになって、ガラスの花のブローチを頂いた。
・死霊の勇者…下町にとっていた宿の近くで負傷して倒れていたところ助けてもらう。死体かとおもったら死体じゃなかった!目覚めたあとに色々と話して親しくなった。
・施術の勇者…大きな災害があった国から依頼されて被災者救出をしていたところ遭遇する。こちらが負傷しているのを見て治してもらった。囚獄が勇者だと知ると、勇者なのにリスポーンに頼らないのは珍しいと何故か喜んでいた…。それからは会うたびにいろいろと治療してもらっている。
・流動の勇者…街で大道芸をしているところを見かける。とても美しい芸に子供たちがよろこんでいるのをみて、ほんとうに「助ける」ってこういうことなのかもしれないと感動。きらきらしたまなざしで見ていたら話しかけてくれたので親しくなる。
・式神の勇者…東の国にいく依頼を請け負ったときに、慣れない土地で行動する助っ人として、魔術師として名高い式神の勇者に会いに行く。一発で分身だと見破られた。その後は色々と分身として動くときのアドバイスなどを受けている。
・気の魔王…なぜか依頼で行く先々に現れては声をかけてくる女性。はじめは偶然かとおもったが、どうも自分に会いたいがために困りごとまで起こしていたらしいと聞いて、囚獄はめずらしく腹を立てている。それでも相手はめげずに会いに来る。
・泡の魔王…分身が泡の国に行って温泉でひとやすみ。そこでこちらの事情を知られて以来、牢の世界に温泉を持ち込めないかどうか努力してくれているみたいである。
・蒼の魔王…囚獄が残忍な罪人を追って蒼の世界の荒野に行ったとき、たまたま洞窟の出入り口を見つける。一晩野営地にさせてもらった。
・蛮の魔王…見世物にされていた毛玉族の子どもを送り届ける。悪い印象は与えてないはず。
・戦の魔王…女神と極端に繋がりの薄い勇者がいるということで観察しにくるが、わりと普通そうで拍子抜けしている。要観察対象か。
・獣使の勇者…戦地からの避難民護送の際に、野外に潜んでいるゲリラに苦戦しているところを助けてもらう。
・断罪の勇者…よく大牢獄でつらそうな表情を浮かべて歩いているのを目撃するため、たびたび囚獄から声をかけている。
・青翼の勇者…聖界の街で出会い、黒い翼の天使を探していることを聞く。青翼の勇者が勇者だとは知らない。
・災の魔王…青翼の勇者の言葉を聞いた分身が旅の途中で見つけ、話しかける。彼女の話をしても会いに行く様子はない。「よぉわからんけどアンタもなんだかしんどそうやね、どうなったら幸せ?なんかできることない?」って聞いたらデコピンされた解せぬ。
旅の中で親交を深め、彼によって世界の真実を知らされ同じ道を進まないかと言われたことで、いままであてどもなく行っていた生き方の明確な指標を得た。いまでは親友であり同志。
いろいろな土地の歴史、宗教、地理、社会、文化を記録し分析する地誌学を専門としている若手の学者。
20代男性。身軽な旅装にほつれたローブと帽子と眼鏡。髪は砂色、やや長めでウェーブしている。
口が上手く押しも強いが、明るく人懐っこく実に生き生きと学問について語るので不快感は少ない。
映像記憶能力が高く一度見たものや文面は殆ど覚えている。
元は冒険者で、いまはフィールドワークと文献研究の融合を目指している。
聖界のある商業の発達した都市の商家に生まれたが、趣味人で商才のない父があっという間に身代を崩し、キキが物心つくころには完全に落ちぶれて屋敷も財産も引き払い、両親ともに他家の使用人として働くようになっていた。キキも自分である程度の物事ができるようになってからは色々な店で下働きをしていた。母が病気で亡くなり、その後なぜか父も失踪。家に留まる理由もないので、乏しい遺品と家財を売って冒険の旅に出たのが冒険者としてのきっかけ。
それまで学校に通ったことはなかったが、旅の中で立ち寄った場所で老いた学者に記憶力と知的探求心を見出されて知識を伝授され、老いてままならない師匠の手足のように各地の情報を集めることが、学問の入り口となった。
フィールドワーク先で出会った学者と分野を問わず交流を深め、本格的に気の合う者とは共同で頭金を出し合いビブリオテカ(書館の勇者の国)に研究拠点を持っている。出歩くことが多くたまにしか居ない。
フィールドワーク中に囚獄の勇者と出会う。その際、まだ勇者としての二つ名を持たなかった彼に、飲み会のテンションでその地の勇者伝承に由来する二つ名を与えた。
以下のお話で登場。
「其は地を渡る風」
「狂乱の徑を彼ひとり帰らしめよ
かく爲しうるや試させよ」
20代男性。大柄でよく鍛えている。金髪碧眼でさわやかに輝くような笑顔。明るく丁寧な口調で、基本的には善意で動く。
しかし思想的には世間とかなりずれている。だが本人は極めて公平な天秤を掲げて生きていると考えている。「どうしてやってくる魔の者を追い払うのに、人間に関わる人ならざる者を追い払わないのだろう?理にかなっていないんじゃないかな?私には理解できない。勇者や天使、ひいては女神様が、聖界に存在する理由が。」
魔界のゲートに隣接した国家に生まれ、幼いころから日常的に魔の者の脅威を身近に感じて生きてきた。
魔法は数種類使えるがすべて初歩的なものまで。剣技は短剣も長剣も得意ではないが、いつも重装であり縁を良く研いだ鋼の大盾によるシールドバッシュができる。脚力はあるので決して鈍重な動きではない。
それよりなにより大型の設置罠を造るのが好き。地形や天候を利用した罠は創意工夫に満ち溢れている。罠を張り、自分は重装で固めて釣り餌の役割をして誘い込む。
一種の思想家で、「聖界は人間が住むべき土地である」ということを信条としている。その基準は「人の形をしていない魔の者、死なざる者、終わりの無いものを生み出す者」の3点。それらのどれかに該当する存在は、聖界に住むべきではないと思っている。
それゆえに、「女神・天使は聖界にいるべきではない(神やその使者ならあらゆる人の届かざるところにいるべきだ)」「勇者は聖界にいるべきではない(人間でない者らしく魔界にいるか、そうでなければ人間らしくきちんと死ぬべきだ)」「魔王や魔物は聖界にいるべきではない(あるべき世界に帰るべきだ)」と考えている。
最近山に大型の罠を設置して、魔王討伐に向かう複数人の勇者を捕えた。しかるべき魔界に投棄するために野良ゲートを探していたところ、牢の世界に繋がるゲートを発見する。
それをきっかけに牢の魔王と誓約「牢の看守」を結び、いくつかの魔術(縛道術)を教わる代わりに、捕えた勇者を牢の世界に送るようになった。
勇者を狩る人物として当然聖界ではお尋ね者だが、金髪碧眼というよくある風貌で特徴もなく、感じのいい冒険者の戦士に見えるため、出歩いていても賞金首として狙われることは少ない。
以下のお話で登場
「陋の監守の天稟」
20代男性。中肉中背。オリーブ色の肌にこげ茶の髪。彫りの深い顔立ち。一人称は「わたし」で物静か。たくましくはないが健康で頑丈な体質。
もとは聖界の海辺の国家の王位継承者だったが、現国王が体調を崩してから自国の経済状況がみるみるうちに傾いていき、彼が次期国王の立場でどれほど力をつくしても真相究明をすることができなかった。その隙に隣国に攻め込まれ虜囚となる。
しかしその護送中に山賊に襲われ、奴隷として売られ、なんやかんやで港に流れてきたところ、人手不足で安い人間の奴隷を探していた貿の魔王に買われた。
王族らしく政治、経済、歴史に造詣が深く、数か国語を習得している。また、そこそこに武道や医術などの実践も心得ている。
魔族の中で身を縮めて生活しているが、いつか自国に戻ること、また、自国の滅亡の真相を解き明かすことを望んでいる。