過渡の勇者


二つ名:過渡の勇者


名前:
・アバター体:フェイ・エクシール
・プレイヤー(地球人):斎藤 彩錵(さいとう あやか)


詳細:

ゲームをしていたら突然光に包まれ、気付いたらゲームのアバター姿でいた。異世界の勇者や魔王がいるらしいということを聞き、帰る方法を探すためにも勇者になることを承諾した


身長:162cm
体重:43kg
(体は粒子状の光(フォトン)でできている。光の粒子は一般的な物質よりも軽いため、身長の割に体重が軽い)
本名:ゲームのアバター体と地球人の意識とが勇者化に伴い融合した存在。そのため名前も二つある
・アバター体:フェイ・エクシール
・プレイヤー(地球人):斎藤 彩錵(さいとう あやか)
(「錵とは、にえ/日本刀の表面に現れる粒子状の文様などの意味をもつ漢字」)
性格:
・明るく、激しく、閃烈。好奇心旺盛。食べる事、かわいいものに目がない。
・ゲームが上手であるが、忘れ物が多い、凡ミスが多い。ざっくり表すならばポンコツ。
・勝負ごとが好き。あくまでゲームだと分かっていれば結構無茶をする。
勇者の証:右手にはめているリング。フェイが勇者になる前に手にした聖剣(レア武器)をかたどったもの

 

【故郷】

惑星地球・東京
ただし、アバター体を作成し設置した場所は惑星調査隊ミスキュール2という場所でため、こちらが故郷という見方もできなくもない。
いずれにせよ、ムゲンWarsの聖界・魔界には故郷が存在しない。

 


【能力】

・「電気」を操る能力。

地球人がもともと持っている能力。電気は本来機械があってようやく使用可能なエネルギーリソースだが、女神の加護により機械無しで使用できるようになった。
電気の操作の適性の強弱は人(地球人)によって程度の差があるが、彩錵はその適性が元々段違いに強かった。
この能力で電気→光(フォトン)というエネルギー変換を行い、敵にぶつけたり武器にして攻撃に用いたりするのが過渡の主な戦闘スタイルである。さらに光だけでなく熱や風など様々なエネルギーに変換できるため、光よりも火の方が有効な敵に対しては、エネルギーを変換して火属性攻撃を仕掛けることもできる。一見全属性を使用できるように思えるが、雷属性攻撃は通常は使用しない。これは地球の技術では電気は何らかのエネルギーに変換しないと生活の中で活かすことができないため、直接電撃を発生させて攻撃することは不得手であるためである。
この魔法のような術は、地球の科学技術(テクノロジー)の延長であることから、「テクニック」と称される。
電撃や雷のテクニックが最もエネルギーのロスが少なく効率が良いのは事実であるが、上記のような制約から、ある意味禁断のテクニックと呼べる位置づけとなっている。
万能だが弱点も多い。まず聖界(魔界もだが)に電気エネルギーの供給源が少ないこと。しかも魔界などに電気よりも豊富に存在する魔力というリソースだが、これは電気に変換することができない。これは魔力→電気という変換を行う機械は地球に無いためである。戦闘行為を挟んだ後、かなり長い休憩(充電)を挟まないと再度戦闘をすることができない。

 

・異世界へ飛ぶ能力。

これは機械(過渡はゲーム機と認識している)で行なっていた「ネットワーク接続」という機能。
地球に数多く存在しているゲーム機というものが行っていたのは、単なる仮想現実世界ではなく、
実在する惑星調査船「ミスキュール2(Mysqule 2)」への転移だった(詳細は【地域】を参照)。
女神の祝福を受け、勇者となったことで自身の能力となったが、かといって過渡の勇者はこの能力で地球に帰ることはできない。
世界線を跨ぐとき、二つの世界の間に存在する様々な物質や空気、エーテルなどとの接触で摩擦熱が発生し、その過程で黒焦げになってリスポーンするのがオチだからだ。
後述する「高温から身を守る能力」との同時行使でその問題は解決できるのだが、ゲーム機の内部の仕組みを知らない過渡は、同時行使するという発想に至らない。

 

・高温から身を守る能力(ファイアウォール)

これも機械(過渡はゲーム機と認識している)で行なっていた「ネットワーク接続」に関連するもので、安全装置のような機能。
地球のゲーム機がよく熱をもつのは、前述するネットワーク接続の際に異世界との摩擦熱をこの能力で受け止めているため。
この機能を得たため、過渡は火の属性に少しだけ強い。

 

・透明な物体の干渉を受けない

これは能力というより性質といったところ。過渡の武装や体を構成しているのは光そのものであるため、光を通す物体、つまり透明な物体はすり抜けてしまう。
以下、干渉を受けるものと受けないものの分類(×だとすり抜ける、〇だとすり抜けない)

  • 曇りガラス:〇 光を乱反射するため、何の干渉も受けずにすり抜けることができない
  • 色のついた水晶:〇 過渡はさまざまな光の集合体なので、いずれかの光をカットするものはすり抜けない
  • 黒水晶:〇 説明不要。光を通さない
  • UVカットグラス:× アバター体は可視光でのみ定義されるため、赤外線や紫外線をカットする物体の干渉は受けない
  • 完全に透明な水晶:× すり抜ける

 

【能力(ムゲンWARSステータスランク共有シート対応)】

[過渡の勇者 パラメータについて]

[前提(解釈)]

HP:「耐久力」と解釈。0になると気絶あるいは死亡する。
MP:「継戦能力」と解釈。無くなると武装・テクニックが使用不能

過渡の勇者は光テクニックで光子を物質化して肉体・衣服・武装を構成しているため、
命を削って攻撃を放つ。したがってHP=MPといえる。
どちらかがなくなれば死亡するとともに、当然全ての攻撃手段が使えなくなる。

 

[パラメータとその根拠]

HP:E

→斎藤は痛みに慣れていない平和な地球の住人。攻撃に対する耐久力は生身の人間と同等以下。
むしろ粒子と波の二面性をもつフォトンは物理的に脆いまである。
地球での戦闘ではランクDに。

MP:E

→継戦能力は非常に低い。
ムゲンWARS側の世界では太陽の軌道が地球と異なるためオービタルバッテリーによる充電が困難。
コスチュームに蓄えたわずかな電源での戦闘を余儀なくされる。
地球での戦闘であればランクBに。

攻撃力:A

→攻撃手段はたくさんある。武装による斬撃、射撃とテクニックによる法撃の両者を含む。
過渡の各種能力は斬撃・射撃・法撃すべて魔力に依存しない物理攻撃。
各種武装およびテクニックは高出力かつ燃費劣悪。
覚醒時は攻撃力がさらに上昇(Aより上が無いためランクの変化無し)。

防御力:B

→各種武装は戦闘に耐えうる強度をもつ。
ただし長時間の戦闘に向けた軽量化が施されているのと、可愛さに多少振っているため強度は中の上。

魔法攻撃力:E

→魔力への依存度は基本的にゼロ。
覚醒時は女神から賜った魔力を含めて使えるものを全て使うスタンスに変更するため、
ランクDに。

魔法攻撃力:E

→魔力への依存度は基本的にゼロ。特に精神汚染は過渡の弱点である。
覚醒しても魔法防御力は上がらない。

素早さ:B

→肉体が光でできているため基本的に素早い。ただし斎藤の運動神経はそこまで良くない。

 

[その他自由記述など(ステータスランクシートより抜粋)]

MPは残存魔力でなく継戦能力と解釈。
HP≒MP。
WARS界では充電困難。
地球での戦闘ならHPはD、MPはB。
MP0で武装解除し防御低下。
魔法でなく光子。
攻撃手段多い。
武器全部光属性。
テクニックは雷以外属性揃。
精神汚染に弱い。
覚醒時は魔法攻撃Dになるが命中低下。
雷系テクニックは覚醒時のみ使用。

 


 

【武装】

過渡の勇者自身だけでなく、すべての武装はフォトンを凝集して作り出したもので、
エネルギーが許す限り自由に出したり消したりできる。

 

光の剣:レーヴァテイン

名前の由来は地球にある「北欧神話」と呼ばれる神話に登場する剣。とはいえ他の武装と同様、実態はフォトンで具現化した剣であり形は神話のそれとは大きく異なり、名前もかっこいいからという理由でつけただけのものである。
フォトンでできている。フォトンの実態は光であるため、強い光を苦手とする対象に対して大ダメージを与えられるが、光を通すものは透過してしまうため斬ることができない。

 

二丁拳銃:アストラフォビア

フォトンを射出する。周囲のキューブは射出用のフォトンを事前に空中に留めて扱いやすくしたもので、フォトン・パケット(PP)と呼ばれる。銃弾一発一発はこのキューブ一つ一つをさらに圧縮して装填する。フォトンをキューブ化して空中に浮かせておけば、圧縮・装填・射出までの流れをワントリガーで自動的に連続で行うことができ、二丁拳銃の形でありながらマシンガンのような連射性能を誇る。銃弾がフォトンでできているため、光を透過するものに対して干渉できないほか、プリズムのようなものに通すと射線が屈折する。
なお、「アストラフォビア(astraphobia)」とは「雷恐怖症」という意味であり、過渡の勇者本人も雷恐怖症である。

 

服:スチューデント・スタイル青

フェイ装備していたコスチューム。その構造は地球の高校生の制服のようになっており、見た目の可愛さに重点を置いた作りになっている。しかしその実態は蓄電池のようなもので、物質化したフォトンを蓄えることができ、このコスチュームのおかげで、電力リソースの乏しい聖界や魔界でもある程度戦闘が可能になる。

 

補助武装:オービタルバッテリー

太陽電池。背中に背負って持ち運ぶことができる。
地球上で使う場合、背負って歩いて揺らしても太陽の軌道を自動で計算して最適な角度で受け止める機能がついているため驚異的な充電効率を誇る。
蓄えた電気はコスチュームにチャージし、テクニックやフォトンの操作に使うことができる。
コスチュームに電気を渡さずともオービタルバッテリー自体がフォトンを蓄えているため、そのエネルギー射出可能な武器に変形させることができるが、変形および振り回すことで軌道の計算が狂うため、武器として使っている間は充電がほぼできない。
聖界や魔界の太陽の軌跡は計算できないため、充電効率は地球にいるときに比べて大きく劣る。他にエネルギーの供給源が無いため、このわずかなエネルギーでの戦闘を余儀なくされる。

 

覚醒時使用:????(名称無し)

この武器には名前が無い。名前などというものをつける暇があれば一刻も早く目の前の相手を貫いてやる・・・
そんな攻撃性をそのままフォトンで形にし、女神の加護で得た魔力も付与したものがこの武装で、あえて名前を付けるなら「敵意の具現」といったところか。
地球には「命を刈り取る形」という悪意に満ちた形状の武器を形容する言葉がある。
これは何千年もの間人類史が繰り返してきた戦いの中で考え抜かれた、もっとも効率よく相手を攻撃できる武器の形状を指すことが多い言葉だが、この武装はそんな歴史あるフォルムではない。敵意が衝動的に鋭くいびつな形をとった形で、例えるなら雷光をまとった雲形定規のような武器であり、銃にも槍にも剣にもなる。
他の武装と異なり、女神から賜った魔力を用いて作られているため、勇者の瞳の色と同じエメラルドグリーンなのが特徴。

 

節電用武装:チタンバスタードソード

聖界で買った普通のチタン製の両手剣。テクニック以外では唯一フォトンを使わない攻撃手段でもある。
過渡の勇者が少しWARS世界に慣れてきた頃、使えるフォトンが限られた環境の中で、いかに少ない消耗で戦うかは課題だった。そんな折、毎回フォトンで武器を作るのでは消耗が激しいので、普通の武器も使うようにしたら節電になるのではと思い付き買ったもの。
レーヴァテインがフォトンでできていて軽いため、そのレーヴァテインと同じ使い方ができるよう、大ぶりな両手剣でありながら軽く、強度もあるチタン製のものを採用した。

 


【必殺技・テクニック】

●フォトン・パケット(PP)
過渡の周囲にフワフワ浮かんでいる青いキューブ。フォトンの急速充電が必要な場合に吸収できるようフォトンを固めて浮かせてある。アストラフォビアの弾にもなる。シャイニング・フレアの際に投げつけるものは大型で、1回につきパケット複数個分のフォトンを要する。

●ファイアウォール
味方全員の火属性耐性を上昇させる。元はネットワーク接続が可能な機械の安全装置として組み込まれていた機能で、機械が熱を持つのを防止するものだが、テクニックとして体系化した。

●U-ジャッジメント
「アンアイデンティファイド・ジャッジメント」。
いわゆる「謎判定」。前方に蹴りを放つが、どう見ても当たり判定が足の長さより数倍長い。敵は回避しにくい。
格闘攻撃だがテクニックの一種。

●シャイニング・フレア
大きいフォトン・パケット1個を閃光玉の要領で投げつけて強力な閃光を発生させる。

●オービタル・カノン
オービタルバッテリーを変形させ大砲形態にし、全フォトンを射出する。威力は絶大だが、消費フォトン量に見合わない。

●ライトニングピアス
覚醒時限定。敵意を具現化させた光子の刃に雷をまとわせて敵を貫く技。

 

◆火属性テクニック

地球人類が最初に使い始めた高エネルギー体である炎や熱に関連する術式をまとめた火の属性を持つテクニック

・ディスチャージ・ファイア
高電圧を通電することで発火させる。他属性と異なり、産業技術的な目的は特になく、火起こしそれ自体を目的とした初歩のテクニック。
覚醒時は雷属性テクニック「ディスチャージ・バースト」となり、フォトンを高圧で供給することで漏電を起こさせ、電撃をまとった大爆発を起こす。

・(テクニック)フラワリング・バーン
火球を発射し、爆発させる。元は花のような色とりどりの爆炎で夜空を彩る演出用テクニックだった。地球では夏によく使用された。

 

◆風属性テクニック

軽い流体の操作や航空力学と結びついた、風の属性を持つテクニック。

・ウェザー・ストーム
突風を起こす。元は天候操作を目的としたテクニックだった。
覚醒時は雷属性テクニック「サンダー・ストーム」となり、無数の落雷を引き起こす。地球人には極度の感情の高ぶりにより雷を落とせる者がいる。

・インダストリアル・エアバスター
高密度の空気の塊を射出する。元は風圧でゴミやホコリを吹き飛ばす目的の産業用テクニックだった。

 

◆水属性テクニック

重い流体の操作と結びついた、水の属性を持つテクニック。あくまで流体の操作技術であるため、水そのものを発生させるわけではない。そのため、水や液体が無い場所では使用できない。

・ジェット・ウォーター
水または液状化粒子状フォトンを針のように高圧で射出するテクニック。水圧で物を斬ることができる。
元は水を市街地全域に供給する都市開発用テクニックだったが、同じく水を用いた工業用テクニックである高圧洗浄技術取り入れた戦闘技能。
覚醒時は雷属性テクニック「クリューエルファイバー」となり、フォトンで作り出した無数の線(光ファイバー)で敵一体の四肢を串刺しにして動きを封じたのち、射撃で打ち抜く。

 

◆土属性テクニック

地面や大地、惑星や天体が存在ことによる影響を体系化した土の属性を持つテクニック。

・アーティフィシャル・グラビティ
人工重力を発生させる。負の重力により自然の重力を打ち消すこともできる。元は宇宙開発を目的としたテクニックだった。
覚醒時は雷属性テクニック「プラズマ・フィールド」となり、空間に強力な電場と力場を発生させ、全てを引きちぎり、バラバラにする。

 


【地域】

・惑星「地球」

これを読んでいる人に地球の説明をする必要があるのかどうかは分からないが、ざっくりと。
気候が穏やかで水も豊富な惑星で、生産・通信技術が非常に発達している。また、「電気」というリソースを使って様々な道具(機械)を動かし、生活水準を高めることに成功している。光回線/光通信などがその例である。
一方、魔力リソース用いることは無い。「魔法使い」と呼ばれる者が現れたことが地球の人類史上に数多くあるが、彼らは何らか仕掛けを用意し、さも魔法を行使しているかのように見せかけていたに過ぎない存在である。魔力を用いた地球人は人類史上存在しない。
現在、地球は惑星調査船ミスキュール2との交流を持っている。地球の通信技術の礎である「光通信」によりミスキュール2にアクセスし、情報を光で送信したのち、その光を粒子(フォトン)化してアバター体を形成。作成されたアバター体は地球人の指示のもと、フォトンを自在に操り、惑星調査隊の任務(戦闘・調査など)を支援するのだ。物騒な任務となれば、調査対象の殺害が必要だったり、生身の人間が近づけない場所に行く必要があったりするのだが、フォトンでできたアバター体を送り込むことで人的被害の抑制を実現している。
しかし、地球側のアバター操作者は必ずしも、血を流す/流させることを好まないため、彼らにはこのシステムはあくまで「オンラインゲーム」で、アバター操作者はその「プレイヤー」であると説明されている。このシステムの全容を把握しているのはゲームの運営と称される組織のみである。

 

・惑星調査船「ミスキュール2(Mysqule 2)」

地球から何光年も離れた場所を飛行する宇宙船。名前の由来は乗組員たちの大半の故郷は地球型惑星「ミスキュール」であり、この船を第二の故郷とする想いを込め、「ミスキュール2」と名付けられた。その名に恥じない大規模な船であり、調査員、戦闘員だけでなく、居住区には一般市民もおり、行政も存在するため、まさに一つの小さな星と言って差し支えない存在である。
地球よりも発達した通信技術を持ち、宇宙開発のレベルも地球の比ではない。地球とミスキュール2との交流も、ミスキュール2側からのアプローチをきっかけに始まったものである。しかし、電気をフォトンに変換して物質化する技術は地球の方が上であり、フォトンで形成したアバター体による調査支援は地球の技術ありきで成立している。
地球との交流が始まってからはアバター体の人口も増加している。

 


【***別形態***】

【覚醒 ~ウェーブ・スタンス~ 】

覚醒のトリガーは激しい怒りの感情、あるいは強い決意。
通常、過渡は魔法を使わず、禁断のテクニックである雷系統のテクニックを使わない。
しかし覚醒時は、女神から賜った魔力、肉体や衣服を構築する全ての電力、フォトンなど、使えるリソースを全て武装とテクニックに回して目の前の相手を貫くのに特化したスタイルに変化する。
フォトンは「波」と「粒子」の二面性を持ち、アバター体や武装は「粒子」としての側面が色濃く出ている(パーティクル・スタンス)が、それを「波」の性質を強める(ウェーブ・スタンス)ようシフトさせている。とはいえ完全な「波」になってしまうと体がバラバラになってしまうため負担が大きい。肉体を維持できるギリギリのレベルまで「波」に近づくのだ。
見た目や能力は以下のように変化する。

  • 装備:コスチュームを形成しているフォトンを攻撃に回すため軽装かつ露出が多くなる。敵意で歪んだ感情を反映するかのような曲線をベースにした形状になり、どこもかしこも討つべき敵を貫かんとするかのように鋭く尖っている。極限まで覚醒のレベルを高めると服が消滅する。

  • 武器:「敵意の具現」を装備。武装と身体の境界が曖昧になる。

  • テクニック:エネルギー変換などすっ飛ばし、電撃やフォトンをそのまま射出する。変換を挟まないためエネルギー効率は良いが、先走りすぎた敵意により狙いは定まりにくく、また単独で電気を扱うイメージが沸かないため敵に当たりにくい。

  • カラー:瞳の色同様、緑を基調としたカラーリングに変化。これは女神が授けてくれた勇者の魔力によるもの。

  • リスポーン:物質を形作る性質をもつ「粒子」でなく動的な「波」の性質が勝っているため、肉体の再構成は難しい。

 


【圧縮】

体のサイズが小さく、顔立ちはデフォルメされており、含有フォトン量も少ない。しかし戦闘能力は変わらない。
通常時の過渡の勇者を「圧縮」した形態である。

高い情報技術を誇る地球の文明が築き上げた技法「ファイル圧縮」。これは、より少ないリソースで同等の情報を電気的に書き記す技法であり、20世紀頃から「7-zip」などの技術が存在した。
現在の地球ではこの技法の適用対象がフォトンで作られたアバター体にまで及ぶようになった。すなわち少ないフォトンで通常時同様の活動ができるような技術が存在している。その名も「14-zip」。
アバター体に特化し、そのパフォーマンスを落とさない画期的な技術であるが、圧縮率は「7-zip」の半分程度である。すなわちサイズは「7-zip」の2倍程度になってしまう。数字が7と14で2倍の差があるのは偶然であるが、地球のフォトン技術者たちの間では、このような数字の関係になっていると覚えやすくて助かるとのこと。

地球におけるオンラインゲームとは、言わば光回線を介した戦闘アバター伝送から成るコンテンツであるのだが、「14-zip」の誕生がその急速な普及の背景にある。

 


【死神】

「勇者」ではなく「死神」を騙るもう一人のフェイ・エクシール。過渡の勇者自身が「死神」と化すわけではなく、「勇者」とは別にもう一人存在する同名のヴィラン。
旅を続けているといずれ敵として対峙することがあるかもしれない。

 


【***交流関係(勇者・魔王)***】

【勇者・魔王】

★マークはRT勇者魔王だったりや魔王様作の勇者魔王。
●マークは筆者オリジナル。

流動の勇者:もちもちしたものが好きなのでスライムを1匹ゆずってもらうことを承諾済み。実際は1匹だけ孤立してしまうスライムがかわいそうなので貰っていない。

玻の魔王:『神隠し』の日、降り立った魔界が玻の世界だった。色付きのガラスの花畑に突っ込んで怪我をした過渡を助けた。元の世界に帰るのを目的として危険を承知で旅立つ過渡の勇者を引き留めようとし、覚醒状態の過渡の勇者との戦闘後、決別することになる。

金色の勇者:玻の魔王との決別の後、フォトンが尽きてたまいも1匹にすら勝てない過渡を救い、勇者の証で女神の間に転送できることや、女神の間の施設についてなどを教えてくれた。過渡曰く、「なんでも教えてくれた先輩勇者。金色に輝くその姿に、私の知らない事ひとつひとつを教えるときのその誇らしげな表情、それはもう頼りがいがあった。」だそうな。

付与の勇者:同じ学生服勇者であったため、『神隠し』直後に過渡が初めて女神の間に来たときから交友関係があった。ノースウッドで過渡の勇者に似た人物が殺戮を繰り返すのを見て、過渡の無実を確認するためにその人物を単身追いかけた。霜の魔王との戦いでも共闘する。

幼剣の勇者:のちに幼剣の勇者となるべき少女アニマートとの接点があった。イーストウッドにて、アニマートをハンガーウルフの襲撃から救い出した。しかし過渡の勇者にはその時急ぎの用事があったのと、ウルフ撃退後に村の大人たちがアニマートを見つけたため、過渡の勇者はほぼ顔も見せず話もしておらず、アニマート側も半覚醒状態の過渡の勇者を「青か緑の光」「髪が長かったからきっと女の人」程度にしか認識していない。


●霜の魔王:(しものまおう)夏でも溶けない霜を作り出す。霜の降りた領域を徐々に拡大し、ある日一気に領域全体を足元から氷で包み込み、氷漬けになった人間から半永久的に生命力を吸い上げる。氷漬けになった生物は生かさず殺さず、凍傷と恐怖を半永久的に感じ続ける。既に聖界にも苗床を複数持つ。
ノースウッドで各地の集落を襲撃していたが、錵の魔王にたびたび襲撃を妨げられる。過渡の勇者、付与の勇者、錵の魔王の3人と戦闘し敗れる。

●錵の魔王:(にえのまおう)射撃を得意とするが、自らに制約を課すため日本刀による接近戦をあえて行う。流させた血の量、奪った命の数を「ポイント」と称し、勇者も魔王も人間も魔族も次々に殺めていく猟奇的な存在。魔法は不得手だが、殺害現場は火の魔法で跡形もなく消し去り炎の中に消えていく。
その容姿は過渡の勇者に瓜二つだが少し若く見える。

 

【勇者・魔王以外】

●日野 光子(ひの みつこ)
地球およびミスキュール2での彩錵の友達。明るい性格で、彩錵によれば「太陽みたいな子」であるとのこと。
火属性テクニックを得意とする。

 


【***今までに書いたお話***】

※出演勇者魔王名は敬称(「の勇者」「の魔王」)を省いています。
カッコ書きは筆者オリジナル

●Episode1:過渡の勇者がWARS世界に上陸する「神隠し」前後のお話

出演:過渡、玻
1章 ~神隠~ Transient Smile of Victoria
2章 ~屈折~ The Independence

 

●Episode2: Wars世界にも少しずつ慣れてきた頃、自身とそっくりな『死神』と出くわすお話

出演:過渡、付与、幼剣、金色、(霜)、(錵)
1章 ~嗜虐~ On The Ice In The Fire
2章 ~勇者~ The Light of the Hope
3章 ~虚像~ Another Justice
4章 ~共闘~ Transient Grant and Phantom
5章 ~光跡~ Hero & Phantom seeing outer Etoile

 


【***おわりに***】
彩錵≠筆者

タグ:

勇者 玻の世界
最終更新:2024年01月04日 19:37