二つ名:静の魔王
名前:シント
詳細:
音を喰らう能力を持った魔王。しかし喰らうよりも単純に聞いていたり奏でたりするほうが好き。見た目は子供だが静の世界ではしっかりとした大人である。大きな翼があるが滑空することしかできない
本名:シント 年齢:23歳(見た目は人間で言う13歳くらい) 身長:153cm 体重:48kg
人間によく似た(ただし何か生えてたりついてる)魔族が平和に暮らしている静の世界の魔王。
魔王と言っても自らの住処であり拠点である城にはあまりいることがなく1年の2/3を外の世界を旅して回っている。
有事の際(主に勇者が城に攻めてきた時)はすぐに帰還できるように世界をまたいで移動できる強力なテレポート魔法を使用できる魔具(ただし一度使うと一週間ほどのクールダウンあり。)を持ち歩いている。
(シント君こと現在の静の魔王がは五代目であるため以下五代目と表記する。)
五代目静の魔王はとても頑固で真面目で優しい四代目静の魔王と人間の女性の間に生まれる。
(五代目静の魔王を産んだ際母親である女性は死んでしまったため、五代目静の魔王は母親の顔を知らない。)
物心ついた頃から父親に「魔王となるために必要なことを全て教える」と言われ様々な学問や魔術、武術、礼儀作法などを叩き込まれる。同時に父親が治める静の世界で平和に楽しく暮らす静の世界の魔族たちを見て、この世界を守っていきたいという思いを強く持つようになった。
そして五代目静の魔王が18歳くらいの頃、ある勇者が静の世界にやってくる。その勇者は非常に強力であったが、四代目静の魔王(以下父)は「部下を危険に晒したくない」と1人で勇者と戦い、善戦するが、元から戦闘は不得手だった父は窮地に追い込まれてしまう。部下たちとともに戦いを眺めることしかできなかった五代目静の魔王は父が負けることを事前に予見し、部下とともに父を助けるため不意打ちを決行し、勇者を退けた。しかし父を助けることはできず戦いの直後に父親は事切れてしまった。(詳しくは望の魔王奪還ゲームを参照)
父親の跡を継いだ五代目静の魔王であったが不意打ちでやっと勇者たちを倒した自分の力量不足と経験不足を不安に思い、見聞を広めると同時に自らを鍛えるために様々な地を旅することを決心する。そうして旅に出たりたまに戻ってきたり魔王議会に出席したりしながら現在に至る。
邪神と契約し『静の魔王』という存在を作り上げた。無口で内向的な性格な上に元が閉鎖的なコミュニティのリーダーだったこともありあまり外交的ではなく特に勢力の拡大などは考えずに静かに暮らしていたが、突然現れた勇者に殺された。
元々洞窟に住んでいたため狭い空間での戦いが得意で一対の短剣を好んで使用していた。 また、狩猟に使用していたため弓の扱いにも長けていた。
一代目とは対照的に明るく外交的な性格をしていた。一代目が引きこもりだったせいか外の世界に憧れて育ち、成人してすぐに外の世界へ旅に出た。その過程で聖界のいくつかの集落を自らの魔界へ引き入れた。一代目を殺した勇者を返り討ちにし静の魔王として跡を継いだ後もよく旅をし酒や宴会、音楽といった概念を静の世界に持ち込んだ。長い間魔界を治めていたが、長らく王位を譲らなかったことに不満を持った三代目静の魔王によって殺された。
旅先で見惚れた刀をずっと愛用していた。その剣技の冴えは幾度に渡って自身を倒さんとする勇者たちを退けたが、三代目には敵わなかった。
一、二代目の静の魔王とは打って変わって粗暴で好戦的な性格をしていた。平和主義だった二代目の治める魔界に嫌気が差し成人してすぐに外の世界へ出奔する。その後は外の世界で様々な経験、技術、知識を積み重ねた。時々魔界に帰っていたが、一向に自分に王位を譲らない二代目に業を煮やし、ある時二代目を殺して王座を奪った。
個人としても軍師としても戦闘において圧倒的な強さを持ち、聖界に積極的に侵攻し次々と支配を広げ技術や文化を取り込んで行ったが最終的には滅ぼした聖界の国の中の一つに暮らしていた勇者に殺された。
三代目が殺された際、そばにいた女性が抱えていた赤ん坊が四代目静の魔王であり、三代目を殺した勇者も支配領域の開放を条件に四代目静の魔王を殺さず生かした。
戦いの際は二本の投げると戻ってくる魔術付与がなされた短槍を使用していた。生まれ持ったセンスと積み重ねられた経験に裏打ちされた槍さばきはまるで曲芸のような動きでありながら一切の無駄がない彼独特のものであった。また魔術にも長けており、自身を対象とする魔法をほぼ予備動作なしで瞬時に使用することができた。
戦いに生き戦いに殺された三代目の話を聞いて育った四代目静の魔王は、理知的で優しく真面目な性格をしていた。自分の世界の民たちが豊かに暮らせるよう侵略ばかりで内政をおろそかにしていた三代目によって荒廃した魔界を地道に再興していき、聖界や他の魔界との交易も行っていた。しかし体が(歴代の中では比較的)弱く戦いは得意ではなかった上に正々堂々と真正面から戦うことしか知らず(犠牲を出さぬように部下に戦わないよう命令していた)、強大な勇者を相手にひとりで戦い殺されてしまった。自身の戦闘センスの無さを自覚していたためか、扱いの容易な両手槍を好んで使用していた。
基本的に饒舌で陽気である。しかし根はとても真面目で、自らの世界及び自らの世界の住人たちを守ることを第一に考えている。正義感が強く、困っている人を見かけると放っておけない性格をしている。
父親を救えなかったトラウマからか上昇志向が非常に強く、常に自分を強くするための経験や知識を求め続けている。外界へ旅をしているのもこの動機によるところが大きい。
女性経験が皆無なため、異性への対応が苦手である。
あまり静の魔王自身が聖界に害を与えることがないためか、勇者があまり来ず平和なので、静の魔王は基本的に暇である。(内政も臣下たちがほぼ合議制のような形で行っているため、緊急時や重要な判断を行う際以外はあまりやることがない)
そのため静の魔王は1年の3分の2を外の世界を旅して回っている。ちなみに魔王議会の出席率はかなり高い。
それなりに魔力を扱えるため、耳と羽を消して人間になりすまして聖界を旅している。魔力に敏感なものでも無い限り、変装を見破ることはできない。ただし、コウモリのような方の耳が消えてしまうため、高音域や低音域の聴き取りが上手くできなくなってしまう上、羽も消えてしまうため滑空もできなくなる。(見た目だけ消せるほど高位の魔法は使えない)
また、テレポート用の魔具の見た目を勇者の証そっくりにしてあるため、勇者を騙ることもある。その際は「静動の勇者」を名乗り、見た目年齢が若いのはその年齢で成長が止まったからと言い訳できるため割と好んで勇者を騙っている。
音楽とガジェット収集が趣味。
静の世界特産のエレキギターのような楽器を自分で演奏したり、旅の途中で新しい音楽に出会ったりするのが好きである。
静の魔王の固有の能力は「音を喰らう」と「音を吐き出す」というものがあり、その発展形として「止める」「破裂させる」ことが出来る。
狙った所の半径10cm〜5mほどの範囲の「音を喰らう」ことが出来、音が喰われた空間では全く音がしなくなる。喰らう範囲で喰らい続けられる時間は反比例するが最長で1時間ほど喰らい続ける事ができ、喰らっている最中にも喰らう場所を動かすことができる。しかし喰らいすぎると「食べ過ぎ」の状態になり、喰らった音を吐き出さないとまた喰らう事はできなくなり、静の魔王自身も吐き気に襲われる。
喰らった音はそっくりそのまま「吐き出す」ことができ、蓄音機のような使い方も可能。喰らった音を一気に吐き出すことで轟音を出すことができるが、一気に出せる音の量はある程度決まっており、周囲10メートルにいる並みの人間を少しひるませる程度の音しか出せない。
「音を喰らう」能力の発展形として、狙いを定めた所の半径5cm〜2.5mほどの範囲の空気の動きを完全に「止める」ことができる。動きを止めた空気は見えない枷となり、その場にあるあらゆる物は動けなくなる。止まった空気は止まった場所から動くことがなく、絶対に壊れない壁ともなるため、飛んでくる物を弾いたり、空中で足場にすることも出来る。ただし、「食べ過ぎ」の状態になるまでの時間も短く、あまり乱発は出来ない。
「音を吐き出す」能力の発展形として、狙いを定めた所の半径5cmほどの範囲に吐き出す音を集中させることで、その範囲を「破裂させる」ことが出来る。ただし、周囲にも響き渡る轟音が発生する。威力はコンクリート塊の内部に発生させれば範囲内を粉々にし、その衝撃でそのコンクリート塊を崩すことが出来るほどである。
普通の「喰らう」「吐き出す」能力は、範囲と場所を決めると同時に無意識に発動できる。(発動までのディレイが思考速度とほぼ同じ)
しかし、「止める」「破裂させる」は範囲と場所を指差し確認して念じることでやっと発動させることが出来る。(発動までのディレイが0.5~1秒ほどと長い)
小さい頃から英才教育として戦闘訓練やありとあらゆる学問や魔術の勉強をさせられていたことと、静の魔王の戦闘センスが良かった(先代と比べセンスが良かった)こともあり、静の魔王の戦闘能力はかなり高い。魔王だけあって身体能力も高く、魔法に対する造詣も深い。
身体能力はありとあらゆる面で人間を上回るのは勿論だが、特に瞬発力と反射神経が優れており、助走なしのジャンプで70m飛び上がり、全力疾走すれば時速150キロほどの速さで走ることが出来る。背中にある翼で飛ぶことはできないが、自らに強化魔法を掛けた後(強化魔法については後術)ジャンプしてから自らの能力で壁を作って蹴ってそこから滑空することで音速より少し早いくらいの速度まで加速することが出来る。
また、耳が4つあり(人間の耳に相当する耳とコウモリの耳に相当する耳)、コウモリのような耳の方は人間には聴こえないような低音域や高音域の音を聞き取ることが出来、聴力も人間の耳より格段に高い。
静の魔王の最大の強みが反応速度である。
通常の人間は反射神経の反応で0.1秒ほど、それ以外の反応が0.35秒以上かかると言われているが、静の魔王はその10倍の早さで反応することができる。
また、動体視力も優れており、飛んでくるライフル弾を目視して躱したり逸らしたりすることができるほどである。
人間が使う体系立てられた魔法をかなりのレベルで習得している。(人間の熟練の魔法使いにはかなわない)
しかし、肝心の魔力量が並みの人間の魔法使いにすら劣る程度しか無く、出力も継戦能力も低い。
魔力量の低さをカバーするため様々な工夫をしており、魔力が出力に直結する魔法はなるべく使わないようにしているほか、魔力消費量を抑えるために範囲や効果時間、出力などを削るよう独自に改良した魔法を好んで使う。(例:”全身”ではなく”脚力のみ”を”一瞬だけ”強化する魔法など)
このような独自の魔法は通常の魔法と比べ詠唱時間が短く、近接戦闘の最中でも使用することができる。
幼いころからの英才教育の結果として、静の魔王の世界にない武器で限りほぼすべての武器の扱いを心得ており、持ち歩いているもの以外にもその場にあったり敵から奪った武器を柔軟に使うことが多い。(銃器の技術は西部開拓時代レベル止まりなのでそれ以降の近代的な兵器の扱いは触ってみるまでわからない)
以前は旅先ではショートスピアとナイフを持ち歩いていたが、自動小銃に出会ってからは筋力に関係なく引き金を引けば強力な攻撃ができる自動小銃を気に入り、ショートスピアは使わず携帯性に優れたアサルトライフルを持ち歩いているほか、必要に応じてハンドガンを持ち出すこともある。
近代的な銃器類は静の魔王の世界では製造できないので外で買ってくるしかなく、ランニングコストが高いのが静の魔王の悩み。
父の形見でもある1.2mほどの細くて短い槍。
先代はこれを両手で扱っていたが、当代静の魔王はこれを片手で持ちもう片方の手でバックラーを持つ戦い方を好む。アサルトライフルを持ち歩くようになってからはこれも持ち歩くとさすがにかさばるので自室に大切に飾ってある。
幼少期に父親からもらった刃渡り10cmほどの片刃のハンティングナイフ。
静の魔王の世界の中でも最高レベルの魔術付与がされており、決して刃こぼれしたり錆びることがない。
実は対物ライフルで狙撃するよりも静の魔王がフルスピードで滑空しナイフを敵に突き立てたほうが殺傷能力が高いので、肉薄しても危なくない(一発で勝負が決めれる)相手に使用したり、単純にライフルの弾代をケチりたい時にこれを使うかその場にあった武器で戦っている。
静の魔王がこだわりぬいて選んだ携行用の自動小銃。
普通の成人男性では扱いづらいコンパクトさだが、小柄な静の魔王にはちょうどいいサイズであり、普段は背嚢に入れてある。
威力とストッピングパワーと静粛性に優れた.300BLK亜音速弾仕様のもので、サプレッサーによりマズルフラッシュを軽減し静の魔王の能力で発射音を消すことによって、恐ろしいほどの隠密性を誇る。
コンパクトさと引き換えに有効射程は短い(ちゃんと狙えるのは100mほど)が、もとから機動力が強みである静の魔王はあまり気にしていない。(当たらないなら近づけばいいし狙撃が必要なら別の武器を使うので)
ガッツリとした戦いが予期される時(勇者が攻めてきたときなど)に使用する。
普通の人間と違い静の魔王は近接戦闘時のバックアップにハンドガンを持つ必要は本来ないが、他の攻撃手段と比べ攻撃のための動作が少ないため素早く使える飛び道具として用いることが多い。
静の魔界は、魔族が平和に暮らしている国である。
四季があるが変化はかなり穏やかで、いつでも割と過ごしやすい。
普通の世界にあるような災害(地震、嵐、噴火など)がなく、土地も肥沃であるため、しっかりと仕事さえしていれば飢えることはまずない。
かなり都合のいい世界だが、これはこの世界を”女神側の勢力を懐柔し、取り込むための世界”として邪神が創ったためである。
静の魔王や魔族はもともと聖界の女神信仰の盛んなとある国の僻地にある洞窟に住んでいた集団である。
女神教の教会が土地を専有していたその国で、搾取に耐えられなくなった人々が集まってできた集団だったが、なぜか子供が生まれず集落は高齢化により消滅の危機にさらされていた。更に不幸が重なり国の兵隊が集落に攻め入った。
大半の住人が殺され、残った人々も自決をするか徹底抗戦するかで揉めていた時、邪神の遣いを名乗る魔王が現れ、彼らに契約を持ちかけた。
その内容とは「この集落を襲う苦難から開放する代わりに魔王及び魔族となり、聖界の人々を女神の手から救うこと」だった。
集落の人々は契約を受け入れ集落の長が静の魔王となり、他の住民が配下の魔族へと変じた。
彼らが住んでいた洞窟とその周辺の地域は丸ごと魔界へ転移し聖界からは消えたため、現在は静の魔王とその配下の魔族となった集団が人間であった事を知る者は聖界にはほとんどいない。
静の魔界の魔族は元々は全て聖界の人間である。
静の魔王は一般的な魔王のように聖界の国を滅ぼすことによる侵略だけでなく『転魔の儀式』と呼ばれる儀式を行うことによって聖界から領土を奪うことができる。
転魔の儀式は個人あるいは村や集落、街といった社会的コミュニティ一つを対象とするもので、実行するにはそのコミュニティの人間の過半数の同意及び触媒として一匹の動物(種類は問わない)が必要である。
転魔の儀式は静の魔王が執り行う。そのコミュニティの中心地(リーダーの住居や街の広場など)で触媒とする動物の血でコミュニティの代表者の顔に特定の模様を描き、その代表者が魔族として生まれ変わることを誓うことで儀式は成功となる。儀式が成功した場合、そのコミュニティは土地や住人を丸ごと魔界へと転移し、住人は静の魔界の魔族として生まれ変わる。
人と同じ姿かたちをしているが、成人より若い(幼い)外見をしており、必ず体のどこかに転魔の儀式の際に触媒とした生物の部位(耳や角、翼や尻尾など)と同じものがある。
何の生物の部位が付いているかによって種族が分かれる。(その中でも蝙蝠の部位(翼と耳)が付いている魔族は一番最初に邪神と契約した集団の子孫である。)
種族ごとに成人したときの見た目の年齢(人間換算)がバラバラで、低いもので12歳程度、一番高いものでも18歳程度の見た目で成長が止まる。そこから見た目が老化することはなく、だいたい200年程度生きる(静の魔王も寿命は同じくらい)。老化による肉体の衰えはなく、生まれた時の大きさや成長が止まるまでの成長のスピードは人間とほぼ同じである。身体能力は種族により長所短所があるが普通の人間より若干高い。(儀式の際に元になった動物の影響を受けることが多い)
元が人間であるため人間とよく似ており、善良で温厚である。性格は種族により様々。
実は静の魔界の魔族となった時点からうっすらと「静の魔王に対する反抗心」が薄れていくのだが、静の魔王も魔族たちもそれを知らない。
静の世界の魔族たちは朝から昼過ぎまでの間で各々がそれぞれの仕事をして過ごしている。そして仕事が終われば仲のいい者たちで集まり歌って踊り、日が沈めば家に帰って眠りにつく生活をしている。
静の世界の魔族たちは、歌声または指先を伝って楽器から奏でられる音色に魔力を載せることができる。(静の魔王も含む全ての魔族たちがこの能力を呼吸するように自然に使用できる)
この能力を利用し物に魔術を付与するのが得意であり(静の魔王自身はあまり得意ではない)、さまざまな魔法の装備を作り戦いに備えている他、従来の楽器が奏でる音を魔術により変化させることによる新しい楽器を作り、それによる音楽作りをしている。
ちなみに静の魔王は部下が作ったエレキギターのような楽器の扱いが得意。
この世界の魔族たちに伝わる魔術を物に付与する技術はかなり独特な方法を用いる。まず付与する物を用意し、付与する対象に向かって特殊な音楽を一定時間(短くて30分ほど、長ければ長いほど付与される魔力は強くなる)奏で続けるというもの。奏でる際に奏者の魔力を音に乗せて物にかける。この魔力付与によって物の性質が変化する。具体的には固くなったり軽くなったり熱を持つようになったり光を放つようになる。
魔力付与は音楽を奏でる時間が長ければ長いほど、対象が少なければ少ないほど効果が強まる。
また、複数人で同時に演奏し付与する事によって一人ひとりバラバラで付与するよりも効果が強まる。複数人でやる方法は特に多数の物を対象にする際に特に有効であり、安定した質のマジックアイテムを量産することができるため、聖界や他の魔界への輸出品として大量生産され、それが静の世界における大きな収入源となっている。
静の魔界に一般的に自生している樹木。
漢字で書くと響樫という名が示すとおり、伐採してからしばらく置いて乾かすと周囲の音を吸収し増幅する特性がある。また、杖の形に加工し魔力を流すことで、音を大きくするマイクのような使い方が出来る。
この木に魔術的な加工をすると響く際の音の高さや響き方が変化するという性質も持っており、現実で言うエレキギターやシンセサイザーのような楽器(アンプは無いし電源も使わないが魔力を流す必要がある)を作ることが出来る。
静の魔界で一般的に栽培されている植物。
茎の中心部分に近い部分の繊維を縒り集めた糸で作った生地は吸湿、速乾性に優れるほか接触冷感の効果もある。
静の魔界の魔族は汗っかきが多いので、大半がこの生地で作られたアンダーウェアを愛用している。
外界でも人気があるため輸出も盛んに行われており、エンチャントされた品と双璧をなす大きな収入源となっている。
静の魔王が魔王になってから初めてできた友人。彼と静の魔王の二人で「童貞魔王連合」なる組織を結成している(メンバーは随時募集中)。よく二人で旅行に行ったりしているが、行くたびに何かしら面倒事に巻き込まれている。
初めての魔王会議の時から何かと突っかかってくるわがままボディの魔王。異性との接触経験が少なく免疫の無い静の魔王をいじるのが楽しいらしい。実際はうっすら気力を吸っているが気の魔王が加減しているのか静の魔王のキャパが大きいのか、静の魔王にあまり影響はなく気づいていない。
よく世話になっている取引先。聖界と魔界をつなぐゲートから最新鋭の銃器まで金さえ用意すれば大体なんでも用意してくれるが、若干値段が相場より高い気がする…
静の魔王のお小遣い(決して国庫からは自分自身の買い物はしない)の大半はこいつに吸われている。
貿の魔王からは金払いのいい取引先であり、童貞イジりすると面白い反応をするやつだと思われている。
気の魔王に負けず劣らずのわがままボディの魔王。
歌の魔王の能力のピンポイントメタともいえる能力が静の魔王にはあるが、歌を聴いてほしいと頼まれたら素直に聴いてしまうのであまり意味がない。
シント(現静の魔王)の父親。
シントとそっくりな外見をしているが、黒縁の眼鏡をかけていた。正直者かつ根っからの善人で、戦いなどはせず自分の世界の民を豊かにするためただひたすら内政に力を入れていた。割とインドア派で事務作業と細かい手芸が好きだった。
静の魔王の側近の一人、参謀。見た目は狐のような耳と尻尾を持つ12歳ほどの少女だが、190歳のひ孫持ちである。3代前の静の魔王(シントの祖父)の頃から静の魔王の参謀として務め続けている。豊富な魔力を持ち、魔法の扱い(特に幻術系)が得意。
静の魔王の側近の一人、軍団長。牛のような角と尾を持つ身長180cmほどの青年。
軍団長だが基本的に脳筋で戦術などはないが、持ち前の明るさと部下への気遣いは忘れない優しさで人望は厚い。戦いでは軍団の前衛部隊を率いて真っ先に敵陣へ切り込み、持ち前の怪力を活かしウォーピックを振り回して戦う。
見た目の威圧感が魔族たちの中ではトップクラスなので、静の魔王不在時の勇者の襲撃はまず彼が静の魔王を騙って注意を引いている間にローンたち後衛部隊に狙撃をさせて対処することが多い。
静の魔王の側近の一人、副軍団長。狼のような耳と尾を持つ少年。
頭の回転が速く、頭を使うのが得意ではないコウスの代わりに作戦を練るのが得意。鋭い嗅覚を持つほか、銃の扱いも得意であり戦いでは軍団の後衛部隊を率いてライフルで敵を狙撃し前衛部隊を援護する。シントが推し進める装備の近代化自体にはおおむね肯定的だが、装備の納入元である貿の魔王を直感的に警戒している。