軍師の勇者


二つ名:軍師の勇者


名前:クラーク(王と一部勇者のみしか知らない)


詳細:

軍師の勇者。とある国の軍に所属しており階級は大佐だが勇者ということもあり特別な扱いを受けている。そんな彼が実は女性であるということを知っているのは軍でも一部の人間だけである。

一人称:私・僕(仕事中・オフ)
二人称:貴殿、貴様、少年、御嬢さん等・君、お前(仲がいいとちょっと扱いが雑になる)

好きな物:もふもふしたカワイイもの(周りには隠している)・甘い物・蛮の魔王・平和
嫌いな物:料理

 


【勇者について】

とある技術国家に仕える参謀勇者。軍事大臣として働いている。戦争を仕掛けているわけでもないので普段は暇そうに見えるが、その実、他国に仕向けた諜報員や周囲の魔界の調査などの報告を一手に引き受け、この国に攻撃を仕掛けてくるものがいるか否かという調査を行っているため、暇ではないときが多い。
軍師の仕事(軍事大臣)は、危機管理全般に適応されている。戦争が起きていない状態では他国や魔物、ないしは魔王に対しての情報収集や諜報活動を主に行い、戦争中は軍隊の指揮などその統率としての権限を与えられている。また、国内の事件などに対応するための警察組織の指揮をすることもあるが、こちらに関しては余程の事でなければ指揮をすることはない。

 

  • 外見

背中の中ほどまで伸ばした黒い髪を結い、ポニーテールにしている。目は炎のような赤色。胸元に勇者の証である勲章をつけており、この宝石も目と同じ赤色をしている。美形。
勤務中は常に軍服を着ているが、オフの際はラフな格好をしている。何着ても似合うから許されているが、性別を知る者からすると、(性別が)ばれそうでひやひやしているらしい。

 

  • 性格

どんなときでも冷静にふるまい、状況を見極められる。軍人として冷徹な判断を下すことのできる精神力を持つが、誇りは有り、共に戦う仲間を侮辱された際は静かに怒りを目に灯す。
しかし反面、仕事以外では少年のような振る舞いに変わる。子供っぽい時も多くあり、負けず嫌い。様々なゲームを軽くたしなんでいるという面もある。メカメカしい物や、ファンタジーなものに惹かれたりする。男子ってこういうのが好きなんでしょ?ってものが大体好き。

 

  • 背景

ある国の王家第一子として産まれる。王と王女の年齢から次は期待できず、待望されていたのは男の子だったため、男として育てられる。だが男の子の第二子が生まれ、男としての役割は必要でなくなり城での居場所がなくなっていく幼少期を過ごした。
成人を目前としたあるとき、国に捕縛の勇者が来訪し、それに従者として志願。居場所のなかった国からの脱出を果たす。

数年の旅を経、あるとき彼らは魔王の討伐を受け合う。その魔王は虐の魔王と名乗り、魔界聖界を荒らしまくっているという。
結果は相打ち、とどめを従者であるクラークがしなければならなくなった。だが、その時魔王は彼をそそのかし、力と引き換えに契約をしてしまう。
自分を見捨てた国に復讐せん、と国を焼き払ったクラークだが、城に残っていた母の亡骸を見て過ちに気付く。身体から魔王を追い出そうと抵抗をしている際に女神からの信託を受けるが、魔王に侵食されつつある魂であり、女神からの能力は受け取れなかった。
魔王との死闘により命を落とした捕縛の勇者が復活し、クラークの元へ向かうと、彼は「クラークのこれまでの存在した記憶」と「封印する者の右腕と勇者としての権能」を代償に「魔王であること」を縛った。
元のクラークとしての魂でなく、魔王でもない。複雑な魂の上でまっさらになり生まれたのが軍師の勇者である。
その後、国の再興を担った捕縛の勇者は王へと変わり、従者は大臣となって国を守った。

 


【戦闘能力】

前述のとおり、女神に授けられた能力はない。一般的な兵士に比べると強い、程度の戦闘力。主にレイピアを持ち、護身用に拳銃を携えている。

レイピアによる急所狙いの戦法を好む。相手の次にとりそうな行動を予想し、急所を狙うという工程がお気に入り。時代劇を見たため、一応東洋の剣の扱い方も理解している。
剣に関して才能が有るらしく、クラークとしてあったころ、手合せをした捕縛の勇者に勝ちかけたらしい。勇者としてのメンツから無茶をして勝ったが、それによって従者を連れていく決意を固めたとか?

  • 拳銃

この拳銃は特製のもので、魔力を効率よく銃弾化し、詠唱無しで放てるよう文様が施されている。銃弾を装填する必要はない(むしろしちゃだめ)。魔術の弾丸、魔弾であるため、弾丸が作られる過程で魔術を織り込み、属性を付与することも可能である。それは魔術の知識に依るところが多く、使用者の知識量によってそのバリエーションも変化する。

  • 魔法

一般的な魔力保有量のため、知識はあっても使いこなせない魔法が多々ある。拳銃もあるため、魔法を使う場面は少ない。だが、魔王の力を得たことで炎系列の魔法との相性はいい。

 

【覚醒について】

軍師の勇者は女神からの能力をうまく受け取れなかったため、覚醒と称してその力を取り込まなければ発動することが難しい状態になっている。だが、阻害因子であった魔王が完全に取り込まれたため、その出力は素早くなったようだ(デメリットも増したが)。覚醒は自分の意志で行うことができる。

覚醒:全ての物事(風向き、天気、士気、敵味方残りの体力、地面の状態など)を仮定し、チェスのごとく戦況を読む。未来予知にも近い精度を誇るが、予知とは少し違い、行動を変えたことによる未来の変化などもすべて織り込んで読み切ってしまう。
完全に全てのパターンを処理するのに時間が必要なくなった。タイムラグなく即座に発動し、それ以降演算を行いながら行動する。
この覚醒状態の時、目は赤い燐光を放ち、赤い情報粒子が軌跡を描く。予測した戦闘の全行程が終了した場合に覚醒は終了する。この覚醒状態の後、即座に睡眠に入る。気絶とも言う。

 

の魔王について】

暴虐の限りをつくし、聖界と魔界の区別なく暴れまわった魔王。
その過去は、女神が魔王を作成しようとしたうちの失敗作の一つ。自らの感情をまともに理解できず、ただ魔王らしく、と暴虐の限りを尽くしてばかりであったため、記憶を消され、肉体を滅ぼされた状態で、魂のみが聖界へと追放されたはずの魔王。魂状態での生存は非常に難しいが、炎と親和性が高い=命の炎、魂を操る術を感覚的に理解していたため、他者の肉体に乗り移ることで生き続け、多くの虐殺を重ねた。
残虐な性格。レベルの低い相手を上から潰すのが好き。これもすべて、魔王らしく在れと作られたため、それをすることで女神に認められる、喜んでもらえると思いこみ、褒められたかった為の遺物。
炎の術を本能で理解しており、親和性が高い。知らない魔法でも、炎の魔法であれば見ただけでどのような仕組みなのか感覚で理解する。魔法型であり、肉弾戦はからきしダメだが、一般人を力のみでひねりつぶすことは簡単。
元となる肉体がないため、憑りついた相手の心・魂を侵食させ自らのものにすることで取り込み、その魂を魔力へと変換する事で生きながらえてきた。鎖は最初期は相手のものを使用しているが、相手の魂が自分に変わるにつれて自分のものとなる為、支障がない。
復讐に駆られる人間や、大いなる野望に燃える人間などに取りつくことが多い。憑りつく相手の心のエネルギーが高いほどに、侵食後の魂の炎が強まり、魔力に変換しやすくなるため。
多くの魂の混ざりものではあるが、彼の行動原理であった”女神への執着”がその意思を強固に確立し、魔王たらしめていた。

現在は自らの願いを託し、その魂を軍師の勇者へと委ね、消えていった。

  • 業火

自らの魔力の及ぶ範囲内からならば炎を発生させることができる。また、その範囲内の炎を吸収し力にしたり、操ったりすることもできる。魔王全盛期の範囲はおおよそ荒野1個分であり、余程の高速移動をしていない限りその範囲から逃れることはできないだろう。これを利用して、炎の燃えている範囲での疑似的な瞬間移動ができる。

  • 再生

彼は炎の化身ともいえる。炎が近くにあれば彼は再生し、自らを倒したものの前に再び現れる。

 

【虐の魔王の力を得たことによるバフについて】

炎への耐性と親和性が上昇した。息をするように魔法を扱うことや、疑似的な瞬間移動、再生などは難しいが、炎を防ぐ程度は出来るだろう。虐の魔王が持ち得ていた膨大な魔力は既に失われていたため、その点でのバフは無い。
また、魔王と真に魂を重ねたため、魔王の記憶の全ては軍師の勇者に受け継がれ統合されている。なので、勇者は魔王が如何にして生まれたのか、どう感じていたのか、そしてその為に魔王がどれほどの虐殺を重ねたのかを知ることになった。それは時折夢として彼を苛むが、それが代価であると割り切っているようである。

 


【国について】

技術大国でありながら、王政を敷く。部門の突出して優秀なものを大臣として扱い、王がそれをまとめることで運営をしている。技術大臣は歯車の勇者の師匠である。
「科学による魔術の補助」を掲げ、技術面では他国より一歩進んでいる。それを生かした防衛設備が国の至る所に仕掛けられており、これを軍師は全て記憶している。

国に訪れた勇者に対して、「自分の二つ名・本名・与えられた能力」の情報提供を呼び掛けており、提供した勇者に対しては国内で多くのサービスが与えられる。宿屋3割引きサービス!パーティなら4割引き!お店でパンを買うとさらに1個おまけ付き!お土産屋で商品を買うと、クーポン券が3枚付いてくる!やったー!!

 

  • 非常事態の時は

魔王や魔物、他国などが軍勢を成して攻撃してくる場合、前述の活動の網にかかり、国民の避難や対抗戦力の充実、魔術的結界を貼る準備などの対策が迅速に行われる。魔王単騎などの攻撃では事前察知の予測は難しく、対応は遅れてしまうだろう。他に行われる行動として、シェルターによる街の防護と同盟国への連絡などが挙げられる。
この国は物理的な外壁のみならず、魔術的結界も貼ることができるため、侵攻するにあたってはその両方を破らなければならない。国の地下に町全体を収容するシェルターが作成されており、緊急時に作動すると被害から街ごと守れる。国民の地下へ続く避難経路とシェルターは別個のものである為、避難区域などの呼称の指定もされており、危機に際して迅速に行動が行えるよう工夫がされている。
更に侵攻された場合、エマージェンシーA級と呼称し城への最終避難が行われる。宮廷魔術師による最高強度の結界が貼られ、戦力の最大火力をもってしてこの国に仇成す危機を撃ち滅ぼそうとする。

平常時には魔術的結界は貼られていない。入国する際は門番に入国審査を受けることになり、名前や滞在の目的などを聞かれる。ばれなければ魔族なども入国することは可能だが、ばれたらどうなるかわかっておるな?

 

【国王】

義手王オズワルド。元捕縛の勇者。右目が義眼、右肩から先が義手。性格はおおらかだが、つかみどころがないと言われることもある。出自などもあまり語らず、その過去は謎に包まれている。

  • 捕縛の勇者

一般的な出自の勇者で、農村で生まれ、勇者として信託を受けて旅に出た。1人で旅をしていたが、何件かの魔王討伐実績がある。だが、ここしばらくの目撃報告もないため、死亡説がまことしやかに流れている。消息を絶つ前の数年間は、女の従者を連れている姿が目撃されていたらしい。

  • 能力

消息を失う前の彼の右腕には、複雑な魔術式が掘りこまれており、それを発動することで相手を「縛る」ことができた。
「縛る」というのは物理的にも概念的にも適応され、またその縛ったルールと同等のものに自分も「縛られる」というものである。相手の目を封じれば自分も視界がなくなり、相手の耳を封じれば自分も音が聞こえなくなる。

軍師の件に際し、その能力を失い、同じく勇者としての力を失っていたが(魔王であることを縛ったため、こちらも勇者であることを縛っていた)封印が破られた今、その力を取り戻している。
勇者の証は右目の義眼。義眼をどこにしまったのかよく忘れるので、勇者の証に加工しなおしたらしい。

 


【他勇者・魔王との関係】

現在、空帝の国とは同盟を、の魔王とは雪を提供する代わりに国に手出しをしないという約束を交わしている。軍師の仕える国は、歯車の勇者の故郷である。

従僕の勇者:「とてもいい子だ。似てもいないのに弟と重ね合わせてしまうのは直さねばならないな、とは思っている」
本人は気付いていないが、弟に重なってしまうのは素直に自分を慕ってくるから。
歯車の勇者:「もしこの国に戻りたくなったのであれば、いつでも戻ってきたまえ。歓迎しよう」
優秀な技術者の流出は大変遺憾。
銀鏡の勇者:「食糧庫を空にするのだけは勘弁してくれ」
トラブルメイカーだと思っているが、押しが強い彼女の入国を断りきれない節がある。笑顔の勇者といると扱いやすくて楽だからさっさと気持ちを認めて付きあってほしい(ブーメラン)。

読心忠誠笑顔銀鏡憧憬鎮魂書館の勇者、貿の魔王と面識がある(自作のSS内で)。
イベントの際、駿の魔王との面識ができた。

 


【ゲームについて】

自ら疑問を抱き、調べ、この世界の真実を知った。

 

【現在について】

多くの人の助けにより、自分は自分のままでこそ役に立つことができるのだと理解した。そうして彼の手の中には、託された一つのささやかな願いが残った。

 


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最終更新:2024年01月04日 19:35