尋の魔王


二つ名:の魔王


名前:


【基本設定】

尋の魔王。サーカスのような世界を統べる魔王。しかしとある勇者に文字通り心を奪われ、文字通り胸に穴が開いた状態になり、自分の心と様々な勇者の心を求めて聖界を旅している


【詳細設定】

尋の魔王(たずねのまおう、じんのまおう)
一人称:私(わたくし)
二人称:貴方、勇者様(勇者)、○○様(魔王)


つねに笑みを浮かべ誰にでも紳士的な態度で接する。
しかし、その胸には心は無く。一切の感情はこの魔王の中に存在しない。心を覗いた場合そこには暗く底の見えない大穴が広がっている。


性別は不詳。身長は180cmのヒールを含めると185cm程。
身体は尋の魔王が動きやすいという理由で中性的な状態を保っている。その仕草は女性らしいものだが声はどちからといえば低い。
普段から持ち歩いている赤色のパラソルはお気に入りで、外に居る時は差している事が多い。お気に入りのあまり、心を失っている今でも人に触られる事を嫌う。

 


■胸に開いた穴

心を奪われた事により生まれた穴。
胸の穴は失った心を求めて触れた者の心を無理矢理奪い取る。
しかし奪い取った心は決して尋の魔王の心の代わりになる事は無く歪に変形して外に出される。その心を尋の魔王は持ち主に返すが、歪に変わってしまった心を持つ者はもはや人にあらず。尋の魔王はその成れの果てを眷属に変える。


※穴について眷属化ついての詳細

【胸に開いた穴の能力詳細】
後述する能力について基本尋の魔王は制御・干渉する事は出来ない。

胸に開いた穴に何者かが触れた場合、魂から”心”にあたる部分が根こそぎ削り取られ胸の穴へと吸収される。吸収された”心”は胸の穴の中で尋の魔王の魔力と混ぜられ一体化し歪められる。これは吸収された”心”を尋の魔王の本来の心の代わりにするために起こる現象であり、尋の魔王も制御する事は出来ない。
吸収された”心”の持ち主の魂が強ければ強い程、一体化まで時間がかかり魔力が多く消費され疲労する事になる。最悪の場合は吸収・一体化の過程で一歩も動くことが出来なくなる程に魔力が消費されてしまう。
その際大きくすきが生まれるため、好んでこの能力を尋の魔王が使用する事は無い。

一体化後の”心”は、真の尋の魔王の”心”にはならず拒絶反応がおこり背中より放出され歪んだカタチとして空中で形作られる。

 

以下は吸収されてから眷属化に至るまでの段階である。

≪第一段階≫
前述した胸に開いた穴へ何者かが接触した時のプロセスが行われる。
“心”を吸収された者は急激に魂の一部を削り取られた影響で意識混濁状態になる。元より魂の力が強い者はこの段階で意識を取り戻す事が可能。また仲間からの強い呼びかけで意識を取り戻す事も可能。

この段階で意識を取り戻す。もしくは仲間が居た場合。速やかに胸の穴へさらなる異物を入れてやる事により、段階を飛ばして吸収された”心”は背中より放出される。
早ければ早い程、尋の魔王の魔力は含まれず、吸収された者も元に戻る可能性が高い。

 

≪第二段階≫
吸収した”心”が尋の魔王の魔力と一体化し、背中から放出された状態。
この時生まれた歪んだカタチは、吸収された者の形をしている。
カタチは尋の魔王の命令のみ聞く傀儡であり一種の眷属と言える。しかしこのカタチは時間が経つにつれそのカタチを失い不定形の歪んだ塊に変わり果てる。

“心”を吸収されたのが勇者の場合、この段階ではリスポーンが可能。しかし尋の魔王に歪められ本来の形を失った”心”はリスポーンに含まれず”心”を失った状態でリスポーンする事となる。しかし、この段階の”心”でも強い浄化能力を持った勇者が浄化した場合のみ、完全ではないが元の”心”の形を取り戻す事が出来る。

 

≪第三段階≫
尋の魔王がこのカタチに元の魂に還る事を命じる事によりこの段階に移行する。
命令されたカタチは吸収された者の魂に還る為接触を試みる。接触を許した場合、急激にカタチは体内へと侵入し”心”を欠損した魂へと浸蝕を始める。

ここからは浸蝕してくるカタチと魂が勝つかの勝負になる。もはや異物と化した”心”の浸蝕により激しい拒絶反応がおこり苦しむ事になる。
打ち勝つ事が出来れば魂は事無きを得る。負けた場合は魂も尋の魔王の魔力に食い荒らされ、そこに残るのはもはや別の何かである。

勇者の場合。この段階で魂が負けた時点で勇者では無い何かへ変貌しているためリスポーンは不可になる。

 

≪第四段階≫
前段階から肉体的に死ぬ事もなく安置される事によりこの段階に移行する。
時間をかけて体内に尋の魔王の魔力が満ち、眷属化する。

 

■能力

ゲートを自在に開き、物を取り出す事が出来る。
取り出せる物はランダムであり、大した物は基本出て来る事は無い。
(例えるならばピッピのゆびをふる)


応用として開いたゲートから物を取り出すのではなく、何かを開いたゲートの先に送り出す事も可能。逆にこちらも開いたゲートの先はランダムであり何処に送り出されるかはわからない。


魔力を強く込め集中すれば取り出す物・先はある程度指定出来るが疲れるため滅多にする事はない。

 


■尋の世界

巨大なドームテントのような形状をしている世界。
全体にサーカスのような装飾が施され昼夜関係なく賑やかさを見せる。
中央に存在する魔王の居住区から世界の全体を見渡せる程に規模は小さい。


▼住人について

この世界に住む住人は全員がサーカス団の団員になっている。そのため一種類の魔族に限定されず様々な魔族が生活している。
最も多いのは力が非常に弱いが魔王の加護下にいるために知性を持った程度の獣人型の魔族。次に多いのが通常の獣人型や魔人型、竜人型の魔族であり、悪魔型の魔族は非常に少ない。

 


▼世界構造について

世界を円形に囲うように赤色のドームテントの壁が存在する。
中央には魔王の居住区である巨大な塔が存在し世界全体を見渡す事が出来る。
それ以外の街は東西南北でエリアがわけられており、それぞれ建てられている建造物の用途が違って来る。


東エリア
稽古場
尋の世界に住む魔族達が日夜問わず、芸を磨くために用いるエリア。
年に数回この稽古場で住人による催しが行われていたりする。


西エリア
居住区その1
非常に力の弱い獣人型の魔族や竜人型等の特殊な住居が必要な魔族が暮らすエリア。
そのほとんどが森と地下に続く洞窟となっているため、範囲は狭くとも馴れない者が入ると当たり前のように迷う。
一種のテーマパーク感があると、南居住区の一部の住人には好評。


南エリア
居住区その2
一般的な人間等が住む”家”の形態の住居で暮らす事が出来る魔族が暮らすエリア。
住居の全体がサーカスのような装飾が施されている以外、普通すぎて特に説明する事が無い。


北エリア
商業区

 


▼魔王について

現在は尋の魔王の4代目。
歴代尋の魔王が死亡すると同時に世界内で最も芸の秀でた魔族が魔王として選出される。
その際に魔王の証として仮面が譲渡される事になる。


この仮面は所謂魔道具であり、歴代の尋の魔王の情報と重要な記憶が保存されている。
魔力を消費する事で自在に情報・記憶を保存・参照する事が出来る。


しかし、現尋の魔王は、魔王になる以前より他の魔族より魔力が少なく劣っていたため、魔王になった今でもその魔力は側近である「フィリア」と「ラニー」より劣っている。
しかしその分魔力の細やかな扱いに長けている。そして逃げ足は誰よりも早い。


※側近「フィリア」と「ラニー」については【▼団員】を参照

 


■サーカス

尋の魔王が団長を務めるサーカス団。名称未定。
現在は移動サーカスのような形式を取っておりいくつかの馬車とゲートの併用で移動している。
演目としては、動物曲芸から地上曲芸、道化芸までなんでもござれな華やかな舞台になっている。しかし、尋の魔王が心を奪われてからというもの華やかさの中にわずかな不気味さが混じった。


▼団員(決まり次第随時追加)

・フィリア ♀
 兎ベースの獣人型の魔族。
 動物曲芸を得意とする猛獣使い。
 強気で負けん気の強い性格。しかし密かにギャグが好きでツボが浅いため笑いを堪えるのに必死になる事が多い。非常にグラマラスなボディをしている。所謂ボッキュボン。
 勇者に対して警戒心が強いが打ち解けると甘い。


・ラニー ♂
 西洋竜ベースの竜人型の魔族。
 空中ブランコ・綱渡りなど空中で行う空中曲芸を得意とする。
 へらへらとして普段からふざける事の多いムードメーカー。極度の可愛いもの好きで団員の力が弱い魔族達をよく愛でている様子を見ることが出来る。
 勇者も可愛く敵意がなければ愛でる。
 
・その他力の弱い魔族達

 


【行動方針】

聖界に散らばってしまった自らの心を探して聖界を旅している。
旅には複数の配下や眷属を連れ添わせ、各地でサーカス団として興行を行っている。


勇者は基本観察対象として接するが、勇者が攻撃をしかけて来た場合はその限りではない。
敵対した場合は無力化・リスポーン阻止を試みるが、劣勢と判断した場合は速やかに逃げを選択する。


陣取りゲームについては、先代から受け継いだ”仮面”に保存された記憶により大体を把握している。しかし興味は薄く積極的に参加する事は無い。

 


【関わり】※随時更新

鎮魂の勇者

尋の魔王の心を奪った張本人。
現在は観察対象として、そして心を返してもらうため旅に同行してもらっている。


彼の行動は基本見守る姿勢でいるが、単独行動の場合は力は弱いものの伝達能力はある配下を連れ添わせる。
サーカスの団員達。特に力の弱い魔族達からは大人気である。

 

曲芸の勇者

同じサーカスを運営する者として交流している。

一種の業務提携。お互いに手の内を空かしあっている。彼の扱う奇術には関心を持っており、自らのサーカスにも取り入れる事が出来ないか試行錯誤している。
やはり力の弱い魔族達は群がるが奇術で逃げられてしまうので少し不評。

 

断罪の勇者

 

災の魔王

 

貿の魔王

 

羊の魔王

 


その他:

 

最終更新:2024年01月04日 22:45