二つ名:薬師の勇者
名前:ヤナギ
詳細:
大きな箱を背負って旅をする勇者。主な仕事はほかの勇者に薬を売ること。
魔界の植物はさまざまな薬を作るのに適していることから、できれば魔王は倒さずに友好関係を築きたい
女、23歳くらい。
160cmに届かないくらい、健康体重よりは痩せてる(BMI=20くらい?)、さらし巻いてるし
着物着てるので胸のサイズは何とも。上半身は着物(半袖)に袖の膨らんだ長袖、手甲、下半身は
袴で裾を膝下丈のブーツに入れている。
利き手は左、蒼黒の髪に竜胆色の眼、同じ竜胆色をした勇者の証は手甲に縫い付けてある。
普通は敬語。仲がいい人には砕けた口調になる。一人称私、二人称あなた(年上)/きみor君(その他)、
○○さま(魔王/二つ名)、○○さん(勇者/二つ名)。
漆塗りの大きな黒い箱を背負って旅をしている。中には商売道具の薬研や秤、鋏、薬匙、素材の薬草
とか、薬代の形(担保)として貰ったものとかを入れている。四次元。重くて腰が痛いし最近「よっこらせ」が口癖になった。
薬を売りながら旅をしている。金払いが良い分勇者や魔王の方が商売としてはありがたい。もちろん
一般の人でも必要なら(相手によって値段を変えて)売るけれど、魔力を混ぜている分一般の人には効きが強いかも?
根本治療ができない自分を卑下して自嘲の言葉を漏らすことがあるが基本的には素直。ただ
お金にはがめつい守銭奴。相手を選んでお金を毟り取る。女性を前面に出すと商売相手から
なめられたり馬鹿にされたりすることもあるので中性的に振る舞う。
薬の研究に積極的で、行商で何か月間か同じ町に滞在するとき等、自分の時間ができるときは
いろいろ混ぜ合わせては自分で試して死にかけるか死んでリスポーンしてる。
職業上苦しんでる人がいれば助けたいけれど世界中の人を救えるとも思っていない。
人とのコミュニケーションでも諦観するスタンスが多い。
普通に笑ったり怒ったりするけど期待すると後できっと絶望するから深入りしないように気を付けている。
大切な人が目の前で死んでいったため、彼のような「良い人」と関わると口の中に苦い味が広がる。
東の国の山間の小さな村出身。12歳くらいのときに村を出て、旅の薬師に連れられて様々な
ところを旅していた。旅の薬師が死んでからは一人で旅をしつつ薬を売って生計を立てている。
村では彼女が一番若く、また同年代の子供もいないくらい過疎化が進んでいる、すれ違う人は
だいたい知り合いのレベルな小さな規模の村で、薬師の勇者の祖母は村の人が病気になった時
に頼る薬屋だった。幼いころから薬やその素材になる植物について教授され、作る薬の効力
から魔力持ちであることが発覚。また村に立ち寄った旅の薬師が持ちこんで母を治した抗菌薬
が自分の作る自然免疫を高める薬と違う種類であることを知って、薬学を学び活かすために村を出、
旅の薬師に師事した。
手持ちの鋏の中から何種類かを使い分けて戦う。主としては持ち手から刃の切っ先までが手の平(約15cm)、脇差(約45cm)、身の丈(よりは小さい約120cm)の3種、相手によって使い分ける。
手の平大の鋏は専ら薬を塗って使用する。切れ味維持のために砥石掛けが欠かせない。
「反応」を円滑に進める、もしくは促進させる魔力持ち。大切な人(後述の旅の薬師、‘彼’)の命の危機に勇者としての役目を授かり、この能力が大幅に強化され、力を増幅したり素早く動けるようになれたりと
いった薬を作れるようになった。作っている薬は生物の体内で起きている生体反応を強化する
ものなので、例えば病気を治す薬でも、自然免疫を高める薬は強い効能のものが作れるが、
抗菌薬・抗生物質を調合しても効果は一般に流通している薬品の性能と大差ない。
男性、薬師の勇者よりも一回りとちょっと年上。穏やかで優しい、困っている人を放っておけない
薬師の鑑のような「良い人」だった。間違っていることは間違っていると伝え、柔らかく諌めるように
語りかけるのが常で、相手が納得せず自分が不利益を被っても困ったように笑うだけだった。
お金に困った人がいれば治療代もいらないと言いだすので師事するようになってからは薬師の勇者が
値段の交渉を担当していた。
薬師としての腕は中の上。村の人を説き伏せ才と魔力をもつ薬師の勇者を薬師の道に誘った。
というのは表向きで、村で感染が広まりつつあった伝染病から若い彼女を守るために村人に依頼されて
彼女を連れだした。数年後故郷の村の人が全員亡くなったことを知った彼女を励まし支えとなるが、
その2年後彼もその病気によって彼女の目の前で斃れることになる。死期を悟り自分に治療を施そうとする彼女を押しとどめて、君に出会えて誇らしい、君の手は人を助けることのできる手だから、たくさんの人の役に立つような薬師になってほしいと言い残してこの世を去った。笑顔で死んでいった彼を思い出すので「良い人」と関わるのが億劫になった(仲良くなってもまた目の前で死んでいくんじゃないかと思ってしまうしそんなばからしい想像を本気でしている自分もそういうことを考えること自体もめんどくさい故)。
伝染病の原因は井戸水で、量を摂取するか口にして年齢を重ね30歳近くになると体内でじわじわ増えた菌によって発症、漸増していた菌が加速度的に増えていくので長くはもたない。彼女も発症するはずだったが若くしてヒトの理から外れたので発症しなかった。
「死者が生き返る薬」を探している。薬学や人体に精通している自分が客観的に考えてもそのような
薬が存在しないことは分かっている。死者を、目の前で死んでいった‘彼‘を生き返らせて、何をしたいのかは自分でもよく分かっていないけど―‘彼‘だってきっと望んでないけれど、どうにかしてもう一度会いたいと思っている。お金を巻き上げるのは誰かが持っていたときに譲ってもらうときか、高価な素材が必要になった時のための蓄え。毒くらい強い劇薬ならそのとっかかりくらいにはなるかもしれないと今日も今日とて毒薬をあおっている。