二つ名:毒の魔王
森を住処にしている魔王。
森の中は罠だらけで突破出来たものは居ないと言われている。
訪れた勇者たちの前に度々姿を現してはおちょくるという無邪気な一面もあるが、迷い込んだ人間の首を木に飾るという残虐性も持ち合わせている。
森から出る事は殆どなく、日長一日森の木々の世話をしている。
毒の魔王自体は体に猛毒を有しており、これを用いて侵入者に危害を加える事もある。
腰から小さな翼が生えてはいるが飛ぶための機能はなく、高い場所から飛び降りた際に広げ滑空するために使われる。
森の木は触れただけで体がはじけ飛ぶ毒のリンゴが生る。
木にも高い毒性があり、火をつけると有毒な煙が発生し近隣の動植物に対し多大な損害を出した事もあったため、森での火の取り扱いは十分注意する必要がある。
毒は揮発性が高く切り倒したとしても幹から気化した毒が発生するため森を切り開く事は困難に近い。
攻撃手段:
・木々を操り毒林檎を対象に向けて飛ばす
・自身の持つ毒を球状に押し固め、対象に向けて飛ばす
弱点:
・森から出た場合攻撃手段が減る
・罠を仕掛けた本人が罠にかかる事がある
身長178㎝、スラリとした成人女性の姿をしており、肌の色は浅黒い。
頭に沿うような形の2本の角を持ち、耳はとがっている。
腰には飛行には適さない小ぶりの羽が生えている。
必要であれば男の姿にもなるが、その機会はあまりない。
争い事に研究以上の興味はなく剣を向けられるまでは割と友好的。
性格は陽気であり友好的な相手に世話を焼く事もあるが、敵対するものには容赦なくその毒を浴びせ、研究用の素体としてしまう事もある。
研究熱心なあまり狂人染みた一面もあり、素体が手に入った場合は1週間は研究室から出てこない。
日頃は森から出る事はないが、研究に必要な物品を求め外に出る事もあり、その際は研究時に副産物として出来上がった薬を持ち歩き、必要であればそれを換金して研究費用に充てている。
売り払う薬については難病への特効薬になる事もあるし、お遊び程度に使える面白グッズである事もある。副産物なため効果についてはまちまち。
毒の魔王が適当に生成した結果のせいか、本人はもとよりそれ以外でも大量生産する事は難しい幻の逸品になりつつある。
が、本人はそんな事どうでもいいのである。
両親はいたものの生まれ落ちた瞬間から持っていた毒の魔王としての素質により、両方とも死亡。
産まれて間もない状態では不定形のおおよそ生物とはかけ離れた姿形をしていたが、後にとがった耳と角を持つ
赤ん坊の姿に固定された。
その時には触れたものを毒によって死に至らしめる体質は鳴りを潜め、危険を感じない限りは触れたものに危害を加えない程度に抑えられた。
その後、とある魔王に拾われ育てられ、現在に至る。育ての親とはつかず離れずの距離感で暮らしており、親子らしい関係性は持たない。
成長するにつれ、自身の体質を理解するにあたり本当の両親を殺して生まれ落ちた事を知るものの、
彼女にとっては自然の摂理としてやむおえず起きた出来事であり、必要な事という認識のため悲しんだりすることは特にない。
尚、両親ともに毒の魔王と同じ体質は持たず、毒の魔王としての存在は彼女しか居ない。
前述の通り、触れれば猛毒による死が待っているが現在では落ち着いている為、緊急時以外では人体に影響はない。
皮膚から吸収され、血中を通り数時間以内に対象を死に至らしめるその毒性は高い。
また、血液体液など体を構成している全てに毒性はあるものの、大半は魔力によって影響力を変える事が出来るため
彼女の意思によって無害な状態を作り出す事も可能。
血液については以降でも説明されるが、戦闘時の武器として利用される事もある。
至る所に罠が仕掛けられ、木々は触れると体がはじけ飛ぶ毒林檎の実をつける。
樹木については毒の魔王自身の魔力の影響で毒性を帯び、切ったり焼いたりするだけでも生き物に害をなすには十分な危険性を持っている。
それぞれ、毒の魔王の魔力貯蔵庫としても機能しているが、栄養が不足した植物と同じく枯れるのみとなる。
森の中であれば木々を操り毒林檎を対象に向けて飛ばす、直接対峙している場合は自身の持つ毒を球状に押し固め、対象に向けて撃つ遠距離攻撃を主としている。
または毒を仕込んだナイフなどの投擲物を扱う事もある。
基本は魔力を毒に転換して扱うが、毒の魔王自身の血液も毒を有している為そちらを使う事もある。
生まれた直後は定まった形を持たなかったせいか、己自身を毒の霧などに変化させる事も可能だが、魔力消費が一番激しい戦闘形態となる。
取り扱う毒は一種類だけではなく、神経毒や腐食毒、血液毒などの数種類の毒を使い分けている。
致死性の毒が多いが、状況により一時的に相手の動きを抑えるものなど多様。
腕力は無いため、肉弾戦には向かない。
第一段階⇒自らの血液を攻撃手段とするため露出が上がるがそれ以外に大きな変化はない。
第二段階⇒見たものは殆どおらず、生物としての姿かたちをしていないという噂のみ残る。