笑の魔王


二つ名:笑の魔王


名前:


誰もかれもが笑って生きられる世界を目指す魔王。襲ってくる勇者にも呪いをかけて笑うことしかできなくする。頭の上の白猫は自分から切り離した悲しみの感情。

笑の世界を統べる猫のような姿をした魔王。世界の住人は和気あいあいと楽しく暮らしている者が多く、中にはまるで笑うことしか知らないのかというくらい笑っている者もいる。

楽しいことが大好きで暴力沙汰は好まない。その性格と姿もあって勇者と仲良くしてるところが目撃されたりもする。
基本的に戦うことはなく、勇者が襲ってきても相手にせず逃げることすらある。

このことと人間の姿になれるほど魔力も強くないことから、大した敵ではないと思った新人の勇者が肩慣らしに戦いを挑むことが多い。
しかし、異界の格闘家マスタツ・オオヤマ曰く「人は刀を持って初めて猫と対等に戦える」である。
それが人間と同程度の大きさをした獣人であり且つ魔王であるならば、どれほどの驚異になるだろうか。
相手の実力も測れないへっぽこがどうなるかはお察しである。

彼が使う笑の呪いは、相手の負の感情や記憶を柔らげたり消したりすることで楽しい気持ちを強くするというものである。
子供のお守りから敵を戦えなくするまで様々に利用されている。時折、強い悲しみを背負っている者に対して勝手に呪いを掛けてしまうという”お節介”をすることも。
そのことで、とある勇者に行方を追われているとかいないとか。

辛い記憶を忘れることができると、彼に呪いを掛けてもらおうとする人は多い。
しかし、笑の魔王が倒された場合、その呪いも消えることになる。
その時は忘れていた辛さが大きいほど、強い反動を受けてしまう。
そのとき、記憶を消してもらうことを選ぶような心の弱い人達が生きていることができるか定かではない。


技:笑の呪い
相手を笑わせる。ちょっと楽しくなる程度から、笑い死にする程度まで強さは調節可能。

弱点:頭の白ネコ

白ネコが倒されると、切り離していた悲しみや怒りなどの感情が急激に戻ってくるため、耐えられずに戦意喪失してしまう。
この間に攻撃すれば全く抵抗もされずに倒すことができるだろう。
ただし、切り離していた感情が戻るということは実は笑の魔王が真の姿に戻るために必要な過程でもある。
仮に白ネコを倒した後、笑の魔王が戦意を取り戻す前にトドメを刺せないということがあれば、負の感情の反動で半ばバーサーク状態となった上、真の姿になった彼と戦う羽目になる。

最終更新:2024年01月04日 20:20