羽の魔王


二つ名:羽の魔王


名前:サクヤ ○○(判明できる部分は名字部分のみ)


詳細:

日がな一日ふわふわ風のって飛んでる魔王。勇者にもほかの魔王にもあまり興味がなくてとりあえず楽に生きれればいいとおもっている。飛んでる間はなかなか攻撃が当たらない。


ひらひらと舞う姿は羽の如く、その身軽な姿の内に秘めたるは重い憎悪。
心を逆しまに、世界を逆しまに、自身を逆しまに。
乱れ狂う負の螺旋に、軽いその身は高く地に登る。

CV:坂本真綾

【プロフィール】

真名:サクヤ ○○(判明できる部分は名字部分のみ)
種族:羽の魔王
身長:170cm
体重:0kg

性別:魔王

年齢:24(羽の世界基準)

全体的に細身であり、筋肉質な感じは殆ど無い。
かといって腕力はひ弱ではなく、魔王ながらに一般的な人間程度なら余裕で腕相撲で勝てるほど。
脚力も備わり、体重の軽さも相まって、初速で音速に到達できるほど。

髪色は白髪。幼少期は金髪だった。
瞳の色は碧眼。
ただし、真の姿状態では右眼が本来の彼の目の色である紅月色となる。

左目は盲目ではあるが、衝動の勇者の力によってソナーのような視界を得ている。(これは身内にすら教えていない事柄)
また、左目には勇者の証と共に衝動の勇者自身が取り込まれている。

一人称:私(アルカードと出会う前は俺)
二人称:あなた、もしくは名前。(勇者魔王なら○○の勇者、○の魔王と呼ぶ。基本的に呼び捨て)

好きなもの:何もない空。甘いものと苦いもの。楽。
嫌いなもの:女神関係。面倒臭いこと。手を見せること。
興味が無いもの:殆どの勇者と魔王

趣味:浮遊。魔術制作(後記)

性格:澄ました表情が多く、笑ったかと思えばヘラヘラとした事が多く、自分の本心を余り見せない性格。
見る人が見れば、冷淡であり非常に皮肉屋でひねくれ者。
友好的だろうが、そのあたりは変わらないのだが、友好的でなければそういう態度は取らない。
親しい人にとって見ればかなり素直で単純。

性根には、勇者に憧れを抱いており、人助け精神が強い。
現在ではその精神は全て部下に任せ、自分は魔王として非情に振る舞っている。

楽をするためにも部下に任せっきりな部分もあり、自分がしたかったことは部下に任せっきりという点もある。
楽をするために楽をする。ネゴシエーションを主軸にするのはそのためであり、平和主義であり結果主義。

手を見せるのが生理的に苦手であり、常に手を隠して行動している。
水着になろうとも着替えのときであろうと風呂であろうと手は一切見せない。
それが例え親しい仲であっても。

口調:表に出すのは基本的に敬語。特に丁寧語。
心の中では敬語ではなく『~だ』といった言い切りであり、丁寧さは一切ない。
人を小馬鹿にしたような言い回しや皮肉的な言葉選びなど、一々面倒くさい喋り方をする。

「流石、平穏を乱す存在、女神の駒、なんて好戦的なんでしょうか、勇者というのは」
「いえ、褒めているんですよ、賞賛すべき事柄だと思います」
「ただ、あなたのしてきていることは本当に勇者としての行動なんでしょうか?」
「ヒトの幸せを踏みにじってまで得る幸せとはそれはとても幸福なことなのでしょう」
「今一度問います、あなたは本当に『勇者』なんでしょうか」

 


【能力】

『絶対的な軽さを持つ身体』

どのような状況においても自分の身体の重さは0であり、質量が存在しない。
風が吹けば風の通りに飛ばされ、引きつけられるなら簡単に近づいてしまう。故に物質的な攻撃を自動で回避する。
影響を非常に受けやすく、メリットとデメリットが極端に現れる。

 

『衝動の勇者の力』

7年前に数千回殺し続けた勇者の力を魔術によって自身に取り込み、使用出来るようにした。
この力は衝撃を攻撃力にするようなもので、硬ければ硬いほど、伝える威力が大きければ大きいほど攻撃力を持つ。
この力を前にして防御行為はほぼ意味を成さないと言っても過言ではない。
また、衝撃をある程度操作出来るのだが、羽の魔王では完全に操作は出来ないので、せいぜい遠当てか自身の軽さと合わせた衝撃の分散程度である。

 

【戦闘スタイル】

主に近接格闘を行う。
殴っても直接的なダメージは一切与えられないが、その時生じた吹突き飛ばす力で壁や地面に相手を叩きつけてダメージを与える。
衝動の勇者の力を用いることにより、突き飛ばす力を相手の内部に収束させたり、逆に吸い込む力として間合いとダメージをほぼ自由自在に操れる。
物理攻撃被弾時も自身の軽さでわざと飛ばされ、ダメージを最小限に抑え、壁や地面に当たることで衝撃を分散するということもする。
しかし、これは被弾時の最終手段であり、普通なら回避主体に動く。ダメージは1より0の方が良いのだ。

回避主体に動く、というのは回避極振りのステータスをしているため、素の攻撃力や防御力は皆無に等しく、素手以外でのダメージを与える手段がなければ回避するしか出来ない体質である。
だが、その特性を活かし、流れと圧力による高速移動を可能とし、物理的な攻撃は滅多に当たらない。
また、魔法によるものだとしても、物理的影響を与えるようなものなら自動回避可能である。
その回避率は九割九部九里と言われている。

回避極振りステータスの弊害は、魔力にも影響しており、内蔵魔力はほとんど無く、魔法の類はほぼ使えない。
その不便さを補うために、我流で『魔術(後記)』を使っている。
魔法自体、ほぼ全て取得していると言っても過言ではない為、『魔術』が発動出来れば、魔法能力もないとはいえなくなる。

一応、様々な武器を扱えるには扱えるが、羽の魔王の特性を生かせないため、全て完成されたものではなく中途半端であり、武器を持つことはない。
本人曰く、「重くて飛べない」との事。
武器を扱う中で一番得意なのは刀である。

 

【弱点】

戦闘スタイルでは、ほぼ弱点なしと思われるほど敷き詰められた対策状態のように見えるが、体質上真空状態での行動は可能ではあるが、真空に吸い寄せられてしまう危険性を持つ。
また、軽すぎるために、水の中に素の状態では潜ることが出来ない。
他にも雷や光線と言った、音速を超えるものを自動で回避することが出来ない。
これは回避のための衝撃より遥かに先に来るためである。

 


【交友関係】

RT魔王勇者

餓狼の勇者
羽の世界に匿う代わりに色々手伝いをさせている。
羽の魔王との仲自体は良くも悪くもない。

読心の勇者
彼女の国であるセレニタ国の僻地で拠点を築く程度の関係。
魔王軍総隊長のルキに彼女の護衛をさせている。
羽の魔王としては、彼女の力を別の勢力に使わせないよう監視しているのつもりではいる。

山の魔王
産物の交易を主に行い、本人同士の仲もどちらかと言えば良い方。

気の魔王
聖界潰し同士という認識が強く、羽の魔王的には彼女より土地を先に目星つけて手に入れようとしている。
仲自体は、羽の魔王からは興味が薄い。一応は侵略した場所への不可侵を約束している。

 

オリジナルキャラ

墓守の勇者:
彼がいる『聖域』にある墓に羽の魔王の母親が眠っている。
彼にはほとんど興味はない。

竜人の勇者:
昔助けた事がある勇者であり、恩を感じているのか、たまに儀式の手伝いをしてくれる。
羽の魔王は記憶にはあるが一切興味を持っていない。

双腕の勇者:
何故か魔王軍との協力関係にあり、『人工天使製造計画』の被験者。
彼女の機械的な技術職の面でも協力させてもらっている。
それ以外では羽の魔王は面倒くさいと思われている程度に興味を持っていない。

裂蹴の勇者:
双腕の妹。敵対的。興味なし。
なんやかんやで姉繋がりで強力はしてくれることも。

射の魔王:
配下であるヤマダの生みの親。
彼女に観察対象にされており、敵対的ではないが協力的でもない。
勿論興味もない。

錨の魔王:
暇があればゲームに誘ってくるが断っている。
正直面倒くさいので好きではない。

萃の魔王:
錨の魔王と同じ頻度でよく見かける。
何か祭の最中に奇妙な本を売っている記憶がある。
あまり興味はない。

焔薙:
平行世界の住人らしい。
必要以上のことを知っており、過度な干渉こそあまりしてこないがとても気になる存在。
仲良くする気はないが、奇妙だとは思っている。
ただ、親しみを込めて話しかけてくるのは面倒くさい。

アーク:
幼馴染ではある。
仲は悪くはないが、7年前のことがあり、距離を置いている気がする。
それでもなんらかの形で協力関係ではある。
魔王軍には所属していない。

ツクモ:
羽の世界にいつの間にか住み着いた自称仙人。
普段は北方大陸に住んでいるが、たまに城へと遊びに来ては色々な人にちょっかいを掛ける自由人。
目利きは良いので、邪魔な存在ながらも利用はさせている。

 


【配下】

羽の魔王軍には六人の幹部クラスが居る。
それぞれが自らの力に合った配置が為されており、また、幹部クラスなだけあり、羽の魔王軍内でも一概の魔王や勇者並みの力を持つ。

《六大幹部》

執事長 アルカード
近衛軍総隊長 ルキ
料理長 メリッサ
運送担当 鶻
諜報部長 ヤマダ
書記長 レアネル

 

《幹部クラス》

図書室長 モコス
射撃部隊代表 アウストラリス
射撃部隊代表 スピカ
白兵代表 アルキオア
メイド長 碧羅

 

《兵士》

  • 白兵部隊

クロルティアアーロ、ゲオリアーティニス、ルウェルエートシェ
デネブ、ルール

  • 八壊兵

ガラッガ、ジャック、メルゥ、アルネブ
ホリホ、クーファ、ノア

  • 遊撃部隊

シュルトラーヒェン
ユーノ、リーナ

  • 射撃部隊

ホロ

  • 隠密部隊

火雀

  • アラスティヌア軍

ゲイルリューネツア、モルル、ベガ

 

《その他》

庭師 モイ
司書 メリィ
軍医 ラウラ

 


【羽の世界】

涼しく安定した気候の空中大陸の世界。
森と草原がほとんどを占めており、大陸中央に山脈が連なっている。
その山脈の内側に広大な土地が広がっており、そこに羽の魔王の城と城下町がある。
広い土地ばかりなので、畜産や農業に向いており、都市などの街の存在は全体の1割にも満たない程度。ほとんどが畑か牧場で出来ている。
第一産業ばかりだが、一応工業もあり、農作業用の機械の製造工場やガラス工房といった工芸品を扱うものもある。

主な産出物は牧畜による牛乳や卵、それを使った加工品の他に、米、じゃがいもや人参などの根菜、りんご等の涼しい気候で採れる果物、工芸品であるガラス製品等である。
生産物自体特殊なものはあまりなく一般的に知られるものだが、聖界を含めた様々な世界では割りと好評である。羽の魔王ブランドとも。

魔王城があるのは大陸中央であり、山に囲まれているため、飛べない種族は飛行船無しでは辿り着けない。
羽の世界の住民は大体が飛べるので、特に問題はない。
魔王城の位置が一番高く、城下の建物は魔王城より低い。
羽の世界での三大絶景の一つとして夜景があり、一番のスポットは魔王城の屋根の上。一般人の立ち入りは禁止されている。

羽の世界は大きく分けて、中央と東西南北に分かれており、山と川がその境界線となっている。
魔王城を囲っている山地の総称として呼んでいる魔王山地から西側に工業地区と呼ばれる場所がある。
先程記述した通り、機械や工芸品を制作する工場・工房が密集している。
他の世界ではそこが首都だと勘違いする程、非常に栄えた場所になっている。
東西南北で農工地区が分けられており、東は酪農業、西は農耕業といった区分が為されており、それらの南北で生産されるものにも差異がある。
基本的に北側は寒冷に適したもの、南側は温暖に適したものといった気温関連で分けられる。

羽の世界の移動方法は飛翔だが、他の種族に対しての乗り物もあり、主に馬車などの大型草食動物での移動があり、鉄道や自動車の類は扱われていない。
たまに農作業用の大型特殊車輌は見かける(葉精種の物がほとんどなので大型と言っても人間に比べるとだいぶ小さいもの)程度であり、ほとんどの住民は乗り物に乗ることはない。

以上が羽の魔王がいる中央大陸の設定。

 

【運輸】

荷物や旅客を運ぶ主な手段は空輸であり、飛行船を用いられる。
農作物などは中~大型船、旅客機は小型船が使われる。
輸送飛行船の形状は気球帆翼船、原動力は風力となっている。
簡単なイメージとして、風船から吊り下げられたゴンドラに翼のようなオールが付けられたモノと言った感じである。
旅客機ははねたまいも型であり、揺れに強く、やや速度は遅いものの安定で安全な設計となっている。
小型船の利点を活かし、どこでも停泊出来る。

空輸の他にも馬車・牛車を用いた陸送も存在する。
簡単な観光という目的に利用はできるが、遠出は勿論出来ず、空路からの乗せ継ぎで近隣に荷物を届ける程度の用途となっている。

 

【衣装】

羽の世界の服装は主に和装ではあるが、和装文化洋装文化と二分されている。
東は和装、西は洋装という風な分け方となっている。

葉精族は和装が主な服装であり、幾何学模様の帯などが付いたモノとなっている。
獣人は腹出し、脇出し、背中出しなど、和装洋装含めどこかしらの部位がない服装を着ている。
竜人は背中出しが基本となっており、羽も尻尾も着るのに邪魔にならないような構造の物が多い。
鳥人はノースリーブが基本。それ以外では特に葉精族と変わらない服装となっている。

下着の概念は無く、あるとしても男女共に布の帯で覆う程度。
竜人は総じて前貼り。これはもともと蛇竜であるため、下半身が蛇のように出来ることもあり、下着として問題ないように付けられている。

 

【経済】

羽の世界では貨幣はあれど、それらで物を交換することはなく、近所付き合いによる作物の物々交換が主流となっている。
ひと束のわらで金の延べ棒が手に入ることもしばしばあるほど、彼らの金銭感覚はない。
では、機械製造やガラス工房などの製造業はどう生活しているのかというと、彼らは彼らで魔王軍からの支給によって立派に生活出来ており、特にこれと言った問題も無かったりする。

羽の世界の外、聖界や他の魔界との外交は貨幣を用いている。
貨幣の単位はf(フェザー)。レートは聖界の金貨1枚=100万fとなる。
貨幣は全てガラス細工のコインであり、紙幣はなく、とてもかさばる上に重い。
コインの中央にはfの文字が入っており、赤色が1f、青色が100f、黄色が10000fとなっている。
これは羽の魔王が貨幣による物の交換を面倒くさいということで提案した設定である。
羽の世界の住民はこの設定について特に興味が無いようである。

 

【赤い月の夜】

羽の世界では一年に二度赤い月になる夜が来る。
その二度は不定期ではなく、決まった日に赤い月になる。
赤い月の夜は転生魔術の発動に使われ、この転生魔術により、生物は羽の世界の住民へと転生することになる。
この転生時に膨大な魔力が放出され、それを羽の魔王の魔力として充填される為、この魔術は必ず行われている。
転生術は無差別発動ではなく、きちんとした契約の下、対象を選んで発動するので、部外者が迷い込んだとしても転生術の影響が出ることがない。
契約自体は事前に行われ、またもう一つの発動条件である、術式の形成は祭によって行われている。
この祭はイメージ的に日本のモノと大差なく、屋台や櫓等があり、花火も上がる。これら全てが術式発動条件の1つである為、祭参加の際、屋台などを開きたい場合は事前に申請しておく必要がある。
祭は赤い月の夜まで三日通して行われ、赤い月が巨大になっていく時に唄を歌い、それを最後として魔術は完成し、祭も終わりを迎える。

その間、羽の魔王の魔力は世界と効率よく循環し、本気を出せる事もあり、羽の魔王自身戦いを受ける事が多い。
魔力の消費が無く、且つ挑戦者の魔力を吸収できるという裏事情は戦った者でも気付かないだろうが。

萃の魔王の影響で奇妙な本やグッズ等が販売されている区画が存在する。年に徐々に広がってきているようだ。
竜人の勇者のライブも毎回行われており、彼女が直接参加申請してくるので断るに断れないらしい。
しかし、羽の魔王としては効率よく魔力搾取出来るのでその点は協力している。

 

【三大カナギ】

赤い月の夜の祭に世界で選ばれた三人の巫子が舞を踊る事になっている。
他にも豊穣祭や謹賀祭などの祭にも出、踊る事により、祝い、感謝をする。
元々この風習は羽の魔王関連ではなく、羽竜を信仰する宗教から来ており、本来は豊穣祭にて舞を行う者達だった。
そこから、様々な祭に取り入れようと宗教側から進んで取り組み、現在では祭といえば彼らの舞という様になっている。

三大という事で、巫子は三人に選ばれている。
一人は太陽を司る巫子、そして一人は風を司る巫子、最後に雨を司る巫子である。
現在、羽竜種の双子が太陽と風を、竜の力を持つ葉精族が雨を担当している。

 

【エトランゼ】

羽の魔王軍遊撃部隊が聖界での活動をするときのチーム名。
基本的に二人一組(シュルトラーヒェン、ユーノの二人)で活動するが、活動内容によってはリーナも加わる。
聖界ではそれなりに名の挙がる冒険者組であり、討伐依頼であればこの二人がいれば大抵は大丈夫だろうと言われる程。
Try世界線ではヴァイスが筆頭となり少数団として動いている。

 

【羽竜の宗教アステラ教】

羽の世界でのほぼ唯一の宗教。
農業関連の宗教だが、最近の総本山の動きでは魔王軍と離反するような流れを取っているらしい。
過激派と穏便派に分かれており、穏便派は全員魔王軍側である。
そもそも、アステラ教の信仰対象は魔王軍のルキであり、穏便派はそれを理解した上で魔王軍側についている。
一方過激派は魔王軍にルキがいることにより、魔王軍からルキを取り戻そうという思想が生まれている。
現在拮抗状態であり、どちらかに動きがあれば戦争が始まるのではないかと言われている。

アステラ(Astella)は天上の星から、暦という意味を持っている羽の世界独自の単語。
アステラの意味自体は赤い月の事も指し、暦教、転生(天星)教とも称される。

 


【地域】

羽の世界は数十の国を持てる程の土地が広がっており、羽の魔王だけでは統括できるわけではないので、いくつかの地域に分け、そこに長、いわゆる管理人を置いている。
地域の広さは長が管理出来る広さであり、地域拡大のための地域同士の戦争はない。譲り合いという諍いはある。

 

  • 中央大陸

《ヴァロニア》

アウストラリスが管理している。場所は南西地域。
比較的温暖な地域であり、樹木が豊富な地域となっている。
木々だらけな為か野生動物、特に大型生物を中心に縄張り争いが絶えない場所である。
アウストラリスを始めとして、狩人が多く育つ地域となっている。

 

《タバル》

シュルトラーヒェンが管理している。場所は南東地域。
酪農業の中で、食肉の生産が盛んな地域。
広大な草原と丘により、放牧されたはねうし達がのびのびと暮らす。
そんな彼らが出す肥やしで育てられた自然の野菜はタバルの名産となっている。
中でもハニービー・レッドというメロンが高級品として収穫される。
このメロンは葉精族に伝わる技術を用いらないと即効性の毒物であり、死ぬほどの旨さで死ぬ。

 

《リンシャ》

クーファの出身の地域。場所は南東地域。
酪農業の中で、鳥を扱うのが主体となっている。
肉加工や羽毛加工、派手な装飾品が多く生産されており、街自体も大分派手。
種族的にも鳥獣族が殆どを占めており、女性社会となっている。

 

《カンタラッカ》

ゲオリアーティニスやユーノの出身の地域。場所は北東地域。
羽竜の宗教アステラ教の総本山がある地域であり、宗教色がかなり強い地域である。
また、言語自体特殊なものが用いられているので、羽の世界の中でも相当浮いている。
羽の魔王軍としても、警戒すべき場所でもある。
他にも気候がやや雪が多く、基本的に雪に覆われている。

 

《トラリア》

リーナが管理をしている。場所は北西地域。
双子巫子はこの地域出身。こちらも宗教色は強い。
言語はカンタラッカよりは酷く訛ったものではないが、それでも特殊な喋り方をしている。
この地域は外交拠点としても活動しており、羽の世界へのゲートは主にここに繋がる。
内交易もこの地域を中心に行われており、産地直送の作物もゲートが繋がりやすい都市に集まるため、お土産目的ならすぐに手に入る。

 

  • 北方大陸アラスティヌア

中央大陸の北側に存在する吹雪が止まない豪雪の大陸。
北方軍として、捕らえた罪人を収容する為の監視役として、アラスティヌア軍と呼ばれる軍隊が駐留している。
収容所は陸の孤島であり、大陸が空の孤島である事も踏まえ、脱出するには困難を極める。
また、駐在する軍隊も近衛軍と肩を並べるほどの少数精鋭揃いな為、捕まると一生を終えるまで逃げられない可能性がある。
この大陸に地域分けはされておらず、一人の管理者で成り立っている。
この管理者は軍には所属はしていないものの、魔王軍に協力的な人物であり、北方軍も信頼をおいている人物である。

 


【種族】

羽の世界の生物は基本的に羽が生えているものが多い。
『人』の分類がされている種族の衣装が露出度が高いのはそう言った羽が生えていることに由来している。

 

《コロボックル(葉精種)》

羽の世界での『人』の中でも一番数が多い種族。
平均身長は80cm程、高くても100cm以上になるものは稀であり、小人族とも呼ばれている。
羽は生えておらず、見た目は人間の子供とほぼ変わりなく、人間からしてみれば子どもと大人の区別がつかない程。
主に農耕、狩人を生業としており、それらの知識に関しては羽の世界では右に出るものはいないと言われている。
農業関係か蛇竜信仰者も多く、彼らを慕っている。
小柄であり、腕力は低いが、その小柄さを活かした機敏さや隠密行動、小さな手による器用さでの罠作成が得意である。
が、軍人ともなると自分の背丈ほどの武器を振り回すなどする者もいる。一応彼らは特異であり、希少である。

 

《ハーピィ(鳥獣種)》

女性しか存在しない種族。
身長はおおよそ150~160cm程であり、両腕が翼、両足が鳥のものといった容姿をしている。
派手な姿ほど美人と評されており、中でも緑色の羽や髪を持つ者は希少であり、一番美しい色とされている。
歌や踊りを愛し、文化的な方面に強く、彼女達の美的センスは羽の世界一とも言われている。
腕力よりも脚力に優れており、比較的安定感を持つ。武器の類を持つことはなく、軍人としては武闘家が多い。

 

《ケツァルコアトル(羽竜種)》

羽の世界では聖獣扱いされている種族。
聖獣と呼ばれる所以は農耕に関する殆どの事柄を彼らの生態観察で理解できるからである。
太陽を背にして飛ぶことがあれば雨が降り、湖を低空で飛べば寒波が来るなど、彼らと農家は深く関わりがある。
カンタラッカのように一部地域では神格化されている所も少なからずあり、魔王軍は懸念を抱いている。
彼ら羽竜種の一部には人型となる竜人形態を有している者がおり、その殆どは魔王軍に所属している。
竜形態は4~5m程、巨大であれば10m以上程の体長となっている。
姿形は、蛇竜に鳥の羽を付けたようなものであり、自身の属性を表した角が生えている。
竜人形態は、男性であれば平均190cm程、女性であれば170cm程と言った高身長が多い。
姿としては人間とほぼ変わらず、高度な変身能力を有している事を表している。
しかし、彼らは拘りというものなのか、髪色が二種類必ず持ち。片方の色は角の色と同じ色をしている。
自分の翼を自在に出すことが出来、空を飛ぶことも可能。
それ故か、聖界では魔族というよりも天の使いという認識をされることもしばしばある。
竜種族ということもあり、全体的に身体能力は羽の世界でも高く、軍人としての戦闘能力は最優秀となっている。

 

《マーチングバニー(兎獣種)》

人型であり、人間とほとんど姿は変わらないが、兎のような大きな耳と尻尾を持っている。
耳の種類は多種多様であるが、それによって優劣はない。
身長は耳含めず平均160cm程、大きくても170cm行くか行かないか程度。
耳がよく、遠くの音も聞き分けるが、突然の大声には当然弱い。
集団行動を好み、一人でいることが稀。故にハーレムを築く事も多くある。
危険感知能力に長けており、身軽さも兼ね、斥候に向いている。
また、羽の世界では狩人として働く事が多く、身軽さでの格闘術の他に弓や銃といった射撃武器の扱いが上手い。
彼らは羽の世界での新種であるため、全体的に年齢が低い。

 

《ミノタウロス(牛獣人)》

人型であり、人間と比べて角を生やしている。
身長は男で200cm前後、女で175cm前後といった大型であり、中には300cm程の体長を持つ。
男性は幼少期から普通の人間よりも背が高く、女性は胸の大きさが人間で換算するなら幼少期だろうと巨乳である。
彼らの年齢を読むとしたら、角の長さである。長ければそれだけ年を取っているということになる。
大柄であり身体能力の高さもあって、腕力に至っては竜人をも凌駕する。
軒並み腕力が高いものが多く、大振りの道具を扱うのが得意。
羽の世界では職人として大掛かりな物を制作、破壊を主にしている。特に木造の建物や坑道作成など。
細かい作業をする小人とは逆に大雑把で済む作業を行うため、農耕方面に多く住んでいる。

 

《ノール(羊獣種)》

人型であり、人間とほとんど変わらない姿をしているが、翼と湾曲した角を生やし、比較的毛深い。また、男女共に天然パーマ。
彼らの肌は真っ白から真っ黒まで幅広いが、個体差程度の認識なため差別関係はまったくない。
身長は人間と殆ど変わらない程度。
比較的知能が高めの種族であり、睡眠を始めとした幻術系の魔法を得意とする魔法使いタイプ。
それらを有効活用し、酪農業を営んでいるものも多い。主に羊飼い。
家畜である、はねひつじに関しては特に同族意識はしていないらしい。

 

《ケンタウロス・ペガサス(半羽馬種)》

翼の生えた馬と人間の上半身を融合させた姿をしている。馬部分だけなのがペガサスと呼ばれる。
地上での速度も然り、空での移動も早く、人間の器用さも相まって、いいとこ取りな部分が多い。
体長は馬の胴体+人間の上半身程。

 

【生物】

羽の世界は聖界の一般的な生物に羽を生やしたものが基本的に存在する。
馬や牛、羊といったものでも羽を生やし空を飛べる。
彼らの名称を『はね○○』とひらがなで表すのを推奨している。
基本的に羽が生えて飛行能力が増えた程度で特に変化はない。

 

《はねさーもん》

羽の生えた鮭。産卵期になると空を飛び、卵を雲に産むと羽を無くし地上に降りてくる。
そこが丁度農産物の出荷が完了した畑に落ちてくるので、「畑で鮭が取れる」という言葉もある。
ただ、産卵済みで味は落ちているので、基本的に観光名物として扱い、農家同士でその鮭を分けあっている。
産卵前のはねサーモンは羽の世界で五本指に入る程の絶品であり、時期になったら買いにくる別世界の住人もいる。
数が限られているので、農家ではなく魔王軍にて管理を行っている。高級品。

 

《はねきのこ》

羽毛が生えているキノコ。歩ける。
キノコ本体には毒があるので、羽の世界では食用としては扱わないが、別の世界では薬の材料として扱われているので、出荷はしている。
羽毛には毒はなく、保温性能は高いので、羽の世界では重宝される素材。
これを人間が摂取すると、体内のタンパク質が壊され、嘔吐・下痢といった症状を起こし、数日間それらに悩まされ体重が激減する。
ダイエットに最適ではあるだろうが、下手をしたら死を呼ぶので極力摂取するのは止めておいたほうが良いだろう。
羽の世界の住民が摂取すると、身長が縮み、身体が動けなくなる筋肉に対する麻痺性の毒となる。

 

《はねたまいも》

羽を生やしたたまいも種。
通常のたまいもと生体は変わらないが、葉の部分が羽となっている。
出荷時期は秋頃、それを過ぎるとたまいも自体が軽くなり何処かへと飛んでいく。

 


その他

 


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最終更新:2024年01月04日 19:09