二つ名:解読の勇者
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どんな複雑に書かれた魔導書でも読み解ける能力があり、現在はどこかの城に囚われている。実は読み解いた魔法はすべて暗記しているのでいつか抜け出そうと思っている
彼女の受けた加護は、解読能力ではない。もとより彼女は脳の中で一つの図書館にも似た役割を構築することが出来る。一つに、記憶力。一度読んだ本の内容は一句残らず暗記している。だが本を読むうえで彼女が重視しているのは、何が書かれているか、ではなく、何と繋がっているか、である。その本の背景には何が起きたのか、筆者の影響された思想はなにか、その事実はどの切り口から描かれたのか、そしてその本は何を影響したのか。相関性、連関線、類似点、相違点、規則性。一冊の本を読んで同時に脳内で何十何百冊の本と照らし合わせる、並行思考が記憶力と同じぐらい長けている。
その為、見たことない文字で書かれた書置きでも、ある程度解読することが出来る。
語学、地質学、考古学、数学、物理学などと解読の範囲に制限は設けていない。依頼されるのが魔術関連というのが多かっただけのこと。
解読をするにあたって、彼女は自分の読みで事実を固定させないように努めている。不明瞭な解しか導きさせない場合は、仮説として保存はするが、決して表には出さない。解読は現在に自分を固定して過去に焦点を合わせる行為故、占いと同一視されると憤慨する。本だけでなく人と接しても自然と解読を行ってしまう為、よく勘違いされるのだが。
彼女が受けた加護は、解読対象を読み切ることである。魔導書なら秘匿を暴かれるのを危惧して読み始めた瞬間に読み手に呪いをかけたり、本自体を燃やすなどの呪いを多重にかけられている事が多いが、それらが彼女の解読に害を与えることはない。それらの術も解読の対象であるため発動はしている。一応。応用すれば、鉄壁の守りとなる。独自の攻撃魔法というのは今の所不必要なのでもちあわせていない。
世界の意図も解読済である。