二つ名:語の魔王
名前:エカーシュ
詳細:
今は誰も知らない国や街、英雄の歌を作りながら各地を旅する魔王。頭は海洋魔物のウミヒツジと同様のようだが、本人は宗教上の理由で剥製を被っていると主張している
その他:
一人称: 私(あまり使わない)
二人称: 貴方→○○の(二つ名)→名前(親密度による)
口調: 落ち着きめ。慣れると敬語が抜けていくタイプ。
◆楽器: 竜角琴(ホーンハープ)
三日月状の角の中身をくり抜き、弦を張った楽器。
実際に竜の角を用いた竜角琴もあるが、語の魔王が使用しているのはなんか牛っぽい魔物の角製。
角に付帯させる魔力を微細に調節することで、多彩な音色が出せる。
◆能力
・残滓視(ヴィジョン・レムナンツ)
かつて在った出来事、想い、言葉。それらは土地や自然、建物に霊的な記憶として宿ることがある。語の魔王はそれらを幻視、或いは幻聴し、古の記憶を読み取り、歌を紡ぐ。
・言霊詠み(ことだまよみ)
力ある言葉で世界を自在に改変する…ように見える能力。実のところ制約も多く、リソースが彼の支配する語の世界そのものだったりするので、あまり使い勝手がよろしく無い。
発声も必須のため、瞬発力も低め。
・戦闘能力
まぁ妥当に魔王、位の力は持ち合わせているものの、そこまで肉弾戦が好きでは無い。
暗器や鞭など、取り回しの良い武器でお茶を濁す。
◆語の世界
世界の法則が若干異質な世界。
例えば、この世界の住人が「甘いケーキが食べたいな…」と言えば、いつの間にかそこには美味しそうなホールケーキが存在し、「甘い物は体に毒だよ。」と言えば、そのケーキは毒々しい緑色にただれていたりする。
また、語の世界には、伝承にあるような竜や魔物、伝説の英雄が今も闊歩している。
あるいは、この世界に迷い込んだ者は、幼いころ寝物語に聞いたおとぎ話に、自ら登場人物として参加しているかも知れない。
そう、この世界は"真実"では無い。
蓄積された物語や、外の世界の出来事を歪め、つぎはぎして創られた、いわば鏡写しの箱庭。
この世界は『言霊』で構成されている。
この世界の住人も遍く『言霊』であり、この世界に干渉しようとするなら、何らかの手段で自身を『言霊』か、同等な扱いができる何かに変換する必要がある。(そのような効果を持つ、絵本の形をしたゲート等も存在する)
この世界で生まれた語の魔王も、当然誰かの『言霊』なのだろう。
◆雑多な設定メモ
・語の魔王は聖界の月を信仰している。…というか、恋に近い。聖界に出ていた時、たまたま光夜の月を目の当たりにし、心を奪われた。(魔力弱まるので体調は激悪だった。)どうにか月を語の世界に招きたいと試行錯誤しているが、月と語の世界が共通して持つ『鏡』の性質により、合わせ鏡のような状態になるっぽく、なんか上手いこといっていない。
・言霊詠みは、語の世界では無制限に使用できる。外では、予め結界を用意して、その中に語の世界を顕現させる方法がベター。準備無しで使うと、具現化した言霊は霧散して、消費されてしまう。
・語の世界の拡張(回復)は、聖界を侵攻する事でも勿論可能だが、残滓視や物語の蒐集で新たな言霊を紡ぐ事ができる。先代の語の魔王は前者の方法をガッツリ実践していたようだ。(面識は無い)
・あまり戦いたくないスタンスなので、趣味も兼ねて世界を巡り物語を紡いでいる。残滓視の副産物で、マイナーな地方言語に詳しい。