鎖の魔王


二つ名:鎖の魔王


名前:


詳細:

とても不安定な世界を統治する魔王。体から自由に鎖を出せ、不安定な世界を安定させるため鎖を巻きつけて回るのが日課。自分の時間も安定しないため体の中に入れて閉じ込めている。


 鎖を巻きながら静かに過ごしたいと思ってるのでゲームに興味なく、必要以上の戦闘をする気はない。そのため勇者に対しては勇者から手を出さない限り何もせず、他の魔王に対しては距離を置きすぎて敵対関係にならないように友好的な関係を築こうとする。
 ただし自分の周りの環境を変化させないように距離を置く。1人称を私にして、丁寧な口調で話しているのもこのためである。ただし鎖を巻くのを邪魔したり、世界の安定を崩そうとすると敵と見なし襲ってくる。
 魔王議会には参加することはほぼないが、稀に世界が安定し始めると顔を出す。
 普段は鎖を巻くことしかしないが一定周期で隠れた趣味である釣りをしている。鎖の世界の水辺は基本的に不定形しか住んでいないため他の魔界や聖界に釣りに行っている。
 釣った魚は基本的にリリースか鎖の世界に放すが、本当に気に入ったものは鎖で固定してコレクションしている。

 安定させること以外に基本的に興味がなく無関心であり、感情の起伏もほとんどなく淡々と話をする。安定が崩された時は表に出さない程度に静かに切れる。安定したものを見ると少しテンションが上がっているが、鎖の魔王と親しいもの以外にはわからない。世界の安定が崩れたときにはわからない程度にへこんでいる。

 鎖の魔王はたとえ勇者が来ても鎖を巻き、その手を止めるのは世界の安定を崩されそうになったとき。しかし昔は違い世界を安定させる気はなかった。ただなんとなく不安定に生き、不安定な世界を歩き回り、不安定な住人と話、不安定な勇者と戦ったり仲良くしていた。
 しかし仲良くした勇者は消えたり、突然自分を襲うようになったりと裏切られてばかりだった。親友と言えるほど仲良くしていた勇者が裏切ったときは絶望した。お気に入りだった景色は姿を変え、住人はすぐに姿や考えを変え、勇者は裏切る。不安定な物はろくなことがない。鎖の魔王は絶望の末、不安定な物は悪と考えるようになり、世界に鎖を巻き始め
た。


形態変化

 鎖の魔王第2形態は体から煙が出ているような状態になり、身体能力が大きく向上する。やや不安定になっているため体が少し伸縮するようになる。全形態の中で最も素早い。
 鎖の魔王第3形態は人の形をした煙になり、魔力が向上する。不安定なため手足の本数が増減するようになり、体も大きくなる。単純な腕力は全形態1だが足は遅い。
 鎖の魔王の真の姿は煙のようになり、不安定で形が定まっていない。気体のように見えるが、しっかりと肉体は存在する。 分裂することもでき、そこからも鎖が出せる。物理攻撃が出来なくなるが、魔力はかなり強く、1度に出せる鎖の量もかなり多い。

 鎖の魔王は人間の姿を取ろうとしているわけではなく、魔力で構成された肉体をを安定させた結果現在の姿になったものである。そのため形態変化は徐々に安定化を解いているものである。
 形態が変化するにつれ口調や感情が不安定になり、真の姿になったときは完全に情緒不安定になる。真の姿に近づく度に不安定になるので、できる限り第1形態で勇者を倒したいと思っている。


戦闘

 鎖の魔王の戦闘方法は基本的に体から出した鎖と体術を組み合わせて戦う。鎖は魔力で操ることができる。安定に使っている鎖と戦闘に使う鎖は別物で、戦闘用の鎖は魔力に応じて硬くなる。安定に使用する鎖は特別なもので、動きを止めたり、力を抑えたりできるが生成に時間がかかるためあまり戦闘向けではない。
 体が切れた場合にはその部分の安定がとけ煙になり、元の位置に戻って再び安定する。痛みを感じたり魔力を消費するが、真の姿の時は切った部分から分裂するだけで一切のリスクがない。


  • 鎖の魔王式格闘技

既存の体術に鎖を組み合わせた全く新しい格闘技。体術や鎖を使った近接攻撃に気を取られると死角から鎖で攻撃されたり、巻きつかれ不利な状況になる。体術は単純な蹴る殴るではあるが、身体能力がそこそこあるため十分な脅威となる。第1、第2形態の基本的な攻撃手段。第3形態の時は鎖で引き寄せて殴るシンプルなものになる。

 

  • 簡易魔法

鎖の魔王は基本的に魔法は使わないが近接攻撃の補助として使用することがある。主に軽い身体能力強化、目くらまし、跳躍からの床を生成して空中に滞在など。

 

  • 鎖操作

遠距離の敵に対して鎖で攻撃する。飛距離はそこそこ長く、主な使い方は叩く、突く、巻きつく。魔力が高まれば速度や攻撃力が上がる。第2形態では素早さを生かし近接戦闘に持ち込むためあまり使用しない。真の姿は物理攻撃が出来ないため主にこれで戦う。

 

  • 安定縛り

安定に使う鎖で縛り、相手を止める。鎖を出すのに時間がかかるため基本的には使えないが、真の姿の時はあまり時間がかからない。

 

弱点

 相手が不安定だと倒すことより安定させることに集中してしまい、隙が大きくなる。
  基本的に戦意がない。
 物理攻撃が効かない敵には鎖で封じ込める以外の対処法がない。


世界

鎖の世界は非常に不安定。大体の大きさは決まっているが、形の定まっていない平面状の世界。天候・地形・空間・空の色などが何もせずとも変化し、特に勇者が戦闘したり、魔王が来ると周辺の環境が大きく変化する。砂漠だった場所が水の魔法を使えば湖になり、しばらくしたら森になってるほどに不安定。お世辞にも住みやすい環境とは言えず、ゲートの
位置も定まっていない為来る勇者は少なかった。

 鎖の世界は球状ではなく平面状なので世界の端が存在する。世界の端は空と同じ色をした空間の壁が存在し、触れるとはじかれ、無理やり通ろうとすると押しつぶされる。稀に空間の壁が薄くなり他の魔界や聖界、どこか他の世界に通じることがある。

 現在は鎖の魔王が安定化しているので多少なりましになっている。ゲート周辺と鎖の城周辺は世界の中でもしっかり安定化されており、逆にほとんど変化がない空間となっている。ゲートの位置も変化することはなくなった。
 鎖の世界全体だとほとんど安定化が進んでおらず、世界の8割は不安定で、1割は安定しかけている状態で残りの1割が安定している。鎖を巻いても様々な要因で外れてしまうのがおもな原因。勇者が外したり、戦闘に巻き込まれ外れる。鎖を好んで食べる魔物。地形の変化や自然災害で外れるなどがあり、ある程度対策はしているが一向に安定する気配がな
い。

 

 [鎖の城]

 鎖の魔王がまだ不安定だったころに気まぐれで建てた城。形がぐねぐねしておりどう見ても耐震強度が足りていない。居住性や機能性も考えておらず非常に住みづらいため立ててからすぐに使われなくなった。鎖の魔王が安定してからは住居として使っているが食事睡眠以外に城にいることはほとんどない。
 周りは穏やかな草原が広がっておりとても住みやすい気候になっている。とても固く安定化されているため変化することはない。

 

 [湖]

 鎖の城の近くにある広めの湖。平原と共に安定化がされているため変化がない。主に不定形の魔物が生息している。鎖の魔王は主にここで釣りをしているが、他の場所で普通の魚を釣ってからは不定形の魔物だけでは満足できなくなったので他所から釣った魚をを放流し、魔物を魚型にしたうえで環境を安定化しようとしている。

 

 [ゲート]

 鎖の世界の入口。以前は場所が変わっていたが現在は小高い丘の上に固定されている。ゲート周辺は鎖の城周辺ほどではないがしっかりと安定化されている。鎖の城からはそこそこ離れた位置にある。

 

 [街]

 鎖の城から少し離れた場所にある魔族の町。鎖の世界でもっとも大きな集落で、魔族の大半はここで生活している。魔族は皆鎖で固定化され、厳しい規律の元安定した生活を義務付けられている。

 


魔物・魔族

 鎖の世界に住んでいる魔物や魔族の大半は不定形である。厳密には不定形ではないものもいるがどこか安定していない。
 魔物は大きく分けて2種類に分類される。決まった生息地がなく、住みやすい環境を求めて移動する種族。環境の変化に合わせて変化する種族。どちらの種類も強さは一定ではなく同じ魔物でも環境次第で強さが違う。
 魔族は村などを作らず集落単位で住みやすい環境を転々としている。姿形思想などがやはり不安定で法やルールなんてものは持っていない。鎖の魔王が安定してからは魔族にも鎖が巻かれ安定させられ、比較的安定している地域に村や町を作らされている。
 魔族の中でも優秀なものが鎖の城で働いており、常に決まった生活をさせられ少しでも違うことをすると追放される。

 


鎖の軍勢

魔族の中でも戦闘能力が高いものを集めて作られた魔王直属の軍隊。非常に厳しい規律の中非常時に備えて訓練をしている。

 

ペット ドゥムーブ

 鎖の魔王のペット兼、鎖の城の守護者。
人を平然と丸呑みするほどの大きさの黒い蜘蛛の魔物。基本的に何でも食べるが、好物は鎖の魔王の鎖。普通の蜘蛛の糸の他鎖を放つことができる。鎖の城の中を巡回し、侵入者を迎撃する。非常に安定しているため、鎖の魔王が気に入り死闘の末ペットになった。彼は鎖の世界の中で最も安定した魔物である。不安定な世界の中で生体を変化させることなく、
一定のテリトリー内で長いこと生活していた。鎖の世界ではそれができるのは強力な物だけである。実力は鎖の魔王の第2形態と同等である。自分より強く、餌をくれる鎖の魔王のことを慕っている。

 

司令官 チェジ

 鎖の魔王直属の部下。鎖の城の管理を任されている。
 明るく元気な鎖の魔王軍のムードメーカー。戦闘力はあまりないが頭がよく、統率力が高い。女性の姿をしておりメイド服を着ているが別にメイドというわけでわなく、鎖の魔王が安定する際に気まぐれで着ていたためメイド服のまま安定されている。今ではメイド服を着ていたことを強く後悔している。鎖の魔王とはそこそこ長い付き合い。

 

執政官 ローシ

 鎖の世界の中でかなり長生きしている魔族。
 鎖の魔王が鎖を巻いてばっかなので代わりに政治を担当している。常に冷静でクールな爺さん。非常に長生きで鎖の魔王の本名を知る数少ない魔族であり、鎖の魔王の良き相談相手。非常に頭がよく、豊富な知識を持っている。そこそこ高い魔力を持っているため魔法で戦うことができるが、体が弱いため前線に立つことはない

 

膨の魔王

 先代の魔王で大きな太った蛙のような姿をしていた。体内に途方もない量の魔力を貯蔵しており、魔力を集めることが趣味。性格は基本的に穏やかで大体寝ている。聖界の本や道具などを集めることも好きで、そのために聖界を襲撃していた。鎖の魔王の育ての親で父のように接していたが、襲撃してきた勇者と相打ちになり死亡した。
 鎖の世界が不安定なのは、彼が勇者を倒すために自爆して体内の魔力をすべて解き放ったから。解き放った魔力が嵐のように吹き荒れ世界のバランスを壊したからであり、この際に魔族・魔物と鎖の魔王は肉体が破壊され不定形となった。
 

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魔王
最終更新:2024年01月04日 19:12