水底の勇者


二つ名:水底の勇者


名前:ネロ・ドロウン


詳細:

ごく普通の村人。1度だけのつもりで向かった魔界で運よく魔王を倒したが死に際に「勇者をし続けなければならない呪い」を受け、勇者らしい行動をしなければ息が詰まるようになった


片田舎の村で一番の剣の使い手、と言う程度で、女神の神託を受け、魔王討伐に向かった。
女神の神託の際に水を自在に出す能力を授けられ、自分の村を含めて近隣の村を魔物がよく襲うので、それを倒せば終わるだろうと魔界を目指し、激闘の末に魔王を倒した。
しかしその際に「勇者をし続けなければならない」と魔王の断末魔の呪いを受け、勇者らしい行動をしなければ息が詰まるようになり、呼吸ができなくなり、何度か死に至った。
呪いと水を自在に出す能力が融合し、勇者らしい行動をしないと時に溺死さえし、呪いと女神の能力による死亡と復活を繰り返し、絶望と苦悩と怨恨と鬱屈と苦痛の果てに発狂した。
発狂の際に能力を意のままに操れるようになり、驚異的な強さを手に入れる。
どうせ死ぬならと苦しんで死ぬことが億劫になり、呪いの通りに制約を課せられた「勇者」を演じている。
勇者を演じるために魔物を大量に殺したり、悪人を拷問したりしたおかげで、片田舎の村で一番の剣の使い手は、おおよそ剣で負けることがないくらいには強くなった。
狂っている姿は勇者らしくないので、普段は困ったように微笑む少年。人を助け、魔物を倒し、人の悪事は阻止する善良な勇者そのものなので、一般人や勇者含め、彼の内心を悟るものは少ない。

 


・行動理念

行動理念は「自分が息苦しくならないか」なので、息苦しいと感じた瞬間、それを排除するために動き始める。
穏やかに微笑む姿に反して狂っているので慈悲はないし、残酷なことも平気でする。
「おかしい?そんなはずはない。これは勇者らしい行動で、女神も許容しているのだから。許されないなら僕は死んでいるはずさ」
仲良くなった人が魔王だった場合、息苦しくして仕方なくなるので、反射的に水責めを行い、息がしやすくなると、「悪いもの、勇者が消すべきもの」として殺す。
仲良くなっているのは上辺だけで、本質的には他人とも魔物とも魔王とも仲良くなれない。
とくに魔王は見た瞬間問答無用で殺しにかかるので、対話不可。魔王はみんな死ねと思っている。
残酷なことは平気でするし、人間も平然と痛めつけるが、改心した場合は彼の呼吸が楽になるので、無闇に殺さない。しかし改心しない場合はただの悪なので人間も殺す。
おかげで彼が通った町は善良になり、治安が良くなるともっぱらの噂で、勇者として彼を求める人は後を絶たない。
山にこもっても息苦しさはなくならないので、世界のどこにいても息のしやすいよう旅をして勇者をしている。

 


・能力

水を自在に出す能力を女神より授かった。
はじめは普通に水を出すだけだったが、水を自在に操れるようになり、呪いと融合し、『水底』という概念を作りだせるまでになった。
『水底』という概念は神から与えられた力と呪いの複合なので、海底、深海、あらゆる水を冠するもののアンダーグランド、底辺として押しつぶす、圧力をかける、水の中で溺死させるなど入れた瞬間に彼の好きにできる。ほぼ概念の押しつけで、魔法などとは違う神の能力の発露のため、一般人や魔法使いでは対応不可。
唯一の脱却方法は、死に間際に後悔して心を入れ替えること。
彼が息が吸いやすくなった瞬間、『水底』から解放される。(だって殺すのはあまり勇者らしくないので)

最終更新:2024年07月29日 00:12