願の魔王


二つ名:願の魔王


名前:ギャノット/本名不明


詳細:

かつてたくさんの人が平和を願い、その願いを叶えようとしている魔王。世界が争いのない平和な世界になればいいと思うし、平和な世界になるなら大量虐殺もやむなしだと思っている


「その願い、聞き入れた。『王』がおまえの望みを叶えてあげる」
「もう誰も泣かないで済むように、すべて殺してしまおう。
そうしたらすぐにでも平和になる。素晴らしき静寂がこの地に戻る」

性別:男
年齢:数百年は生きている。見た目は18〜23歳程度。
身長:166cm

名前:「ギャノット」と呼ばれていた事があった。(”海から飛んでくるもの”の意)
本当の名前は不明。

外見:薄紫色のかかった銀髪をしている。左右で微妙に髪質が異なっている。
鮮やかなフューシャ色の瞳を持ち、左目から頬にかけては涙のような線状の模様がある。
右側には瞳と同色の鉱石が、皮膚や眼窩を突き破り生成されている。
切れ長の伏し目がちな瞳は透き通った美しさを持ち、柔らかに笑む頬はどこかあどけない雰囲気をしている。
また、最も目立つ特徴として胸の前で祈りの手を結ぶ双腕に加え、鳥の羽が生えた腕を二双持つ。
その内、腰のあたりから伸びる腕は巨大であり、黒く染まる鋭い爪があり、鳥というより獣じみている。

 

◆詳細設定

願(ねがい)の魔王。
人々の願いに応え、争いや諍いを収めて回っている魔王。
“『王』であるが故、みんなの願いを叶える” という理念を持っている。どんな経緯でそうなっているかは全く本人は分かっておらず、気にもしていない。だってそう思っちゃうんだもん。

平和を愛し、そのためならどんな犠牲も厭わない信念を持つ。
戦争を続ける聖界の国ふたつを虐殺し滅ぼすこともあれば、聖界侵略をしている魔王軍を相手取ることもある。
急に乱入してくるため災害のようでもあり、無辜の民からは救いの神のように信仰されていることもある。

血に塗れることが多いが、彼にとって平和とは「争いが無く、皆平等であり、隣人を愛し分かり合えること」と認識している。

 


◆性格

一人称:『王』
二人称:おまえ

平和を願う心を最も尊ぶ。
その願いを叶えるため、人道を無視した最短距離を突き進む。
交渉を試みる場合、聞き入れたあとすぐに向かってしまうため、めちゃくちゃ頑張って気を引いた後、めちゃくちゃ頑張って説得すれば多少の余地はある。
「それ……遠回りでは?」とか言われるので却下されないよう、めちゃくちゃ頑張ってほしい。

いつも柔らかく笑みを浮かべているものの、感情の種類に乏しいため、口角を上げるか下げるかで感情表現をしている節がある。
それ以外の場合には真顔になり、どんな顔をしたらいいかわからないの……状態になっている。
表情と相まって淡白な印象を受けるが、会話が嫌いな訳ではない。

 


◆能力など

他の神々や高位存在に届かなかった、または受け入れられなかった人間たちの願いを感受することができる。
願いを受け取った彼は、それを己の魔力などと混ぜ増幅し全能力を強化できる。
また、彼自身は魔術回路の出来は平凡そのものだが、願われさえすれば、本人の知らない常識外れな最上位魔法すら行使する。

『願いを叶える』という点に於いてのみ規格外の能力が発揮出来るのであり、常時発動される訳では無い。
願いを受け取っていない状態では一般人の高レベル冒険者たちがいい感じにパーティを組めば勝てる可能性がある程度の強さ。

腰から生える巨腕は羽に変形させることができ飛行できる。
正直、願いバフが乗っているなら飛ぶより跳ぶ方が直線距離は早いかもしれない。
また、いくつかの聖界で使われた古い魔法のスペルを知っており、使うことが出来る。
(火を起こす魔法、癒しの魔法など)

なお、メインウェポンは暴力。

 


◆背景

かつてとある国の宝石の名を冠した勇者が、願の魔王の持つ願いを叶える力を欲し、両者が相打ちとなり斃れた後、ふたつの魂が混ざり転生したのだと言われている。
この話は願の魔王本人に聞いても首を傾げ、分からないといった様子を見せる。

(※このへんはいい感じに今後つめてくよ!)

 


◆願の世界

大きな橋の上に成り立っている魔界。
周囲には高濃度の魔力が沈澱し、白く濁ったそれによって雲の上にいるような光景が広がっている。
また、通る度に魔力が擦れパチパチと青い閃光が星のように輝き、幻想的な雰囲気。
足を踏み入れた者は、「天国に来た」のだと錯覚する。
だがその魔力は強い酸の性質を持ち、同量以上の魔力を帯びたもので無ければ侵食が始まり最終的には溶けてしまう。面白ポイントだが服だけ溶かすとかも当然有り得る。

加えて、魔力そのものの効果として精神や魂に干渉し、あらゆる願いや後悔が引き出され、増幅し、最も強い願いが魂と一緒に肉体から引き剥がされる。
これは願の魔王の魔力が魂や願い(=気力)に反応しくっつこうとするからである。
次第に記憶まで願いに埋め尽くされ、「自分が誰か」といったあらゆることを思い出せなくなる。

橋を進めば古めかしい街が見え、ぼうっと白く光る魂たちが暮らしている。
彼らはここに迷い込んだ、あるいは救いを求めた人間たちで、何もせず白い雲を眺めたりなどし静かに暮らしている。
辺りには魔王配下の魔族がおり、彼らのお世話をしている。ただ監視している羽の生えた目や、曇った空から伸びてきて悲しむ魂を抱擁する腕などが居て、いずれも口は付いていない。

魔王の居城はその街の奥、橋の向こうに建っている白い塔である。
長い階段をひたすら登って行く必要があり、途中近衛の魔物との戦闘もあり、かなりしんどい。登って行ったとして、不在にしていることの方が多く、出張り損になる可能性が高い。

 

★観光スポット

・願の街

食べ物も火も何も無い!家の中に暖炉はあるが、白い魂たちはその前で『暖を取るごっこ』や『料理をするごっこ』をしているのみ。
ベッドはあるので眠ることはできる。
なお、彼らを害すれば周囲の魔物によって総攻撃をされる。そこそこ強いので注意が必要。
→お土産:〈見る者の目玉〉 平和が乱されている方を向くので、トラブルの対処がしやすくなるぞ!特に感知していないときは、あなたの方をじっと見ている。
〈抱擁する者の腕〉 タンパクな味だが美味しい。醤油が合う。羽は鋭く刺さるため、丁寧に取り除く必要がある。摂取すると魔力が増幅する。

 

・星の墓場

橋を降りた雲の中、端の方に海があり、その浜辺は星型の魔物の死骸で出来ている。中から生きているものを探し出して砕き殺せば、願いを叶えるという宝石が手に入る。
殺された個体の傍に、仲間が擦り寄って悼む習性があるため、一度見つければ複数ゲットするのは簡単。
→お土産:〈願いの欠片〉 魔力を通すと輝き、願いを叶えてくれる。難しい願いになると、歪んだ形で実現する。

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魔王
最終更新:2025年01月05日 03:32