二つ名:蟲の魔王
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黒い羽の蛍光色の模様は絶えず変わる。あらゆる虫型の魔物を従え、どちらかといえば平和主義気味だが、魔王を決めるために大量の同胞を喰らい生き残るほどの実力を持つ
原始的で自然豊かな風景の広大な世界で虫型の魔物たちによる生態系を作り生存競争を繰り広げている。
姿や生態など様々な種類が存在している。同種の虫型魔物同士でのコミュニケーションン手段などはあるが、同種以外の虫型魔物と交流するための言語は持たない。環境の変化への適応力が高くどのような過酷な土地でも生き残る個体が現れ独自の進化を遂げる。食べることで魔力を得て生命活動を維持し、強い個体ほどより多くのものを食べる必要がある。
蟲の魔王の世界は大小様々なゲートが数多く空いている。これは後述する蟲の魔王の能力によって作られたもので、聖界に通じているものがほとんどだが他の魔王の世界に通じるものも存在するだろう。この数多く存在する野良ゲートによって聖界に迷い込んだ虫型魔物がその地の環境に適応して繫殖しその地の生態系に影響を与えたり、他魔物や人間を襲って単一進化しネームドモンスターになって討伐依頼が発生するなどの被害を及ぼしている。
数多く存在する魔王の中でも代替わりが激しく10年~150年ほどで変わる傾向がある。蟲の魔王を捕食した虫型魔物が次の蟲の魔王となり、蟲の魔王としての能力と代々蓄積してきた聖界や魔界への基本的な知識と言語を継承し人の姿に似た姿をとることが可能になる。力の継承によって多くの力を得ることができるが繁殖能力を失う、これによってか蟲の魔王と同系統の虫型魔物だけが繁栄するということがない。蟲の魔王を継承した虫型魔物の生態や個体の性格によって聖界との関わり方は大きく異なる。
蟲の魔王の継承によって得た聖界や他魔界への知識をもとに世界の壁を食い破って無理やりゲートを作り移動を行う。この能力で自身の生命活動の維持に必要な食べる物を探してまわる。この能力は世界間の移動を行うために使用されるもので、離れた距離にゲートを作ることはできないため攻撃への転用には向かない。また蟲の魔王にゲートを閉じる能力はない。
蟲の魔王がこの能力を発動すると虫型魔物を自身のもとへ呼び集めることができる。この能力の厄介なところは効果範囲の広さで、蟲の魔王が聖界でこの能力を発動すると聖界に暮らす虫型魔物だけではなく蟲の魔王の世界にいる虫型魔物たちにも蟲の知らせは届く、そしてそれを受信した虫型魔物は蟲食いの能力を一時的に使用可能になって世界の壁を食い破り蟲の魔王のもとへ集まり圧倒的な物量で周囲のものを食い荒らす。
この能力は虫型魔物を呼び集めるものであって使役する能力ではない。命の危機に瀕した蟲の魔王が蟲の知らせを発動し集まった虫型魔物の強い個体たちが蟲の魔王を捕食対象と認識して継承争いが発生しお互いを食らいあって代替わりをする場合がある。蟲の魔王が戦うための能力というより蟲の魔王の世界を存続させるために蟲の魔王という存在を絶やさないための能力である。
血液などの体液や花の蜜に樹液などの水分を主食としている。羽及び鱗粉に優れた吸収と反射の能力があるためあらゆる魔力探知に引っ掛かりにくいという特徴があり、一般的な蝶や蛾に見間違われることが多い。虫型魔物は個体として長く生きるほど活動に必要な魔力量が増えるため、そのような個体の侵入を許してしまい一晩で家畜や人間が体液を吸い尽くされて死亡するケースがある。
当代の蟲の魔王は継承しておよそ30年程が経過している、個体名はない。戦闘を好むわけでもなくただ生きるために他の命を食べることは当たり前のことで、そこに大型の魔物や人間の少女、勇者や魔王の区別はない。蟲の魔王としての誇りなどは持っていないため命の危険だと感じればすぐに蟲の知らせを発動しその場を去る。基本的に一般的な蛾によく似た小さな姿で活動し、特に花の蜜が好きなので季節の移り変わりなどに合わせて花の蜜を求め聖界魔界の壁を食い破って渡りながら生きている。