鎮魂の勇者


二つ名:鎮魂の勇者


◎詳細

昔から死者の魂を慰めることを生業とした家系の次男。
しかし、兄や両親にも扱う事の出来なかった
「神道においての鎮魂」を行ってしまった為に家を追い出される形で旅に出た。

 

◎勇者になる前

まだ幼かった彼には生者と死者の見分けがつかず、
話しかける、触れるだけで人間は消えてしまうものなのだと思いこんでしまい話す事と触れ合う事を鎮魂の儀と定めてしまった。
その為、死者だけではなく聖者ともコミュニケーションが一切とれない状況になってしまい、生活もままならなくなってしまった。
そんなおり、少年はある宗教家に出会った。
その男は女神を崇拝しており、少年に対してもその素晴らしさを伝えようとしてきたのだ。
もちろん少年は何も答えなかったが、男の方もただ一方的に話し続けた。

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少年は気がつくと暖かな部屋にいた。
宗教家の男が住んでいるらしい山奥の一軒家だ。
男は少年に暖かな食事と暖かな寝床を用意した。
そうしてまた男は一人語り出すのだった。

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ある時、男は虚ろな目で何処かへと歩いて行った。
少年がどうしたのかと聞くと「女神様の声」が聞こえたのだと答えた。
少年がどこにいくのかと聞くと「女神様の御許」にいくのだと答えた。
少年はただ見送ることしかできなかった。

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少年が青年へとなるある日のこと。
静かな路地裏にぽつんと立つ少女に出会った。
どうやら迷子らしいが、彼の眼には彼女と同じ色の魂は見えなかった。
青年は少女にこう答えた「君はもう死んでいるんだよ」と。
少女は驚いたような顔をしたが、すぐに悲しそうな笑みを浮かべて消えた。
何時も通り、死にきれない魂を癒す旅を続けていた彼は人通りの無い路地裏で深い眠りについた。
ふと、夢の中で懐かしい誰かに手を引かれたような気がした
  ああ、この方が女神様か―…
目が覚めると青年の手には透明な宝石が離さぬよう、しっかりと握られていた。


◎性格

常に笑みを浮かべており、勇者や魔王に対しても愛おしそうな目で見つめている。
その原因はやはり、孤独な旅に付き合ってくれる様な人間がいないためであり、
敵であろうと、味方であろうと、鎮魂の儀を依頼されれば、二つ返事で了承してしまう。
しかし、いくら死に遠い存在であろうと魂の脆さは変わらない為、触れること、話しかけるのを躊躇してしまっている。
その代わりに、風鈴についている短冊にメッセージを書き、伝えている。(一部には不評)

 

◎能力

授かった勇者としての能力は『魂への関与』
直接魂に触れ、声を聞くことでより深く心を鎮めることができる。
だが、強く触れすぎると、魂が壊れて廃人の様になったり性格が180度変わってしまったりしてしまう。
一応直す事も出来るが、三日三晩寝ずに関与し続けなければならない。
本人の持つ能力は『鎮魂の儀』
生者に対しては主に自然治癒を早めたり、魂を器に戻すことができる。
死者に対しては怒りを鎮めたり、心の傷を癒す事が出来る。

 

◎勇者として

主に魔王に占領された土地の魂の浄化などの為に目的の地へ向かうパーティを転々としている。
特に呪いにまでなってしまっている魂には自らがその呪いを受けて死ぬことで強引に解除している。(一部には(ry)
その為よく民間の人々に話しかけられるがやはり話す事も触れることもできず、そのまま逃げだしてしまうことも多い。

 

◎覚醒

鎮魂の勇者本人が本気で好意を抱いた時に発動し、遥か遠い異界から十種の神宝を召喚し味方をサポートする。

  • 瀛都鏡
    邊都鏡 姿を写し出し、その栄えをもたらすもの

  • 八握劔 凶邪を罰し平らげるもの

  • 生玉 生き生きとした活動をもたらすもの

  • 死返玉 死者を甦らせる働きをもつもの

  • 足玉 その形体を具足させるもの

  • 道返玉 浮かれゆく魂を返しとめるもの

  • 蛇比禮
    蜂比禮 這う虫、飛ぶ虫を祓い、その害を受けたときはそれを癒すもの

  • 品物比禮 さまざまな悪鳥、悪獣のみならず、すべての妖を祓い、邪を退ける働きをもつもの

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最終更新:2024年01月04日 18:52