ロマンス語派(イタリック語派)の言語の一つ。使用文字はラテン文字。
ダイアクリティカルマーク
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ダイアクリティカルマーク(補助記号)として、アキュート・アクセント(áéíóú)、トレマ(ü)、チルダ(ñ)が使用される。なおチルダ付きのnは、スペイン語以外ではほとんど使われない文字であり、他言語の配列でスペイン語を打とうとする場合には注意が必要である。
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記号付き文字がそれなりの頻度で出てくるため新たな配列の導入はほぼ必須であるが、ローマ字入力に近く、また一つ一つの単語が短く読みやすいことから、イタリア語・オランダ語などと共に多言語タイピング初心者にお薦めしたい言語である。ロマンス語派の中でも、ダイアクリティカルマークの出現頻度がかなり低い言語である。
逆向き記号(¿と¡)
- スペイン語の疑問文では文末に ? をつけるだけでなく、文頭に逆向きの¿が使用される(例: ¿Ha llegado el tren?
)。スペイン語の疑問文は文章によっては平叙文と区別がつかないため、文頭に¿を置くことで疑問文であることを示している。
また感嘆符も同様に、逆向きの¡を文頭に使用する。インテルステノではこれらの使用は確認されていないが、typeracerでは¿や¡が時々出てくるため、スペイン語をtyperacerで打つ際は事前に出し方を確認しておくとよい(ちなみにスペイン語はTyperacerの中で唯一、Google翻訳された文章ではなくスペイン語専用の文章が用意されている)。
配列
- スペイン語は中南米やアメリカで広く使われていることから、国によって様々な配列がある。
大きく分けて、標準配列のほかに、「バリエーション」配列、「ラテンアメリカ」配列の計3種があるが、使用頻度の高いアキュート・アクセントや他の言語のダイアクリティカルマークなど、いずれも標準配列がもっとも打ちやすい。
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スペイン語の標準配列は、USインターナショナル配列とアクセントの打ち方の共通する部分が多いので、スペイン語に限っていえばどちらを使うかでそれほど大きな差はない(個々で好みはあると思うが)。一方これらの配列でイタリア語を打つ場合、半角/全角キーを多用するUSインターナショナル配列と比較すると、@キーで事足りるスペイン語配列に少し分があるかもしれない。
- フランス語(カナダマルチリンガル標準配列)では、スペイン語のアクセントを打つためには右Ctrlキーを多用する必要があるため少し打ちづらい。
<各配列における特殊文字の出し方の例>
スペイン語配列(標準配列)
- アキュート・アクセント(áéíóú)
→:(コロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
- トレマ(ü)
→Shiftを押しながら:(コロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
- チルダ(ñ)
;(セミコロン)キーを単独で打鍵
- 逆向きの疑問符と感嘆符 (¿¡)
それぞれ^キー(Backspaceの2つ左のキー)と、Shiftを押しながら^キーを打鍵
USインターナショナル配列
- アキュート・アクセント(áéíóúý)
→:(コロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
または「右Altキー」を押しながら該当のキーを打鍵
- トレマ(ü)
→Shiftを押しながら:(コロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
または「右Altキー」を押しながらq(ä),y(ü),o(ö)を打鍵
- チルダ(ñ)
ñは右Altキーを押しながらnを打鍵
- 逆向きの疑問符と感嘆符 (¿¡)
「右Altキー」を押しながら、それぞれ 1(!) キーと /(?) キーを打鍵
フランス語カナダ・マルチリンガル標準配列
- アキュート・アクセント(áéíóú)
→右Ctrlを押しながら;(セミコロン)キーを打った後、該当の文字を打鍵
ただしéに限り、/キーを単独で打鍵することで入力可能
- トレマ(ü)
→Shiftを押しながら@キーを打った後、該当の文字を打鍵
- チルダ(ñ)
→右Altを押しながら[を打った後、該当の文字を打鍵
- 逆向きの疑問符と感嘆符 (¿¡)
「右Ctrl + Shift」を押しながら、それぞれ 1 キーと - キーを打鍵
<スペイン語配列の画像>
通常の状態
Shiftを押した状態
Altキーを押した状態
<スペイン語配列(バリエーション)の画像>
上から順に、何も押していない状態、Shiftを押している状態、Altを押している状態の画像
<スペイン語配列(ラテンアメリカ言語)の画像>
上から順に、何も押していない状態、Shiftを押している状態、Altを押している状態の画像
最終更新:2016年06月12日 16:22