感想(2011/01/28)
ダ・ヴィンチ・コードの映画の宣伝が以前しつこいぐらい流れていました。
宗教的な表現、ルーブル美術館、走り回る男女、ウィトルウィウス的人体図になぞらえた死体、なんかの機会細工を上に投げる。
映画を見た人の話を聞くと難解で知識がないとわからないよとか、何回か見ないと途中でわからなくなったとかの声が聞こえました。
分厚いハードカバーで上下巻、小説に食傷してた時期でもあるし、こってりした外国文学を読む気力がなくて敬遠していたのですが、妹が文庫本で持っていたので借りて読んじゃいました。
読んだ感想は、なんていうか、ライトノベルみたいな感じでした。
主人公は常に助けを得る、主人公の推理は常に当たる、追い詰められても危機一髪爽快に切り抜ける、最後は一緒に危険を経験した美女とイチャイチャ。
著者が自分を主人公に仮託しているのは、ヒロインが特別な血筋じゃないだろうかと問うところで伺える。
重厚な小説を期待しているのなら、期待はずれです。
私は上巻を読んだところでずっこけて、苦笑しながら最後まで読みました。
頭の中で作り上げていたオカルティックで重厚、難解なイメージがガラガラ崩れていきました。
ある意味衝撃でした。
最終更新:2011年02月18日 14:11