日本沈没第二部


  • 初版:2006年8月1日


感想(2011/02/18)
なんなんだろうこの陵辱感、やりきれなさというか不完全燃焼というか何がしたかったんだと小一時間問い詰めたい。
2006年は日本沈没の映画が上映されて、漫画も連載が開始されている。それにあわせた展開なんでしょうが、やっつけ仕事みたいなラストには涙すら浮かびます。

著者の文章の書き方の方向性の違いというべきなのだろうが、バックボーンを語る力が弱いため、全部キャラクターの方向から語りだします。
小松左京が魅力的に背景を語れるのと比べるのはかわいそうですが、文章を書く力にかなり差があります。

まぁ、それは仕方のないことなのでしょうが、第二部を名乗るのなら、前作の名前を汚さないようにするべきです。
こんな薄い内容の本なのに、読むのが苦痛でなかなか読み進められずに二週間近くも苦闘してしまいました。
ここに読書感想文を書くという予定がなければ、途中で投げ出してしまったと思います。

前作がすごすぎたので、この評価になってしまいましたが決して谷甲州さんの評価をこの一冊で決めてしまおうとは思いません。
機会があれば著者の他の本も読ませていただこうと思います。

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最終更新:2011年02月18日 13:57