(こまつ・さきょう)
多分小松左京作品で最高の作品だと思う。
長編で最後がよれよれになっていないだけでも素晴らしい。
日本沈没の設定を提供したのとあとがきを書いています。
あとがきは素直なこの本に至った理由なのですが、彼がもう少し若ければこういう形では本を出したのだろうか、それとも出さなかったのだろうか。
決して人を責める言葉が無いのが大人なのでしょう。いや、昔気質の人間なのでしょう。
日本沈没でまかれた伏線を回収したかといえば、そうはいえないと思う。
初出一覧を見ると、全てが何処かに載ったエッセイの寄せ集め。
それでいながら、何処かに一貫したメッセージ性を感じるのは編集者が良かったというよりも小松左京に一貫した思想があるからだと思う。
最終更新:2011年10月22日 09:35