「…間違いないようです。本人は無意識ですが、一種の二重人格状態になっています。」
休日の昼間。凪の様子を見に来た
ノルンと
カイム(道中でたまたま出会ったのだが)。
能力を一通り網羅しているノルンだが精神に直接干渉することはできないため、せめて凪の状態だけでも見ることにした。
「やっぱりそうか…。」
「あまりこういうことは言いたくないんですが、凪さんが何かと戦っている可能性は大いにあります。風真さんの推測も間違っていないかもしれません。」
「…たまには役に立つのな、俺のマンガ脳m」
「言ってる場合じゃないだろ。」
「僕の力ではどうにもできませんので、あとは界夢先生にお願いするしかありませんね。」
ノルンは凪の方を見た。
既にカイムが凪と何か話をしているようだ。
「『…そっか。今まであれだけ元気だったのに急に休むから心配しちゃったよ。』」
「実際、私もこの先どうなるか分からないから、不安なんだ…。」
「『大丈夫だよ。凪さんは心の強い子だ。絶対なんとかなる。』」
「先生…。」
カイムは凪の手をそっと握った。
「『自分が弱気になっちゃだめだよ。心の問題なら、最後に決断するのは自分自身なんだ。』」
そして、そっと微笑みかける。
「『でも、その手伝いなら僕たちは何でもしてあげられる。だから、一人で抱え込む必要はないよ。』」
凪との会話を終えたカイムは、風真たちの元に寄る。
「間接的ではありますが、一時的に精神が安定するようにしておきました。ただ、専門ではないのでいつまでもつかは…。」
「いや、十分だよ。ありがとう。」
「僕も確実な方法を探してみます。それまでの間は僕が定期的にこちらお伺いしますね。」
「態々ありがとう。世話かけたね。」
「いえ、いいんです。僕にとっても大切な人の一人ですし。」
「協力できることがありましたら何でもしますよ。困った時はお互い様ですから。」
「あ、カイム!」
奥から出てきた
ミナミが呼びとめる。
「ごめん、今回も定期報告いけそうにないわ。主に伝えておいて。」
「分かりました。無理はしないでくださいね?」
「それで、カイム。あんたのほうは調子はどう?」
「まだギリギリですよ。逢魔ヶ刻から丑三つ時まで耐えきるのに精一杯で。」
「あんたもあんまり無理するなよ?」
「ありがとうございます。気をつけますので大丈夫です。」
氷の少女への訪問完了。
以後、収拾までの様子見を申請。
…尚、人ならざる教師、正体を知らない生物兵器、進展なし。
最終更新:2011年08月21日 13:52