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部外者ではありますが

…冷静に状況を把握しよう。
俺はエトレク。怪人赤マントd…って、今はどうでもいいだろ、そんなこと。

そうだ。今どうしてこうなったかをまず整理しよう。
事の初めはクランケだ。
何らかの理由で森の中で眠っていたアカネさんを保護し、探偵所に向かっていた。
それを俺がたまたま目撃し、後を追った。

侵入した際に星にフルボッコにされた件は置いておく。
彼女は気絶していたが、紛れもなくアカネさん本人だった。
その日は夜遅かったから探偵事務所で彼女は一泊。
翌日、即ち今日俺は寺院を廻ってアカネさんの家に向かった。
…よし、ここまではいいな。

中に入るとランカちゃんもアズールも眠っていた。
そこで俺はアカネさんの誘いもあって家にお邪魔し、御茶をいただいていた。
そこにメールが入った。発信者はシドウさん。
察しはしていたがランカちゃんはシドウさんとアカネさんの娘。つまりは3人は家族だ。


…扨、現在の状況を確認してみよう。
そこの椅子にはさっき起きたばかりのランカちゃんが、膝にアズ―ルを抱えて座っている。
シドウさんとアカネさんは彼女の眼の前で対峙している。
マナちゃんには俺から言っておいたから、今頃上の階だろう。
そして俺は部屋の隅の方でとりあえず正座している。

時間が時間だ。そろそろ琴音さんが来てもおかしくない。
『アルマ』さんに関しては…そう直ぐに連絡は来ないと仮定しておいても、このままではまずい。
といっても、俺にはなにもできない。
家族の事情だ。首を突っ込む気はさらさらないし、突っ込んだら突っ込んだで罵声が飛ぶに決まってる。
というか、何で俺ここで正座しているの哉…;


これこそが「嵐の前の静けさ」か。
この後なにが起こるか分かったもんじゃない。
…ここで俺自身に質問だ。
『今この不穏な空気を和ませに行くか、否か』?


部外者ではありますが


「…無理だろ。」
極小の声で俺はそう呟いた。

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最終更新:2011年09月07日 19:09