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『いちにんまえ』になるために

アオギリのお勉強・実技編。
*ここから先、残酷・グロ表現有。












『いちにんまえ』になるために


…アオは、何も知らない。何も覚えていない。
だから、アオはたくさんのことを覚えないといけない。
いかせのごれのこと、ホウオウグループのこと、ウスワイヤとアースセイバーのこと。
たくさん、勉強した。

でも、アオはまだみじゅく。
まだ覚えなければならないことが、たくさんある。
だから、アオはお勉強をしないといけない。
今日もお勉強。知らない人に知らない部屋に連れて行かれた。

…今。アオの目の前には、変な生き物がいる。
図鑑で見た、はちゅーるいのような、りょーせーるいのような、ヒトのような…
それが全部混ざったような感じ。
『せーぶつへーきのナリソコナイ』なんだって。
よく分からないけど、いらないものだ、って聞いた。

アオの今日のお勉強は、この変な生き物を倒すこと。
まだアオはみじゅくだから、これで練習するって聞いた。

知らない人は、アオにナイフを持たせると、部屋の外へ行ってしまった。
変な生き物は、ぎゅうぎゅうに縛られている。
…これなら、きっとアオにもできる。


ナイフを振り上げて、突き刺す。
ぶしゅっ、と音がして、液体が飛び散る。
変な生き物は、大きな鳴き声をあげて、じたばたしている。
でも、縛ってるものは、切れない。

アオのお勉強は、まだ終わってない。
この変な生き物が、動かなくなるまでやらないといけない。

鳴き声をあげ続けている変な生き物の上に足をかけると、上に乗る。
縄を切って、逃げられないように。お勉強を、続けられるように。
そうしてから、もう一度、ナイフを振り上げて、突き刺す。
それを繰り返す。

どすっ。 どすっ。 どすっ。 ぶしゅっ。

ナイフが刺さるたびに、そこから液体が流れる。
抜くと、それがアオにもかかるけど、気にしない。

どすっ。 どすっ。 どすっ。 びしゃっ。

…何回刺したかは、分からない。
そのうち、変な生き物は動かなくなっていた。
刺したところが繋がって、大きな傷になってる。
そこから、何か出ている。ないぞう…っていうんだっけ。
上からどけても、全然動かない。ないぞうを引っ張ったら、ずるずると出てきて、びちゃっと音を立てて床に落ちた。
アオが倒した。これは、アオが倒したしょうこ。
アオは、いちにんまえに少し近づいた。

…でも、アオはまだみじゅく。
変な生き物は、ぎゅうぎゅうに縛られていた。
だから、アオでも倒すことができた。

動いているものを倒さないと、いちにんまえじゃない。
アオはまだ、お勉強が必要だ。

今日のお勉強は、終わった。
明日は、どんなお勉強だろうか。
どんな内容でも、アオはお勉強を続ける。
「早くいちにんまえになりなさい」って、言われたから。


…アオの部屋に戻ろうとしたら、クロウに注意された。
たくさん、よごしてるって。
振り返ると、お勉強をした部屋からここまで、アオの足跡がついていた。
服も、変な生き物から出てきた液体でよごれている。

…よごさないお勉強も、必要かな。

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最終更新:2011年09月07日 19:19