某日ウスワイア。
ウスワイアの能力者で
IUCチームの一人、勝巳 歩が困ったような表情を浮かばせ、誰かを探していた。
「どこに行ったのでしょうか…」
「歩じゃねーか。どうした?」
「あ、
KEAさん。今、朱弘梨さんを探していまして…」
「朱弘梨? 知らねーな」
「実は、体調不良でしかも胃炎にかかってるんですよ…」
「また!? つか胃炎!?」
「医療が得意な人を連れてこようと、部屋を出たスキにどこかに行ってしまったみたいで……」
「そうか…んじゃ俺も手伝うわ」
「ありがとうございます。私はこちらを探しますので、KEAさんはあちらをお願いします」
「ああ、分かった」
その頃、朱弘梨は同じウスワイアの能力者である、玉置のカウンセリング室に来ていた。
「おっすー」
「おや、朱弘梨さん」
「………」
「あれ、その子は?」
視線の先には見慣れぬ赤茶色の髪の少女が。
少女は朱弘梨を見て、怯えた表情を浮かべた。
「
クツナさんだよ。今彼女のカウンセリングをしててね」
「そうかー。アタシは朱弘梨ってんだ。ヨロシクっ!」
「よ、よろし…く…」
「あ、ワリィワリィ。アタシ声大きいからなー、びっくりしたか?」
だがクツナから怯えた表情は一向に消えない。
「んー…お姉さん怖くねえよ?」
「…まずそのオヤジ臭いのをどうにかした方が…」
「何だよ、オヤジ臭いののどこがいけねーんだ?」
「いやその容姿でそれは不釣り合いすぎだから」
「みーんなそう言うんだよなー…クツナもそう見える?」
「………(恐る恐る頷く)」
溜め息をついて頭をかく朱弘梨。
その仕草には女らしさのカケラも無い。
「それより、寝てなくて大丈夫なんですか?」
「へーきへーき。胃炎になってるみたいだけど、いつもの事だしよ」
「胃炎ーー!? なら動いちゃ駄目じゃないかっ!!!」
「大丈夫だろー。一応死にはしないから」
「そういう問題じゃねーよ!!」
朱弘梨の衝撃発言に裏が出かかっている玉置。
何とか彼女に絶対安静するように言うが、朱弘梨は取り合おうとしない。
「だから大丈夫だっつの! クツナも何か言ってくれよー」
「え……えと」
「何でそこでクツナさんに…そんなだからクツナさんも警戒するんですって」
「なんだよー、オヤジ臭いオヤジ臭いうるsゴフォッ!」
「うおわっ!?」
「!?!!?」
朱弘梨が突然吐血した。
彼女はあらゆる病原菌を吸収して体内に飼い慣らすという、厄介な異常体質をもつ為、今みたいに吐血や病気を拗らせてしまう事がある。
口からだらだらと赤い血が垂れてくる様子は軽くホラーだ。
クツナもすっかり涙目になっている。
「だから言ったじゃないか!!」
「いつもの事だかrガフェガハッ」
「!!!?!??!」
クツナが声にならない悲鳴を上げる。
「だ、大丈夫だよクツnガフッ、血を吐くのはいつものkゴハッ、お姉さんhグヘガッ、ゲホゴバッ」
「どこが大丈夫なんだよ!! 床が血まみれになってるし!!」
「いやホントだいzグォヘーー!!!」
「もうマジでベットに行けぇえええ!!!」
病児の日常
「すいません玉置さん…」
「今度からちゃんと見ててね…もう床が怖い事に…」
「とりあえず掃除した方がいいな…」
「はい…」
最終更新:2011年09月24日 13:49