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天真爛漫→疑心暗鬼

「気のせい、ですかね」

そう呟き、ヴァイスは去った。



「ちょっとそこの兄ちゃん、さっき変な男が中学生の女の子に声かけとったで!不審者や!ヘンタイや!」
「ヘンタイか…崎原さん狙われてなきゃいいけど」
「ウチが突撃しようとしたら去ってったし…ほんまキモいわぁ。」





(空橋くんも、不動さんもミコトが嫌いだったんだ…そっか、みんなミコトが嫌いなんだ。仲良くしよう、なんて嘘だったんだね)


「崎原さん、おはよう」
「…」
「あれ?」
「嫌いなら来ないでください。」
「え、どうしたの?嫌いなんて言うわけ」
「空橋くんと不動さんが組んでミコトをいじめてるのも、それはミコトが嫌いだからってことも、全部知ってるんですっ!」
「ちょっと待ってよ、なんで」
「嫌いです!不動さんも空橋くんも、みんな…みんな大っ嫌いです!もうミコトに話しかけないでください!」

美琴は泣きながら走り去った。

「あ…」
「おい、お前ら」
「な、何よ…きゃっ」

司は、先日美琴に悪口を言っていた女子生徒に掴みかかった。

「お前ら、崎原に何言った!?」
「ちょっ、なんのこと!?」
「お前らが崎原にでたらめ言ったんだろ!毎回毎回陰湿だなとは思ってたけどそこまで最低だとはな。女子だから殴られないとか思うなよ。」
「あ、あたしらがやったのは机にゴミと上履きだけだってば!崎原には直接何もやってない!」
「どういうことだよ、おい…じゃあなんであんなこと」

「崎原さんに何が…まさか、昨日の変な男じゃ」
「変な男!?なんだそれ」
「凪姉に似た女の子が、中学生に声かける変な男を見たって教えてくれたんだ。崎原さんは僕とそんなに身長変わらないから中学生だと思ったのかも。」
「空橋!なんでもっと早く言わなかった!そいつに崎原がなんかされてからじゃ遅いんだよ、今から探しに行くぞ!」
「ふ、不動くん!」


司は冬也の手を引っ張って学校を飛び出した。


(ミコトはもう…ひとりなのですね。)

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最終更新:2012年01月06日 12:51